「きなりっこ」シリーズは、洗たくや掃除、食器洗いなどに幅広く使用できる粉石けん、衣類の部分汚れやシルクやウールの手洗いに使えるプリン石けんなどがあり、どれも洗浄力が高くいろいろな場面で使うことができます。
限りある資源をリサイクルし有効活用するため、また未来により良い環境を残すため、石けんを使う暮らしを進めようと市民運動から始まった「きなりっこ」、製造元のNPO法人川崎市民石けんプラントは昨年の2019年11月に30周年を迎えました。
この節目の年に、ロゴマークと容器、パッケージを全面リニューアルしました。
板垣が川崎市民石けんプラントへきなりっこの取材に伺ったのが昨年の2月。
そしてタイミングと巡り合わせがやってきて、森ノオトにロゴリニューアルの話をいただき、コンペティションを経て、ロゴからパッケージまで一連のリニューアルデザインを手がけることになりました。
全体のまとめ役とイラストレーターとして事務局長の梅原昭子、
パッケージデザインを生業としていた板垣が、デザインを担当しました。
私自身、石けんプラントで製品化に至るまでの道のりを伺ったり、生活クラブで使い終わった天ぷら油を回収してもらったり、自分自分も「きなりっこ」を愛用していたり……。
製品には思い入れがあったので、こうやって自分の今までの経験を役立てる機会をいただいたことに、心からうれしさを感じています。
それまで使われていたロゴのイメージは、象徴的なグリーンの「円」の中に、泡をモチーフにした要素と、太い明朝体で「きなりっこ」の文字が組まれており、どっしりと落ち着いた大人らしい雰囲気です。
30年使われてきたロゴですから、昔から愛用している方には見慣れた安心感があるデザインになっていたのではないでしょうか。だからこそ、イメージを一新して全く異なったロゴにするより、現行の雰囲気は残しつつ、新しいエッセンスを加えデザインしようと決めました。いかに今まで愛用してきた方もそうでない方も受け入れやすいものにどうするか、という点はとても考えた部分の一つです。
また「きなりっこ」という音の響きのようなかわいらしさと、あたたかみ、実直さを出すこと、記憶に残るような印象的なものにしたいと考えました。
モチーフを決める時、キーワードとして浮かんできた言葉が、循環・地球・途切れのない・続いていく・水面・シャボン玉……自然との調和「和」・活動が広がっていく「輪」……。
それらをイメージさせるエレメントは「まる」だ!と方向性を決め、デザインに取りかかりました。
ロゴは最終的には2案まで絞り込まれ、石けんプラントの関係者の方々、また多くの愛用者の意見を聞き、シンプルでわかりやすい「シャボン玉」をモチーフにしたロゴマークが選ばれました。以前の雰囲気を残しつつ、有機的で可愛らしい要素を加え親近感を感じさせる、と愛用者の方の好評を得たそう。
パッケージには、泡や葉などをモチーフにした有機的なパターンがレイアウトされたものが採用され、はなやかになりました。今まで3つの製品の新パッケージができあがりましたが、これから少しずつ他のアイテムに展開していく予定です。新しいパッケージは、リニューアル前の在庫が終了次第切り替わっていくとのことです。
製品は、生活クラブで定期的に販売されていますし、川崎市内の店舗でも売られています。
板垣は、昨年の台所や換気扇の大掃除を「きなりっこ」ひとつですべて終えました。びっくりするほど落ちてピカピカになったので、ぜひ他の方にも使って頂きたいです。
まずはキッチン&クリーンのボトルが気軽で使いやすいかもしれません。
以前取材した「きなりっこ」の記事には、成り立ちから商品の使い方まで紹介していますので、ご覧ください。
⬜ NPO法人川崎市民石けんプラント
住所:神奈川県川崎市川崎区塩浜2-21-3
URL:http://kinarikko.kazekusa.jp/
アクセス:JR川崎駅より臨港バス塩浜二丁目行き、大師高校前下車徒歩約5分
休み:土・日・祭日・夏休み、年末年始休みあり
⬜ オンラインショップ http://kinarikko.kazekusa.jp
⬜ 取扱い店舗一覧
※一部記載。詳しくはホームページをご覧ください。
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