新百合ケ丘の駅から徒歩でおよそ20分、麻生区と稲城市の境目にWEショップあさおがあります。
WE21の主な活動は (1)民際協力(NGOへの助成支援やフェアトレードなど、交流を通じて市民同士のつながりを深める)、(2)リユース・リサイクル、(3)共育(ともいく)・政策提言なのだと、WEショップあさお代表の岡田睦美さんが話してくださいました。
実際に店舗には地域の方々から集まったリサイクル品がお店に並び、そのままでは売れないような物は「リメイク隊」の手によって生まれ変わります。例えば、ネクタイや長襦袢が素敵なスカーフに変身! といった具合に。そして売り上げの中から、日本国内を含む世界中の支援が必要な場所へ支援金を送っているそうです。
WEショップあさおでは現在理事の方も含め19人のボランティアスタッフが活動しています。岡田さんは、「皆で協力して成り立っているお店です。ボランティアのスタッフも、お客さんも皆対等。お買い物しなくても、おしゃべりしに来てくれる方もいて、憩いの場にもなっているのよ」と笑顔で言います。
さて、今回『もったいない!』の上映会に踏み切った思いは何だったのでしょう。
WE21あさおでは「共育(ともいく)」の一環で、昨年度『もったいない!』のダイジェスト版を店内で上映しました。そのとき、スタッフもお客さんできていた小さな子どもでさえも、ものすごく衝撃を受けたとのこと。確かに、映画のチラシにも“食べ物の半分は食卓にのらずに捨てられている!?”という文言があります。この事実をもっと多くの人に知ってもらいたいと、今回上映会を開くことになったそうです。
「同じ命をもらって生きているのに、差があるのはおかしいなって。今の世界の現状を他人事と思わず、現実を知った上で何かできるか考えるきっかけになるといいなと思うのです。それを地域の人と一緒に気づき合えると嬉しい」と岡田さんは言います。
WE21あさお代表の岡田睦美さん(左)とショップマネージャーの今野啓子さん(右)。WEショップを媒体に、地域の人たちに何か“きっかけ”を与えられたらいいなという熱い思いがある
世界的にも、10月16日は国連が制定した世界食糧デー、10月17日は貧困撲滅のための国際デーです。
でも実際に自分に何ができるのか? なかなか実感がわきませんよね。
まずは現状を知ること、これはとっても意味のあることだと思いませんか?
「私たちがやっていることは小さいことかもしれないけれど、一体となって世界を変えていく、そんな思いがないと、変わっていかないでしょ!」と優しく語ってくれた岡田さんの言葉が、胸に残りました。
命につながる食べ物を捨てることが、貧困につながっていることに気がついてもらえるといいなと願う主催者の思いが、多くの人に届きますように!
上映会情報
【日時】9月28日(月)
10時30分・12時30分・14時30分
1日だけの3回上映です。
【会場】川崎市アートセンター (小田急線新百合ケ丘駅北口徒歩3分)
【入場料】大人800円、高校生以下500円
(前売り大人700円、高校生以下400円)未就学時は無料
【主催】(特非)WE21ジャパンあさお
【共催】生活クラブ麻生コモンズ東、コモンズ西、(特非)WE21ジャパンたま、神奈川ネットワーク運動・あさお
【問い合わせ・前売り券】 WEショップあさお 電話 042-331-4919
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