FMサルース「エコラボ×森ノオト」9月 …グリーン電力
青葉区のコミュニティFMラジオ「FMサルース84.1MHz」で放送中の番組「ロダンタイムズ」金曜日15:20ごろからの「エコラボ」では、毎月1回パーソナリティーの高橋陽子さんと「森ノオト」編集長のキタハラマドカが今旬のエコに関するキーワードと、それに関連する地元の活動についてご紹介しています。
今月お話したキーワードは「グリーン電力」です。

グリーン電力って、何?

 

9月のキーワードは「グリーン電力」です。グリーン電力って、何となくイメージできるけれども、正確にはよくわからない、という人も多いと思います。グリーン電力とは、太陽光、風力、小水力、バイオマス(森林廃棄物や食品廃棄物、排泄物など生物資源由来のもの)、地熱など、再生可能なエネルギー資源を用いて発電された電気のことです。

グリーン電力は、2つの価値を生み出します。ここがちょっとわかりにくいのですが、まず、再生可能エネルギーによって発電された電気そのものの価値。そしてもう一つが、石油など化石燃料を使用しない、CO2を削減する、企業にとっては環境貢献や社会貢献になる、という「環境付加価値」です。グリーン電力の料金は、電気そのものの値段と、環境価値の値段があります。環境価値だけを取り出して、証書という形でグリーン電力の価値を売買するのが、「グリーン電力証書」といいます。

具体的にはどういうことなのでしょう。例えば、高橋陽子さんが「自分の家の電気は、ウランや石炭からつくられた電気ではなくて、風からつくられた電気がほしい」と考えたとします。でも、今の電力需給のシステムは、自分の使いたい電気を選ぶことはできません。自分の家に太陽光発電パネルをのせれば、いまはかなりの部分で電気を自給することができますが、マンションに住んでいる場合は、自分の家に風車を立てることもできないし、太陽光発電パネルを屋根にのせることもできないし、電気を買ってくるしかありません。石油や石炭、天然ガス、原子力、ダムの落差を用いる水力発電など、いろんな電気が混ざった状態で運ばれてきます。実は風力の電気も太陽光の電気も同じように混ざってきます。

 

グリーン電力って、何?

 

9月のキーワードは「グリーン電力」です。グリーン電力って、何となくイメージできるけれども、正確にはよくわからない、という人も多いと思います。グリーン電力とは、太陽光、風力、小水力、バイオマス(森林廃棄物や食品廃棄物、排泄物など生物資源由来のもの)、地熱など、再生可能なエネルギー資源を用いて発電された電気のことです。

グリーン電力は、2つの価値を生み出します。ここがちょっとわかりにくいのですが、まず、再生可能エネルギーによって発電された電気そのものの価値。そしてもう一つが、石油など化石燃料を使用しない、CO2を削減する、企業にとっては環境貢献や社会貢献になる、という「環境付加価値」です。グリーン電力の料金は、電気そのものの値段と、環境価値の値段があります。環境価値だけを取り出して、証書という形でグリーン電力の価値を売買するのが、「グリーン電力証書」といいます。

具体的にはどういうことなのでしょう。例えば、高橋陽子さんが「自分の家の電気は、ウランや石炭からつくられた電気ではなくて、風からつくられた電気がほしい」と考えたとします。でも、今の電力需給のシステムは、自分の使いたい電気を選ぶことはできません。自分の家に太陽光発電パネルをのせれば、いまはかなりの部分で電気を自給することができますが、マンションに住んでいる場合は、自分の家に風車を立てることもできないし、太陽光発電パネルを屋根にのせることもできないし、電気を買ってくるしかありません。石油や石炭、天然ガス、原子力、ダムの落差を用いる水力発電など、いろんな電気が混ざった状態で運ばれてきます。実は風力の電気も太陽光の電気も同じように混ざってきます。

 

グリーン電力がもつ環境価値を買うことができる。

 

グリーン電力の「環境価値」を買うことで、自分の家の電気を「風力発電の電気で発電している」とみなすことができます。どうやればいいのかというと、まず、陽子さんの家で使われている電力量を算出します。1カ月100kWhだとすると、その分の電力量の環境価値をグリーン電力証書という形で購入するのです。グリーン電力証書の発行会社があるので、そこから「どこの風車でつくられた電力の環境価値を買うのか」を選ぶことができます。証書のお金は、自然エネルギーの発電事業者に還元されます。だいたい1kWhあたり10円くらいの価値なので、その分は省エネ・節電して、自然エネルギー事業者を応援するためにお金を回す、というイメージでしょうか。

実際に、個人が自分の家の電力を自然エネルギーで賄うために、グリーン電力証書を買うのはあまり現実的ではないかもしれません。実は今、ものを売っている企業がグリーン電力を積極的に利用している場合があります。グリーン電力でつくられたTシャツとか、オーガニックコットン製品とか、そういうものを買うだけで、自然エネルギーを応援することに参加することができます。自分の買うもの、使うものが、どんなエネルギーからつくられているのか、ということを普段あまり意識しなくても、「グリーン電力でこのTシャツをつくっています」という会社の商品を買うことで、グリーン電力会社と、それを使ってものづくりをしている会社の両方を応援することができます。

ほかにも、グリーン電力の応援の仕方はさまざまあります。キタハラはこの9月、富山県の小水力発電を建設するためのファンドに50万円を投資しました。発電した電気を売電したお金を積み立てて、今後10年間で出資者にリターンされます。投資にはリスクがつきもので、もしかしたら投資した金額の全額が戻ってこない可能性もありますが、そこは納得したうえで投資が必要です。きちんと予定通りリターンされれば、銀行にお金を預けるよりかなり高い金額のリターンがあります。一人で50万円を出すのは大変……という場合は、仲間同士で一緒に積み立ててもいいですよね。横浜市の港湾部に建てられている風車「ハマウィング」も、市民の出資によって建てられています。

 

「再生可能エネルギー固定価格買取り制度」が成立して、今後ますます、自然エネルギー、グリーン電力に関わる新しいビジネスが増えてくるはずです。地域のNPOなどでも、グリーン電力ファンドをつくろうという動きが出てくるかもしれません。今後の地域の動きに注目ですね。

グリーン電力の「環境価値」を買うことで、自分の家の電気を「風力発電の電気で発電している」とみなすことができます。どうやればいいのかというと、まず、陽子さんの家で使われている電力量を算出します。1カ月100kWhだとすると、その分の電力量の環境価値をグリーン電力証書という形で購入するのです。グリーン電力証書の発行会社があるので、そこから「どこの風車でつくられた電力の環境価値を買うのか」を選ぶことができます。証書のお金は、自然エネルギーの発電事業者に還元されます。だいたい1kWhあたり10円くらいの価値なので、その分は省エネ・節電して、自然エネルギー事業者を応援するためにお金を回す、というイメージでしょうか。

実際に、個人が自分の家の電力を自然エネルギーで賄うために、グリーン電力証書を買うのはあまり現実的ではないかもしれません。実は今、ものを売っている企業がグリーン電力を積極的に利用している場合があります。グリーン電力でつくられたTシャツとか、オーガニックコットン製品とか、そういうものを買うだけで、自然エネルギーを応援することに参加することができます。自分の買うもの、使うものが、どんなエネルギーからつくられているのか、ということを普段あまり意識しなくても、「グリーン電力でこのTシャツをつくっています」という会社の商品を買うことで、グリーン電力会社と、それを使ってものづくりをしている会社の両方を応援することができます。

ほかにも、グリーン電力の応援の仕方はさまざまあります。キタハラはこの9月、富山県の小水力発電を建設するためのファンドに50万円を投資しました。発電した電気を売電したお金を積み立てて、今後10年間で出資者にリターンされます。投資にはリスクがつきもので、もしかしたら投資した金額の全額が戻ってこない可能性もありますが、そこは納得したうえで投資が必要です。きちんと予定通りリターンされれば、銀行にお金を預けるよりかなり高い金額のリターンがあります。一人で50万円を出すのは大変……という場合は、仲間同士で一緒に積み立ててもいいですよね。横浜市の港湾部に建てられている風車「ハマウィング」も、市民の出資によって建てられています。

 

「再生可能エネルギー固定価格買取り制度」が成立して、今後ますます、自然エネルギー、グリーン電力に関わる新しいビジネスが増えてくるはずです。地域のNPOなどでも、グリーン電力ファンドをつくろうという動きが出てくるかもしれません。今後の地域の動きに注目ですね。

Information

FMサルース(周波数:84.1Mhz)

番組「ロダンタイムズ」放送時間:毎日15時~17時 たまプラーザテラスのサテライトスタジオから生放送

「エコラボ」放送時間:毎週金曜15時25分頃~

番組へのメッセージはmsg@fm-salus.jpまで。

Ustreamではスタジオの様子を中継しているほか、Twitter(@fmsalus)でもアクセス可能。

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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