弟くんが1歳の時に紹介した絵本が『くだもの』でした。
我が家では季節ごとに、山形の親戚からそれは立派な果物が送られてきます。
初夏にはさくらんぼ、夏には桃、大玉のスイカ、初冬にラ・フランスが届いて、冬のお楽しみがりんご!!
親戚は果樹のつくり手でもあるので、なおさらありがたくいただいています。そして、味もピカイチ。いまは、兄弟も成長して、あっという間になくなってしまうのですが、友人に旬の果物をおすそ分けできた時は、何度感激されたことか……。
さて、
『はしれたくはいびん』
は、宅急便を出すところから、届くところまでをたどる物語。
田舎のおじいちゃんおばあちゃん夫婦が、都会に住む孫宅にりんごを出すところからお話しはスタート。
弟くんも、自分と共通点がたくさんあるこの絵本は、ぐっと身近に感じているようです。
私たちは、日頃自宅に届く荷物を当たり前に受け取るわけですが、途中いったいどんな道のりをたどっているんでしょうね?
運転手さんが、おうちから荷物を回収し、営業所で集めて、それから荷物は高速道路に乗って旅を続けます。絵本の中では、街なかを通り、大きな道路を通りゆくので、車好きさんにもオススメです。りんごマークの段ボール箱を探すのもちょっとしたクイズのよう楽しいです。
やがて荷物が届いて、こどもたちはおじいちゃんおばあちゃんへお電話。そんなところも我が家の情景と重なります。
ふと、この絵本を見ていて思うのは、荷物が明日つくよー、なんて気軽に利用している宅配便も、荷物を受け取って、夜通し走っている運転手さんのお仕事があってこそだということ。
地元のものを消費するよさは、こんなところにもありますね。
ぎっしり詰まっていた果物がなくなってくると、あっという間だったなあー、と残念でもあり、季節の移り変わりを感じたり。
最初はすりおろして食べさせていたりんごも、サクサクかじったり、更には自分でむいて食べるー! という兄の声が聞こえてきたり、一度に2、3個なくなったりと、食べ物と一緒に子どもの成長も感じます。
りんごは、身体にもよい果物。
一日1個のりんごで医者いらず、なんて言葉もあります。
今年もたくさん頂きました!!
ちなみに、成長した弟くんは、図鑑で果物を研究。写真で見ているこちらの図鑑、『どうぶつのあしがた図鑑』と同じシリーズです。
りんごやみかんだけでなく、びわ、アボカド、など、スラスラと名前を言えているのはさすがでした。
最近は「これ読んで」と本棚からいろいろな絵本を運んでくる弟くん。
言い回しもずいぶん上手になり、日々成長しています。
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