私たちの声、届いています!そして、声をあげ続けよう。【町田市のごみ資源化施設建設計画の続報】
昨年11月にお伝えした「町田市のごみ資源化施設建設計画」。寺家ふるさと村と一体ともいえる三輪緑地一帯が、その建設候補地に挙がっています。森ノオトの記事を読んだ多くの方が、町田市の意見募集に対して声をあげてくださいました。みなさんの声は確実に町田市に届いており、建設候補地を選定する際の参考意見として考慮されています。
しかし、三輪緑地は建設候補地としての選定からまだ除外はされていません。農に学ぶ。の事務局の方々が、町田市資源循環型施設整備基本計画検討委員会を傍聴し、情報を共有してくれました。横浜市や川崎市側の住民の声も含め、シンプルに意見を伝えていくことが求められています。

どんぐり農園も、たんぽぽ農園も、空気も水も土も、ひとつながり……

 

【緊急】三輪緑地・どんぐり農園が、町田市のごみ焼却施設の建設候補地に!

https://morinooto.jp/morijoho/dengonban/post-200.html

 

 昨年11月にお伝えした、町田市の資源循環型施設(ごみ焼却施設)の建設計画。現在町田市にあるごみ焼却施設の老朽化にともない、新しいごみ焼却施設、プラスチックやペットボトルのリサイクル施設の建設候補地の選定が始まっています。森ノオトエリアの憩いの里山で、NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク(通称:農に学ぶ。)の活動フィールド、そして豊かな天水に恵まれた生物たちの楽園でもある三輪緑地も、その候補地の一つとして検討されています。

 

 この情報をお伝えした森ノオトの記事は、とても反響が大きく、TwitterでのRetweetや、Facebookでのシェアも広がりました。町田市の意見募集に対しても多くの方々が実際にアクションしてくださいました。

 

 農に学ぶ。の事務局スタッフで、町田市民でもある杉田豊樹さんが代表を務める「三輪の里山再生を考える会」と、農に学ぶ。の若き事務局メンバー・木戸口彩子さんが、町田市資源循環型施設整備基本計画検討委員会や町田市環境審議会に参加し、会議を傍聴、レポートしてくださっています。

 

■【町田市資源循環型施設】二次選定に対する意見募集について(1/27)

http://ameblo.jp/nounimanabu/archive1-201201.html

 

■町田市資源循環型施設に関する傍聴報告(1/12

http://ameblo.jp/nounimanabu/archive5-201201.html#main

 

■ゴミ資源化施設の建設候補地専門部会を傍聴してきました!(12/14)

http://ameblo.jp/nounimanabu/archive4-201112.html#main

 

■三輪にごみ資源化施設建設か?(11/26)

http://ameblo.jp/nounimanabu/archive1-201111.html

 

 

 森ノオトでも呼びかけた、125日締め切りの意見募集に対して、提出者は46名、そのうち半数は三輪緑地に対する意見で、さらに横浜市青葉区など、町田市以外からの声も多く寄せられていたとのことです。

 

 しかし、現時点で、三輪緑地は建設候補地から除外されてはいません。理由はいくつか考えられますが、自然豊かな環境を保全したいという思いは、ほかの候補地である小野路や大戸緑地、小山田エリアなども同じです。一次選定の根拠としては、防災や自然保護、鳥獣保護、文化財保護、農業地域、森林地域、世界遺産など法的な制約条件に適合する場合、活断層からの距離が50m以内や、水道水源の取水地点など、災害・環境に対する安全性の観点から除外される地域、また住居や商業施設、都市計画公園や特別緑地保全地区などの除外が条件で、三輪緑地の場合は残念ながら、これらの条件に当てはまりませんでした。

 現在、二次選定に入っており、今後は施設を建設するための用地確保など物理的な条件や、収集・運搬の効率、地形や地質条件、用地取得の可能性から、さらなる候補地の絞り込みが始まっています。

 

 この間も専門部会で会議が行われ、211日ごろに発行される町田市広報で何らかの進捗が発表されると思われます。また、216日から一カ月の間、町田市内の7カ所で意見交換会が開催されます。いまところ三輪緑地に関しては、寄せられた意見の数としては圧倒的に多く、その意見も検討委員会では真剣に検討されています。今後も、声を上げ続けることの重要性を感じています。

 

 第三次選定では、建設候補地としての機能性や維持管理面からの検討と、緑地の保全や希少動植物の保全、周辺道路の整備状況、そして教育・福祉施設等への配慮などが項目に挙がっています。三輪緑地は、青葉区側の日体大や横浜美術短期大学、こどもの国などの文教施設・レジャー施設に近く、鶴川女子短大なども隣接しています。様々な条件から100点満点で評価され、建設予定地が決定されます。

 

 景観や環境の保全、文教・福祉施設の環境の維持。様々な論点が浮き彫りになりますが、もし三輪にごみ資源化施設ができることを防ぎたいのならば、やはり真摯に、誠実に、ていねいに意見を伝えていくことしかないと思います。そして、やはり数の力は大きいこともわかっています。

 

 寺家ふるさと村、三輪緑地、どんぐり農園など、わたしたちが日々親しんでいる、美しい里山。そこに大きな煙突が立ち、煙がもくもくと立ち上る風景は、似つかわしくありません。でも、私たちが生活している以上、必ずごみを出しているという問題と、表裏一体です。社会で起こっていることを通して、自分にできることから行動に移していくことも、同時に必要かもしれませんね。

 

 大きな進捗がありましたら、また森ノオトでもお知らせします。また、この問題については、農に学ぶ。の杉田さんが詳しいので、疑問や有効な声の届け方への質問は、

杉田豊樹さんメールアドレス stoyoki@aol.com

までお願いします。

 

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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