
「地域の〇〇できる公園」のシリーズ連載、第三弾です。
横浜市内でも、一面のひまわり畑が見られるところをご存知でしょうか?
今回は、神奈川県横浜市旭区にある「追分市民の森」をご紹介します。
“公園”と名のつく場所ではないのですが、人も少なく、家族で行ってほしい穴場スポットです。
「市民の森」とは、1971年にスタートした横浜市独自の取り組みにより、整備された森林のことです。現在は47カ所(2025年4月1日現在)あり、市民みんなの憩いの場となっています。
そんな「市民の森」の中の一つである「追分市民の森」が位置しているのは、神奈川県横浜市旭区と瀬谷区の境界あたり。電車やバスでも行けますが少し歩くので、夏の日差しを考えると車で行くことをおすすめします。

地図中にA〜Fと記載されている、約12000平方メートルの花畑には季節ごとの花が見られます。A:菜の花、C:菜の花/ひまわり、D:マリーゴールド/コスモス、EF:菜の花/百日草(令和6年度)(地図のルートは現地の看板を元に筆者が作成)
入り口はいくつかありますが、できるだけ涼しくひまわり畑までの距離が近いルートをご紹介します。上の地図のPは1番近いパーキング(タイムズ笹野台2丁目)、黄色い線がお散歩ルート、丸で囲ったCの位置がひまわり畑です。図中のパーキングは、相鉄線・三ツ境駅寄り、中原街道沿いにあります。

パーキングに停めてから2〜3分、住宅街を進むと左手に現れる下り坂が、追分市民の森の入り口

このような整備された道が続きます。この写真は7月中旬のAM10:30ですが、程よく木陰もあり歩きやすかったです

先ほどの地図でDと記されていた、マリーゴールドの花畑。花畑を囲むように紫陽花が植えられており、紫陽花の見頃の時にも足を運びたくなりました
トンボを追いかけ、カナヘビを探しながら数分歩くと……ついに!

小鳥のさえずりと、セミの鳴き声をバックミュージックに、青空を背負って一斉に太陽を向いているひまわりの姿は圧巻
一面のひまわり畑が現れました!
わが家はのーんびり、子どもたちの虫とりをしながらだったので、パーキングから30分かかりましたが、大人の足だと10分ほどで到着するかと思います。
ひまわり畑の中に黒いビニールシートの通路があります。この中に立つと、映え写真が撮れますよ。

この景観を作り上げているのは「市民の森愛護会」と、公園緑地事務所の職員の方々です。人の手を介して森づくりをすることで、たくさんの種類の植物がよみがえり、その植物に集まる生き物も増え、森全体が豊かになります

ひまわり畑は「追分市民の森」と「矢指市民の森」の間にある谷戸に広がっています。写真奥は追分市民の森の入り口。ここからの山道を辿ると、聖マリアンナ医科大学 横浜市西部病院の横に出ます
ひまわり畑を満喫した後は、木陰を求めて森の中へ。
美しい景色ではありますが、8月の日差しは厳しいので、サクッと楽しみます。

人通りが少ないので、愛犬もロングリードでのびのびと森探検をさせてあげられました
森の中も日差しは遮られるものの、蒸し暑さはあります。水筒はたっぷりと、熱中症対策をして、お子さま連れの方は虫網と虫かごを忘れずに。
夏は暑いため、この散策プランは昼間の時間帯を避けるのがおすすめです。

カマキリ、カエル、カブトムシ、チョウ、トンボ……森の中でたくさんの生き物たちと触れ合うことができました
市民の森の生きものは、持ち帰りできません。観察を終えたら、豊かな森に帰してあげます。

帰路でも紫陽花の葉にくっついているカタツムリや、街中では見かけない模様のチョウを見つけて、好奇心をくすぐり続けられる子どもたちでした
ひまわり畑は、例年8月上旬ごろまでが見頃のようです。
夏の植物と生き物を肌で感じてみませんか?親子の記憶に残る夏休みの1ページになるかもしれません。
今回のように季節を感じられる場所、または季節に限らず年間を通して楽しめる公園。公園ごとに違った楽しみ方がありますね。次はどんな公園が登場するのでしょうか。こうご期待!

「追分市民の森」に遊びに行ってみた方は、ぜひ感想を森ノオトにお寄せください。
https://morinooto.jp/mori/contact/
追分市民の森
横浜市旭区矢指町1324
(アクセス)
電車:相鉄線三ツ境駅から徒歩20分
バス:相鉄バス/神奈川中央交通バス「若葉台中央行き」の「西部病院前」徒歩1分(ひまわり畑までは徒歩7分)
車:駐車場はありません。近隣のコインパーキングを利用してください。
(記事ではタイムズ笹野台2丁目のコインパーキングをルートの起点として紹介しています)

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