昨日に公開した、北原家、清水家、湊家、青木家、持田家のおひな様に続き、2015年度の森ノオトリポーターメンバーのおひな様物語を紹介します。
<島原家のおひな様>
島原愛子さんといえば、森ノオトの事務局で大活躍の才色兼備な素敵な女性。
フルタイムワークに、森ノオトの活動、さらに母親業をそつなくこなす聡明な愛子さんが選ぶおひな様ってどんなものなのかなと、ミーハー心がうずきます。
兵庫県出身の愛子さん。京雛は、男雛と女雛の位置が関東とは逆なのです。
「顔が何だか似ていて可愛かったから!」と贈られたおひな様は、とっても穏やかな、幸せそうな雰囲気が漂っています。お孫さんの成長を楽しみにしているおじいちゃんおばあちゃんの思いを感じずにはいられません。
こちらの色紙は、“マンション暮らしなどにも対応できるように”と、愛子さんのお母様から贈られたそうです。
母から娘への細やかな愛情を感じます。
当時愛子さんが暮らしていたマンションには、小さな床の間があったそうで、季節ごとに色紙を描いてもらっていたうちの一枚が、この春の柔らかな光を思わせるおひな様なのだそう。
季節折々の絵を描いてくださるお母様の存在、それを飾って四季を楽しむ愛子さんに、羨望の眼差しが集まりそうですね。
ご実家に飾られた、ママのおひな様の前で笑うお嬢ちゃんも嬉しそうですね。
親子3代の“成長の軌跡”を感じてしまう一枚です。
写真右手に見える紙のおひな様は、なんと愛子さんが幼稚園生の時に作ったものなのだそう。これらを、いつかは引き取り自分の自宅に飾りたいと思っているそうです。
数十年まえ!? に、小さな我が子がつくった色紙を大切にとっておいてくれる母心。わー、心底憧れます、尊敬します。
そして我が身を反省。私も見習って、我が子の成長を丁寧に、あたたかく見守りたいと思うのでした。
<山田家のおひな様>
森ノオトのリポーターのなかで一二を争うクリエイティブな人、あさかさん。
あさかさんが選んだのは木目込み人形の親王飾りです。
「前に木目込み人形を作ったことがあって、子どものひな人形には木目込み人形がいいな、って思っていた」とサラッと言い周囲を驚かせたあさかさん。あさかさんの“作る才能”引き出しはいったいいくつあるのでしょう。さすがです。
おひな様の顔が可愛らしかったのも決め手となったそうです。
ケースに入っていないため、毎年部屋のあちこちに連れて行かれたり、ぬいぐるみたちがおひな様と並んでいたりすることもあるという山田家のおひな様。
そうやって、おおらかに、賑やかに迎えるひな祭りもいいですね。
もうひとつ、こちらはママ用のひな人形。お父様からの贈り物だそうです。
いくつになっても父親から見たら娘であることは変わらない、ご両親からの愛情を感じてしまいます。
あさかさんは、「猫の親王飾りの前に置かれる飾りが鯛だったりして、本当に可愛くてお気に入り」だそう。いくつになっても、ひな祭りも楽しんでいるようです!
<平本家のおひな様>
では最後に、我が家のおひな様をご紹介します。
平本家で飾っているのは、古代裂を使った人形を作っている作家さんのおひな様です。江戸時代から明治時代に実際に着られていた着物の生地が人形の衣装に使われています。
“とにかく収納スペースに困らないものを”という思いで娘へのおひな様を探しているときに、出会いました。
今時のきらびやかなお人形も素敵だけど、私はこの人形の柔らかさに一目惚れ。
実際に作家さんとお話しして、「江戸時代の着物を今の人が着るのは難しくても、こうやってお人形に着せてあげられたら、着物が残っていくでしょ」という言葉にも心をつかまれました。
その作家さんは、「ひな人形の飾りでおままごとをしたり、手作りのお手玉を添えて遊んだり、手仕事の良さを伝えていくのがひな祭りなのよ。何も最初から全てを揃えなくても、だんだんと小物を揃えていって自分だけの雛飾りを作るのも楽しいものよ」とも教えてくださって、ひな祭りの楽しみ方にも気づかされた思い出があります。
古いもの、丹精こめて作られているものの良さが子どもたちにも伝わりますように。
そして、とてもコンパクトなおひな様なので、将来一人暮らしをしたり、家族を持ったり、もしかしたら海を越えて生活する、というようなことになっても、いつも娘と一緒にひな祭りを楽しむお相手になってくれるといいなと、娘によく似たおひな様を眺めて思いに耽っています。
以上、前後編で、8家族のおひな様物語をご紹介しました。
おひな様選びには、その人らしい物語がありました。
親子でつくっていく世界で一つのひな祭りストーリー。
今年も愛情いっぱいのひな祭りがあちらこちらで盛り上がりますように!
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