神奈川県庁からすぐそば、横浜市役所にもほど近い、ビジネスと観光の名所にはさまれた関内エリアにあるmass x mass(マスマス)関内フューチャーセンターは、コワーキングスペースの運営や、ワンコインで食べられるまちなか社食、社会起業家支援の講座など、数々のユニークな取り組みをおこなっているスポットです。
マスマスを運営する関内イノベーションイニシアティブ株式会社の治田友香さんとキタハラの出会いは2年半前のこと。横浜市市民活動支援センターの企画する「土と育む農の力」という講座のアイデア会議に招かれた際に、事業化から目をそらさずに食と農の現場について語る治田さんのコメントを聞いて「切れ味は鋭いけれど、とても温かい人!」と思ったのが始めでした。治田さんも、地域密着型の市民メディアを運営する森ノオトが、新しいコミュニティのあり方を模索していると注目してくださって、マスマスの講座で2度講演する機会をくださったり……そんな形で交流を続けてきました。
かつて農業といえば「キツイ・キタナイ・キケン」もしくは「クサイ・カセゲナイ・ケッコンデキナイ」など、「3K」のキャッチフレーズがまとわりついていましたが、さて、今はどうでしょう。森ノオトでもご紹介している青果ミコト屋や、Vege&Fork Marketに集まる「農」をまとった人たちは、なんだか「カッコイイ」。これに加え、「感動がある・稼げる」の新「3K」を提唱しているのが、NPO法人農家のこせがれネットワーク代表で、株式会社みやじ豚代表取締役の宮治勇輔さんです。
宮治さんは湘南・藤沢でブランド豚を育成するかたわら、次世代農業界のリーダーを発掘・育成・支援する活動を続け、いま農業界が注目する若手のヒーロー。そんな宮治さんをコーディネーターに迎え、マスマス関内フューチャーセンターが主催する「食と農のプロデューサー養成講座」の第3期がいよいよこの9月からスタートします。
「ソーシャルビジネスの担い手育成をおこなっていくなかで、受講生の関心分野の多くが、食と農だった」と、治田さんは第1期をスタートした2012年のことを振り返ります。そして、横浜では地産地消への取り組みが増えてきているものの、ビジネスモデルが確立されているとは言い難く、ネットワークが希薄なことに気がつき、食と農に特化したソーシャルビジネスのプログラムをつくろう! と思い至り、宮治さんをコーディネーターに講座をスタートしました。
マスマスの講座の特徴は、プログラム自体の魅力はもちろんのこと、受講生同士が仲間となり、ネットワークを築いていくこと。「ソーシャルビジネスの最初の一歩は、顧客づくりです。受講生同士がお客さんになっていくことで、社会起業のステージにあがることができる」と、治田さん。
2012年、2013年の2期で67名が受講し、農家の婿になって新規事業を始めた方、料理教室を運営しながらクラウドファンディングで顧客管理サービスを開発している方、カフェを立ち上げた方など、実際に食で起業したり、新規ビジネスを展開する起業家を輩出してきました。
そして、満を持しての第3期。いま第注目の『東北食べる通信』や日常の食に関わるメディア「ケノコト」、まちづくりと食、生産者のトークなど……超豪華なゲストが集い、実践に結びつく講座を展開していきます。
「食と農の分野で起業を目指す方、地域活性化に関心がある方向けのカリキュラムです。食の分野で活躍する講師陣に、いま、現場で起きていることを話していただきます。コーディネート力抜群の宮治さんと、講師の掛け合いもお楽しみに」(治田さん)
期間中は、受講生のビジネスプランに関する相談を受け付けたり、平日(10:00-17:00)のコワーキングスペースドロップイン利用料無料などのうれしい特典に加え、受講生有志による現場視察会の企画実施などもあるそう。
過去の受講生の顔ぶれを見ていると、とても素敵な方ばかりで、ここから生まれるネットワークも楽しみですね。わたしも、乳飲み子の子育て中でなければぜひとも参加したいところなのですが……!! ぜひ、ご興味のある方はお問い合わせを!
講座詳細URL
http://massmass.jp/project/food_and_agriculture_training_program/
食と農のプロデューサー養成講座 第3期
主催: 関内イノベーションイニシアティブ株式会社
共催: NPO法人農家のこせがれネットワーク
協力: 神奈川食べる通信
濱の料理人
協賛: エバラ食品工業株式会社
受講対象 食と農の分野で起業を目指す方、地域活性化に関心がある方
日程? 2015年9月24日?12月17日(全9回)
9/24、10/1、10/15、10/29、11/5、11/12、11/26、12/10、12/17
いずれも木曜日19:00?21:00 (全9回)
会場 mass×mass関内フューチャーセンター
定員 25名
講座参加費 43,200円
※食と農の受講生OBは32,400円
※応募締切 9/20
※応募者多数の場合は選考
※原則、単発での参加は受け付けません。
<プログラム>
(1)9/24(木)
オリエンテーション、受講生自己紹介
宮治勇輔 : 株式会社みやじ豚
(2)10/1(木)
生産者さんの話を聞こう!(1) from ODAWARA/小田原
秋澤史隆さん : あきさわ園
(3) 10/15(木)
メディア×農作物販売って何?from TOHOKU/東北
本間勇輝さん : 東北食べる通信/NPO法人東北開墾 理事
(4) 10/29(木)
生産者さんの話を聞こう!(2) from ABIKO/千葉県我孫子 /KANAGAWA/神奈川
高田幸雄さん : ドレミファーム
苅部博之さん : 神奈川県七人の百姓(略称:神七)代表
(5) 11/5(木)
受講生によるビジネスプラン中間発表
事務局
(6) 11/12(木)
“まちづくり×食”を考える!from TOKYO/東京
北池智一郎さん : 株式会社タウンキッチン代表取締役
(7)11/26(木)
“マーケティング×食”を考える!from TOKYO/東京
柴田雄平さん : ケノコト/株式会社mannaka代表取締役
(8)12/10(木)
“飲食店経営・加工”を極めよう!from MIURA/三浦
下澤敏也さん : 有限会社たのし屋本舗 代表取締役
(9)12/17(木)
受講生によるビジネスプラン発表 Final
宮治勇輔 : 株式会社みやじ豚
<お問い合わせ>
マスマスカレッジ事務局 担当:治田
関内イノベーションイニシアティブ株式会社
TEL: 045-274-8701 FAX: 045-226-4755