東急田園都市線・こどもの国線の「降りない駅」に降りてみた!〜すずかけ台駅編〜
東急線の急行に乗っていると、いつの間にか通過している駅があることに……みなさまお気づきでしょうか。森ノオトライターが、そんな普段は降りない(!?)駅にスポットライトを当て、その駅とエリアの魅力をリレー方式でお届けします!第6回の今回は、ライターの中津理恵が、すずかけ台駅の様子や実際に訪れたスポットをご紹介します。

秋の訪れが始まった、10月後半の平日。ほんのり暑さが残る中、南町田グランベリーパーク駅のお隣、東急田園都市線のすずかけ台駅ホームに降りました。すずかけ台駅は1日約10,465人が利用している駅です。田園都市線の駅としては、田奈駅に次いで2番目に利用者数が少ない駅だそうです。

すずかけ台駅の改札は一つ。目の前には小さな広場が広がります

朝10時半に訪れると、降りる人のほとんどは一目散に駅から向かって左側の階段を上り、東京科学大学すずかけ台キャンパスへ向かっています。学生さんや、大学関係者の方たちでしょうか。

その足につられながら進んで行くと、小さな本屋さんが目に入りました。

小島書店という看板の上には、ダンス教室も?とても気になります

快くお話ししてくださった店主の小島さんは、50年ほど本屋さんを営んでいます。まだすずかけ台駅が東急田園都市線の終着点だった頃から、この土地を見守ってきたそうです。社交ダンスのアマチュア講師でもある小島さんは、2階をダンス教室にしています。

 

かつてはこの辺は原っぱだったのよ、と教えてくださり、すずかけ台駅のおすすめは?と聞くと、「何もないのよ〜」とご謙遜。いえ、きっとそんなことはないはず!お店を後にし、線路沿いに進みます。

 

実はすずかけ台駅は県境にある駅で、駅舎自体は東京都町田市になりますが、駅の国道246号線寄りは、神奈川県横浜市緑区になります。ちなみに先ほどの小島書店さんは東京都町田市。東京都と神奈川県を気軽に行き来できるおもしろい場所です。

 

そして、その県境をダイレクトに感じられる場所がこちら。

この道の真ん中から左(線路側)は東京都町田市、右(緑側)は神奈川県横浜市緑区です

この辺りは降りない駅に降りてみた「梶が谷駅」編「江田駅」編にもでてきた旧大山街道の道が残っていて、空気が澄んでいれば富士山・丹沢・大山が見られるそうです。

 

昔は馬瀬(うまのせ)という地名だったそうで、確かに馬の背みたいに丘になっています。周辺には、馬の背橋、こうま公園と、馬にちなんだ名前が付けられています。江戸時代に、赤坂からスタートして、多摩川を越え、大山詣のために歩んだ人々が、ここから同じように山々を望んだのかなと、思いを馳せながらさらに進みます。

訪れた日は曇りでしたが、後日11月に訪れたときは、大山を望むことができました

そのまま国道246号線沿いに10分程歩くと、何やら森の隙間からアスレチックが見えてきました。

都内からの遠足のバスもたくさん停まっています。

 

ここは1万2千坪の広さを持つフィールドアスレチック横浜つくし野コース。急斜面につくられた本格的なアスレチックをドキドキしながら進むと、子ども達が集まっている場所に着きました。

見てください、このスリル満点な水上アスレチックを!!

渋谷から30分ほどで到着できる場所なこともあり、都内からの遠足や、スポーツクラブからも多数利用されるそうです。こちらではバーベキューをすることもできます。ひとしきりアスレチックに挑戦した後のバーベキューは、想像するだけでとってもおいしそうです。

 

さあ、そろそろお腹が空いてきました。

 

フィールドアスレチック横浜つくし野コースから駅方面へ戻り、「つくし野」交差点をやなぎ通りに向かって進むと、開店と同時ににぎわう「レストラン エル ペスカドール」がありました。

創業40年、地元に愛されるスペイン料理レストラン、常連さんもお越しになっていました

 

素敵な飾り皿が並ぶ店内では、焼き菓子のテイクアウトも

素敵なお皿が壁に並ぶ内装の中、私たちが頼んだのは2名から頼めるパエジャ(馴染みがあるのはパエリア、ですがスペイン語に近いのはパエジャだそうです)のランチコース。

 

店内は11:30でほとんど満席でした。

とてもおいしかった魚介のパエジャ。使い込まれたパエジャ鍋にもキュンとします

ランチコースには前菜のイカのアヒージョにサラダ、食前と食後に飲み物が付くのですが、運ばれてきたデザートもとても本格的。実は、お料理を作っているのはオーナーの綾部シェフで、デザートをつくっているのは、フランス・リヨンでお菓子作りを学ばれた安藤パティシエです。

手前がショコラオランジュ、奥がガトーバスクです。お店にはリヨンのパティスリーで学ばれた写真が飾られていました

もう一度駅の方へ戻りがてら、本格的な学食でも話題な東京科学大学すずかけ台キャンパスへ。(2026年4月には、東京科学大学横浜キャンパスと名称が変わるそうです)

 

この大学で働く森ノオトライターの日影愛さんに、「校内に見晴らしのいい場所がある」と、特別な許可を得てタワー型の校舎を案内していただきました。20階から外を見ると、くらくらする高さ。スカイツリーと東京タワーを望むことができました。

関東平野が一望!これは隅田川の花火大会も見えてしまうのでは!?と想像してしまいます

反対側の窓に周ると、みなとみらいのランドマークタワーも発見。坂が多いと感じる横浜市ですが、まっすぐ平らな景色を一望出来て、関東平野を感じることができました。

 

まだまだキャンパスの魅力に後ろ髪をひかれながら、本日のすずかけ台駅周辺散策はおしまいです。

 

マンホールや標識が、町田市と横浜市で入り乱れる県境ならではの発見や、旧大山街道から感じられる道の歴史、そして野性味あふれるアスレチックと森。本格的なスペイン料理と、フランスのパティスリーを同時に味わえるお店に、「科学」の発展を担う大学キャンパス。

 

南町田グランベリーパークを目の前に、「何もないのよ」と控えめなすずかけ台駅には、静かに見せかけてこだわりあふれる魅力でいっぱいでした。

 

ぜひ、あなたもすずかけ台駅を降りてのんびり散策してみてくださいね。

何はともあれ、アスレチックを楽しむ際の準備は念入りに!

Information

・レストラン エル ペスカドール

https://tabelog.com/tokyo/A1327/A132701/13016461/

東京都町田市つくし野4-33-15

 

・東京科学大学すずかけ台キャンパス

https://www.szc.titech.ac.jp/

キャンパス内レストラン「Kitchen MOTOTECH」の取材記事はこちら
https://morinooto.jp/2025/06/11/tokyokagakugakushoku/

 

・フィールドアスレチック横浜つくし野コース

https://www.tsukushino.co.jp/

神奈川県横浜市緑区長津田町4191

営業時間 午前9時から午後5時(冬期は午後4時半)

料金等はHPをご確認ください。

Avatar photo
この記事を書いた人
中津理恵ライター
子どもをきっかけに、地域と関わることが増え、もっと街を知ってみたいと森ノオトに参加。子どもとその家族が楽しく暮らせるヒントをいつも探しています。美術館と、空の下で食べるごはんのためのキャンプと山が好き。できれば毎日10時間眠っていたい。
未来をはぐくむ人の
生活マガジン
「森ノオト」

月額500円の寄付で、
あなたのローカルライフが豊かになる

森のなかま募集中!

寄付についてもっと知る

カテゴリー

森ノオトのつくり方

森ノオトは寄付で運営する
メディアを目指しています。
発信を続けていくために、
応援よろしくお願いします。

もっと詳しく