【団体概要】理事長メッセージ

「森ノオト」はローカルメディアであり、まちづくりNPOです。 

 

国連が2030年までに達成するべき「持続可能な開発目標」として2015年に提唱したSDGsSustainable Development Goals)。実は森ノオトではそれ以前の2009年に、「ecology=人間社会と自然との調和」「organic=有機的な食と暮らしと社会」「sustainable=未来世代への思いやり」「localization=まずは自分の足もとから」を掲げて、地域から持続可能なライフスタイルをつくっていこうと情報発信を始めました。 

一人から始まった活動は、市民ライターという形で仲間が増え、応援者の裾野が広がり、森ノオトを仕事として関わるスタッフが生まれ、スタッフ一人ひとりが自分の言葉で森ノオトのビジョン・ミッションを語るようになり、自立した生態系として成り立つようになっています。 

 

「森ノオトって何?」と問われると、情報発信を生業としていながら言葉にするのが難しいのですが、暮らしの足元から地域に持続可能な選択肢を広げていくための装置=プラットフォームのようなもの、というのが今はしっくりきます。森ノオトはあくまでも「媒介=メディア」です。地域に生きる人がその現場で取り組む社会課題や、暮らしの中で気づいたタネに「取材」という形で光を当てていき、メディアにアーカイブされたストック(地域活動情報の蓄積)の引き出しを開けては個と個のつながりをつくり、地域という面を立ち上げ、また記録していく。森ノオトに関わる一人ひとりは、媒介者、つまりメディア的な役割を果たしていると言えます。その活動を継続していくなかで、特に情報発信や広報、まちづくりに関わる普遍的な要素を講座や事業提案という形で実践することで事業が発展しています。循環型社会をつくるための自主的な実践活動としての「めぐる布市」が生まれていますが、あくまでも原点はメディア活動です。 

 

このユニークなNPOが今後どのように展開していくのか、もはや私の想像の範疇を超えています。「NPO法人」という人格の血肉になっているスタッフやライター、ボランティアさん、サポーターの皆さんの思いが、森ノオトの個性と未来をつくっています。このまちに生きる人々の思いに光を当て、光の方向へ誰かの背中を押す。森ノオトがこれからも温かく地域を照らせるような存在であるよう、どうか地域の皆様方の力を貸してください。 

 

 

理事長プロフィール 

山形県出身、横浜市立大学国際文化学部人間社会科卒業。横浜で人の生きる場から福祉を切り拓いてきた加藤彰彦(野本三吉)先生に師事。ライフヒストリー研究をしたことがきっかけで、「個人の人生に時代や社会や環境が内包されている!」と、ミクロなメディアを志す。『タウンニュース』青葉区版の記者、風土社『チルチンびと』『ナナムイびと』編集部を経て独立。環境・食に特化したフリーランスライターとして、食の安全・安心、共同購入、発酵食、オーガニックコットンの普及活動をする人の活動や、地球温暖化問題に対する自治体や政府の取り組み、低炭素社会に向けた企業の技術開発等の取材を重ねる。 

2009年、長女出産を機に自らが生活する横浜市北部のエコライフを発信する情報メディア「森ノオト」を創刊。編集長として森ノオトの活動に軸足を移す。2011年、3.11(東日本大震災・東電福島原発事故)を機に、持続可能なエネルギー社会を足元からつくろうと、市民団体「あざみ野ぶんぶんプロジェクト」を立ち上げる。市民・女性目線で暮らしのエネルギーを考える『お母さん版エネルギー基本計画』を地域の仲間と作成し、当時の国家戦略担当大臣に直接提言をする。 

2013年、特定非営利活動法人森ノオトを設立、理事長に。2023年、認定特定非営利活動法人森ノオト理事長。 

2020年、星槎大学大学院教育学研究科メディア・ジャーナリズム専攻修了。環境倫理学・科学技術社会論の第一人者である鬼頭秀一先生に師事。森ノオトでの実践とローカルSDGsの関わりについて修士論文『持続可能な地域社会を創出するためのローカルメディアの可能性 – 個人の生きる場からの「さわれるSDGs」』を執筆。教育学修士。 

現在、各地でローカルライターの育成や市民団体の広報支援、持続可能なまちづくりに取り組む。ゼロ→イチが得意な開墾系。運動神経は鈍いが中身は体育会系で、動くことで道が拓けると信じている。准認定ファンドレイザー、はまふぅどコンシェルジュ。 

 

<委員等> 

横浜市地球温暖化対策実行計画部会(2013年4月2014年3月) 

横浜市グリーンニューディール評価基金評価委員会(2013年10月2016年3月) 

横浜市地球温暖化対策推進協議会幹事(2014年6月〜) 

環境省「エネルギー対策と区別会計補助事業(地域拠点における二酸化炭素排出抑制対策事業)検証・評価委託業務」評価委員(2014年6月2015年3月) 

横浜市廃棄物減量化・資源化等推進審議会委員(2015年9月2017年8月) 

神奈川県総合計画審議会特別委員(2016年4月2018年3月) 

平塚市市民活動推進補助金審査会(2022年〜) 

横浜市金沢区における区民文化センター基本構想検討委員会(2022年2023年) 

神奈川県住宅政策懇話会(2022年2023年) 

横浜市みどりアップ計画推進会議 市民委員(2024年〜) 

横浜市教育委員会社会教育委員(2024年〜) 

ほか 

 

<著書> 

『暮らし目線のエネルギーシフト』(コモンズ、2013年) 

『うちのマンション大丈夫? 家族で助かる地震対策マニュアル』(チームこむん・編著、細川顕司&飯田太郎・監修、学陽書房・刊、2006年) 

 

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