森ノオトはNPO法人化して10年を迎えます。現理事長のまどかさんが2009年に一人で立ち上げたメディアは、仲間を少しずつ増やし、法人としてもさまざまな波を乗り越えて今にいたります。
現在、理事が3名、監事2名、各事業の責任者であるリーダーが5名、各事業を支えるサポートスタッフが5名、編集部のライターは30名、布市ボランティアが10名という組織運営をしています。
今回、サポートスタッフの公募にあたって、森ノオトで編集長として働く私の森ノオトでの出来事をご紹介させてください。
私が森ノオトの扉をたたいたのは、2016年1月のライター養成講座でした。
20代のころ、地方新聞社で記者として働いていた自分にとって、30代で子育てをするようになって出会った森ノオトの記事に大きな衝撃を受けました。書き手の個性が前面に出ていて、人と人との親密さがあちこちに感じられる。どんなふうにこのメディアをつくっているんだろう、森ノオトの人たちに会ってみたい、という気持ちがライター養成講座を受講する原点でした。
ライター養成講座の修了のころ、ちょうど森ノオトで大型の助成金を受けたタイミングと重なり、まどかさんから声をかけられて、森ノオトで最初の正規職員として働き始めました。それから5年目に私は編集長となり、ライター養成講座でともに学んだなみちゃんは、事務局長につきました。気がつけば、あこがれていた森ノオトを、つくる立場に立っていました。
はたからは、軽やかに楽しげにイベントを企画したり、メディアを運営したりしているように見えるかもしれませんが、実際には葛藤したり悩むことの連続でした。NPOで働くってどういうことだろう、市民活動ってなんだろう、コミュニティってどう運営したらいいんだろう、仕事と活動の違いってなんだろうーーー。いろんなことにチャレンジする中で、そんなことを真面目に悩んだりもしてきました。スタッフ同士でも語り合いながら組織とともに自分自身の考え方も変化していったように思います。
そして、森ノオトにかかわるようになり、人生が新たな方向に動き出していました。
里山環境にある保育園に息子が通うようになり、助産院で第二子を出産し、洋服は取材した洋服屋さんで選ぶようになり、コンポストや雨水タンクを使い、畑を始め、種をまき、野菜や草花を育て、ミシンで縫い物をするようになりました。
森ノオトで出会った友人はママ友になり、陶芸家の先生になり、畑仲間になり、どん底に落ち込んだ時に寄り添ってくれる仲間になっていました。街を歩けば、あちこちで知った顔に会うようになり、大好きなお店が増えました。こう書いてみると、私にとって森ノオトは暮らしと地続きの働く場なのだなと思います。
今回、一緒に働く仲間を迎えられることをとてもうれしく思っています。
こちらは、森ノオトAppliQué事業部リーダーの齋藤由美子さんによる、森ノオトの働き方を紹介する動画です。事務局長の宇都宮南子ちゃんと、わたくし編集長の梶田亜由美が、森ノオトで働くことの魅力を語りました。普段の仕事の様子も撮ってもらっています。
私から見える、働く場としての森ノオトの特徴をまとめてみました。
<認め合う、尊重し合う、多様性の文化>
携わっている時間の長短、あるいは役割によって、上下関係はありません。決定する役割にある人が最終決定権をもちますが、一人ひとりの思い、考えを尊重する風土があります。スタッフ、ライター、AppliQuéボランティアともに、年代や性別にとわられることなく、かかわる人の多様性が広がっています。
<人間関係の広がり>
地域をベースに仕事をしていくため、枠にはまらない関係性を築いていきます。編集部の場合は、編集者とライターの関係性であっても、子育て仲間であり、本好き仲間、建築好き仲間など、いろんな軸で人間関係が深まっています。
<自分軸をもつ>
小さなことでも意見を交わし合って組織の意思決定をすることを大事にしており、自分の意見を求められる場合が多くあります。このことは、森ノオトの仕事を離れた他の組織運営や関係性づくりにおいても、生きてくるように思います。
仕事の進め方についても、私から見える特徴をまとめてみました。
<一人で決めない>
どの事業においても、同じことを繰り返していく仕事は少なく、判断が求められることが多くあります。事業ごとに、複数のスタッフで動かしていく体制ができていますので、迷ったら相談する、場合によっては会議の場に載せる、という流れができています。
<その人らしく>
求められるプロジェクトのゴールに対して、その人らしくアプローチします。よりよく進めるための提案、工夫に対して、歓迎されます。私も自分なりのやり方を考えたい性質があるので、さまざまな提案をし受け入れてもらってきました。
<スピード感としなやかさ>
対外的にやりとりのある業務や、情報発信にまつわる業務が多いため、スピード感をもって進めていくことが求められます。時間の管理はスタッフに委ねられている部分も多く、自分が動ける時間の中で柔軟に時間のやりくりができます。
編集系、市民活動の発信助成系、地産地消系と3つの分野でサポートスタッフを募集します。
今回募集する業務は、3種類あります。
一つ目は、森ノオトのメディア運営やSNSなど情報発信にかかわる業務です。今年度注力する、子育てにかかわる団体の情報発信につながるヒアリングや、編集会議・ライター養成講座の運営サポートにも携わっていただきます。
二つ目は、市民団体の情報発信を伴走支援する業務です。市民団体へのヒアリングして、課題を抽出し、改善提案をしていく業務に携わっていただきます。
三つ目は、地産地消にかかわる企画運営や、マルシェの運営・広報にかかわる業務です。地域の生産者さんや飲食店の方たちと関係性を築きながら、共同購入の運営をしたり、イベントの運営、広報に携わっていただきます。
サポートスタッフへのエントリー受付はは、5月8日まで、インフォメーション欄のフォームよりお待ちしています。
4/18(月)12:00-13:00 開催のオンライン活動説明会にて森ノオトの働き方、募集内容についてお話します。応募を検討の方はぜひ説明会にご参加ください。お時間の都合がつかない方は、アーカイブ視聴もできます。(求人への応募条件ではありません)
*活動説明会告知記事: https://morinooto.jp/2022/04/05/setsumeikai6/
*活動説明会申し込みフォーム:https://forms.gle/bQvVnrY3DnxGSyjU9
■募集職種と仕事内容
(1)メディアの編集やSNSでの情報発信に関わる仕事
・森ノオトのSNS、メルマガ発信
・ライター養成講座の運営サポート
・子育て支援団体へのヒアリング
・編集、取材、原稿執筆
・記事更新 など
(2)市民団体の情報発信の伴走支援に関わる仕事
・支援団体へのヒアリング同行
・支援団体とのやりとり
・行政など外部団体との調整
(3)地産地消に関わるイベントの運営や発信の仕事
・マルシェの運営、広報
・出店者さんとのやりとり
・行政など外部団体との調整
■応募資格
(1)(2)(3)共通
・市民活動に関心のある方
・SNSでの発信が好きで、興味のある方
・PCスキル(Word、Excel、PowerPoint)使用経験のある方
・Zoom等オンライン会議ツールの操作を抵抗なくできる方
・コミュニケーションが苦手でない人
・横浜市青葉区鴨志田町の森ノオト事務所に通勤が可能な方
(在宅ワークを取り入れていますが、会議や打ち合わせなどで出勤が必要になる日もあります)
■適性
(1)
・編集、取材、原稿執筆ができる方。実務経験がある方歓迎
・情報発信の業務を経験したことのある方歓迎
(2)
・市民活動支援に関心のある方
(3)
・イベント運営、マルシェ運営に関心のある方
・SNSでの発信が好きで、興味のある方
■雇用形態
業務委託スタッフ
(契約期間2023年3月まで、延長あり)
■勤務日
(1)・(2)
週2日程度
(時間、勤務日は柔軟に対応)
(3)
週1日程度
(時間、勤務日は柔軟に対応)
■勤務地
横浜市青葉区鴨志田町(在宅勤務も可)
■交通費
実費支給
■勤務開始日
2022年6月(柔軟に対応します)
【応募方法】
募集期間;2022年4月19日(火)-5月8日(日)
以下のフォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/rsbEmvUCtHBXLTbZ8
書類選考の上、追って面接の日時をご連絡させていただきます。
(※お預かりした履歴書等の個人情報は、個人情報保護法に基づき、こちらで責任を持って処理いたします)
【採用にまつわるお問い合わせ先】
担当:宇都宮(事務局長)
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