土とふれ合い仲間と育むスタイリッシュな体験農園「土EN FARM」(ドエンファーム)
野菜を育てたいけどできるか不安……そんな悩みから一歩踏み出す勇気をくれるコミュニティ重視の農園「土EN FARM」。会員になれば、いつでも好きなときに訪れ、自然の中で本を読むもよし、お弁当を食べるもよし。この農園が気になっていた森ノオトのメンバーと、体験させてもらってきました!

東急田園都市線・田奈駅から徒歩13分の青葉区しらとり台、恩田川沿いののどかなところに土EN FARMがあります。園名は「ドエンファーム」と読み、運営しているのは「en景観設計株式会社」という東京都南青山に本社を置く造園会社です。企業や住宅の植栽の整備、植物で空間をデザインするとのことで、本業で使用する観葉植物を管理する温室を建てられる場所を探していたら、この場所に出会ったそうです。

奥に見える温室は本業の造園業で使う観葉植物を保管

この日は、土EN FARMを運営するen景観設計の代表取締役の中山大輔さん(トップ写真左)、この農園を担当する井田敏也さん(トップ写真右)にお話を伺うことができました。

 

もともとen景観設計の事務所は鴨居(緑区)にありました。去年から事務所を青山に移しましたが、中山さんも井田さんも、住まいはお隣の都筑区。青葉区は地元も同然だといい、一気に親しみが湧いてきました。

 

まず、なぜこの場を地域の人が使える農園にしたのか、その背景を聞いてみました。

 

代表の中山さん、以前から「造園以外で、地域に集える場所をつくりたい。もっと自然に携われる農業をしてみたい」という思いを抱いていたのだそうです。そこで、観葉植物用の温室のために借りたこの場所を3年前から農園として整備しはじめました。

 

しかし、造園は手掛けていても農業ははじめて。横須賀の農家さんに一から農業を学び試行錯誤を重ね、緑区の農家さんの協力も受け、いまでは自然農法で野菜を育てられるようになりました。

 

土EN  FARMでは、2025年4月からコミュニティ会員制がスタートしています。一般の人が区画ごとレンタルできる市民農園の畑と違って、こちらでは区画を決めず、会員全員で農園全体の畑で野菜を作ります。

 

わからないことがあれば、火、木、土曜日の午前中にスタッフがいるので相談することもでき、収穫もその時間ならOK。年間40種類ほどの野菜やハーブ、果実を育てて味わうことができます。休憩スペースもあり、開園時間内であれば、会員はのんびり好きなことをしてもいいし、会員やスタッフどうしが交流を深めることもできる居場所のよう使い方ができます。

 

今日はこちらの農園でどんな活動ができるのか、体験してきました。

 

 

いざ、農園体験!

最初に見せてもらったのは「ぼかし肥料」。ぼかし肥料とは、微生物の力で発酵させることにより土壌の栄養価を高めるための肥料です。こちらの肥料は、米ぬかや油かすなどに納豆菌、ヨーグルト菌が混ぜてあり、今は発酵をさせている途中とのことでした。触らせてもらうと、ふんわり温かく発熱しており、甘酒のような独特の香りが広がってきます。

見せていただいた「ぼかし肥料」。3~4週間ででき、最初の2週間は毎日混ぜてあげるそうです

 

無農薬でありながら冬でもきれいに育つ葉野菜の姿にびっくりです!

そして次は、畑を案内してもらいながら収穫体験。冬の野菜といえば大根ぐらいしか知らなかった私は、冬に葉野菜がなるということに驚きました。

 

畑も、私は地面を盛り上げた形しか見たことなかったのですが、こちらは「レイズドベッド」というベンチ栽培だそうです。土は、見える表面部分に薄く敷いてあるだけで、木枠の中には丸太や枝、枯葉、竹炭、もみ殻などが何層も敷き詰められていて、これらがゆっくりと時間をかけて微生物が豊富な良い土になるそうです。

スタイリッシュなレイズドベッドで栽培している野菜は、どれもオシャレ。本業のデザインのこだわりが農園に生かされています

 

ちょうど葉物野菜の収穫シーズンだった取材日。たくさん採れてざるからあふれそう。どれも新鮮でおいしかったです!

案内してもらいながら収穫していくと、気づけば、葉野菜がざるいっぱいに。私の母も無農薬で野菜作りをしていますが、虫の被害にあったりして見た目はきれいとは言えないのですが、土EN FARMの野菜はきれいで驚きました。自然農法における微生物の力の偉大さを改めて感じました。

 

収穫体験の後は、もみ殻を畑に撒く体験をしました。もみ殻をかけることにより、冬場の作物の保湿、保温ができるそうです。「マルチ」と呼ばれる農法で、ビニールを被せる方法もありますが、ここでは自然にあるものをできるだけ用います。

スコップを使って、端から端までまんべんなくもみ殻をかけていきます。一緒に行った森ノオト編集部の松園智美さんがやってみましたが、もみ殻が野菜に被りすぎてもダメだそうで、私は被りすぎた分を落とす作業をしました

 

収穫した野菜を洗う水場。夏場の子どもたちにとっては遊び場になります

私は野菜をスーパーなどで収穫した後の状態でしか目にすることがなかったのですが、この畑を見て、その野菜たちがどれだけの手間と時間をかけ育てられているかを、ほんの少し感じとることができました。命を育てること、命をいただいていることはふれてみないとわからない。どんな年代にも食育は大切だと感じました。

 

中山さんは「いずれこの場所にビオトープを作りたい」と言います。野菜を育てながら、人も生物も集う場所になっていくのだと思います。自然を通じ、たくさんの方がが学びながら癒やされる……そんな新しい地域の輪が広がりそうです。

 

 

土EN FARMでは、毎月1回程度、「門松づくり」「ドクダミチンキづくり」といった季節にあったイベントや体験も随時開催しています。イベントには会員でない方も申し込みをすれば参加できるそうなので、ぜひこの場所を味わいにきてください。

Information

土EN FARM

住所:横浜市青葉区しらとり台68-9(駐車場有)

開園時間:月~日 9:00~16:00(季節によって変動あり)

コアタイム(スタッフ常駐)火・木・土 9:00~12:00

無料体験はコアタイムのみ。予約が必要。

 

HP:https://doen-farm.com/community

Instagram:https://www.instagram.com/doen_farm/

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この記事を書いた人
石﨑絵美ライター
滋賀県出身。夫の転勤をきっかけで横浜へ。食べることとボディメイクが趣味。無理なくできることを実践しながら、身体の変化を楽しんでいる。障害児二人の子育てに奮闘しながら成長中。神社参拝も好き。
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