『自殺する種子 アグリバイオ企業が食を支配する』
森ノオトとゆかりのある仲間たちが、オーガニックな地域をつくろうと立ち上げたイベント「放射能だけじゃない!タネの遺伝子汚染を考える映画祭inあざみ野」の講師、安田節子さんの著書を紹介します。

 

 

安田節子さんは青葉台在住。1990年代に日本消費者連盟で食の安全や原子力エネルギーについての消費者運動を牽引し、その後市民団体「遺伝子組み換えいらない!キャンペーン」を立ち上げ、現在は食政策センタービジョン21を主宰、日本有機農業研究会の理事でもあります。遺伝子組み換え作物のリスクに対し日本でいち早く警鐘を鳴らし、消費者とともに食の安全・安心を求める運動を率いてきた方です。

 

本書は安田さんのこれまでの研究と活動をまとめた集大成とも言えます。遺伝子組み換え食品や、アグリバイオ企業の米国政府との癒着と独占、種子による途上国支配、おそるべき特許ビジネスなど実態を明らかにしています。TPP参加に揺れる日本の農業の危機的状況を唱え、脱グローバリズム・脱石油の地産地消型農業のあり方を訴えた本書の先見性は、語るべきテーマこそ異なれど、放射能汚染に揺れる今こそ必読と言えるでしょう。

 

私たち人間は大いなる生命体であるのは言うまでもありません。それはあらゆる植物、動物とて同じこと。私たちは命をいただいて自らの命を次の世代につないでいます。その命に、自ら生命を絶ってしまう遺伝子が埋め込まれているとしたら……。高度に工業化された命が、鳥・豚インフルエンザや狂牛病の原因となり、遺伝子組み換えの種子が環境中で増殖し生物多様性を破壊し、安全性が検証されないままの遺伝子組み換え食品が私たちの食の安全を脅かしている事実が、一方で着々と進行しているのです。

 

生命の根幹を揺るがす遺伝子組み換え食品。すでに私たちはリスクを抱えたままの遺伝子組み換え食品を日々食べ続けています。「知る」そして「選ぶ」ことで、世の中は変えられます。顔の見える食材をいただくこと。それはこの大地に、生き生きとした命=タネを伝えていくことにつながり、消費の現場から食の安全を支えて行くことでもあります。

 

6月5日(日)の午後は、ぜひあざみ野にお運びください。青葉区近辺で命ある食物をつくっている方々ともお会いできるはずですよ。

http://morinooto.jp/morijoho/dengonban/65.html

北原 まどか
この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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