「ここに、輪・和・環・羽・話……ができますように」。もえぎ野の喫茶とごはんと「ここにわ」
新緑が気持ちよい季節になりました。ケヤキ並木の緑が清々しい、もえぎ野の並木道。青葉区でも屈指のお散歩コースではないでしょうか。昨年11月にオープンした「ここにわ」は、藤が丘駅から1kmほど北上した「もえぎ野」交差点の角にあります。ひっそりとささやかに咲く野の花のように、あまり目立ちません。しかし、野の花はよく見てみると可憐で愛らしく、人々の心に憩いを、潤いを与えてくれます。そして、ほっと和み、くつろげます。そんなお店が「喫茶とごはん ここにわ」です。【このお店は閉店しました。情報は掲載時のものです】

お店はカウンターとテーブル席が8席ほど。それに小さな畳の小上がりがあって、子ども連れでもくつろげる

 

 

「庭」

「和」「人の輪」

「ここ」

「ここに、わ」

……「ここにわ」!!

 

2つ違いの姉と妹、仲良し姉妹のおしゃべりから生まれた店名「ここにわ」。人と人がつながって、ほっとできる「場」をつくりたい、という思いが込められています。

二人は1年前、一緒にお店を始めることになりました。幼稚園で働いていた姉。食べることと料理が大好きで飲食店勤務の妹。「子どもとお母さん、お年寄りがのびのびくつろげて、人と人が出会い、つながる場所をつくりたいね」。そんな話をしていたころ、もえぎ野の並木道にあるこの物件に出会いました。

 

「昭和な感じが好きなんです。だから“カフェ”じゃなくて“喫茶”なんです」と、麻衣さん。店内はどことなくレトロな雰囲気が漂う

 

 

「日々子どもと関わりながら、食べることの大切さを感じていました。食は、人と人、それからあらゆるものがつながる窓口だなあ、と」。姉の上浪麻衣さんの思いに、結婚後飲食店で働いていた妹の山名香世さんは「お互いのいいところを活かし合い、生かせる場所が見つかるといいな」と感じていたそうです。そんな時に出会ったのが、もえぎ野のこの場所でした。

店の前のアプローチが広くて、緑にあふれている。ちょっとしたテラスのようで、小さな庭のようでもある。目の前に圧倒的なケヤキの緑。

「出会い、ってすごいですね。何かをやりたい! という思いに、この場所なら“わたしたちらしい”何かができそうだ、と直感したんです」と、香世さん。

 

ランチは日替わり定食とカレーなど、2種類を週代わりで。「一汁一菜を基本に、子どもも大人も日常のなかで毎日食べられるようなものを」(香世さん)

 

お店のコンセプトは、普段家事や育児、仕事にがんばっている「お母さん」や親子連れ、年配の方々が、ちょっとお茶したり、ごはんを食べて語らって、ほっとできる場。

ランチは、「季節や旬のものをふんだんに採り入れた、自分たちが食べたい、美味しいと思えるごはん」(麻衣さん)を、週代わりで2品用意。一つは、メインのお料理+一汁一菜の定食ランチ、それからカレーなど気軽に食べられるワンプレートランチが基本です。

 

カレーはスパイスからルーをつくりオリジナリティを追求。ミコト屋の野菜も一部使っているとのこと!

 

お料理は、姉妹の人柄さそのまま現れているかのような、温かい、やさしい味。森ノオトでもおなじみ、ミコト屋の野菜も一部使っています。旬のフレッシュな野菜がたっぷりのカレーは、サラッとした口当たり。その日焼きたてのケーキやお茶、こだわりのミルクティーなど、すべてのお料理は「二人でつくって二人で出す」のが基本です。

子連れだと、畳スペースがあるとホントにラク! 子どもをのびのびと遊ばせながら、ゆったりまったりお茶できる

 

テラス席も含めて15席ほどの小さなお店ですが、店内のあちこちに、好奇心がくすぐられ、ワクワクするような仕掛けがちりばめられています。そのうちの一つが、店の奥の「小屋」! 小屋の中はちょっとした書斎または図書館のような雰囲気で、子どもが大好きな絵本や、麻衣さん香世さんが愛読している料理の本が並んでいます。

 

「子どもって、かくれんぼできるような場所が大好きじゃないですか」と、麻衣さん。小学校で使われているような小さな椅子にちょこんと腰掛けて、絵本の世界に夢中になる子どもたちの姿が目に浮かびます。

小さなお店の奥には秘密基地……子どもがワクワクするような絵本や、ナチュラルフードのレシピ本などがある「ミニ図書館」

 

ほかにも、テラスの可憐なお花、お店入り口のショップカード置き場や、トイレのしつらい……古道具とドライフラワーや生花を組み合わせた有機的なディスプレイが、二人のセンスの良さを物語ります。

「お客様が来てくださった時に、自然と会話ができるような空間にしたかった」と麻衣さん。店内のメニュー表はすべて麻衣さんの書によるものですが、これもまた、お店のいいムードを醸し

姉の上浪麻衣さん(右)と妹の山名香世さん。「二人とものんびりマイペース。似た者姉妹かな」

 

そんな二人がこの週末、初めてのチャレンジをします。5月25日(金)・26日(土)の2日間、「緑と風日和」と題して、服飾小物やアクセサリー、ハンドメイドの子ども服、そしてここにわの軽食と飲み物のコラボイベントを開催します。

「お店を始める時からやりたかったことの一つに、イベントがあります。私たちの周りには、素敵な特技をもった方がたくさんいらして、皆さんの力が集結したら、きっと、いろいろできるかもしれないと思って」(麻衣さん)

イベントは両日とも11時から16時まで、もえぎ野の新緑が最高に美しいこの時期、ここにわでも若葉が元気よく風にそよぎます。

 

「ひよっこえほん」は、5/25、5/26のイベントでも販売予定

 

お店をコミュニティの場として活用してもらいたい。日々一生懸命生きている地域の方たちが、ほっとして、“自分”に戻れる場になれたら……。

 

ここに、わ。

輪、和、羽、環、話……

たくさんの わ が生まれますように。

 

 

* キタハラ’s eye*

「ようやく会えたね」

ここにわ訪問の日、こんな言葉が心の奥からわき上がってきました。私にも2つ下の妹がいて、昔はケンカばかりしていたけれどもいまは最高の親友で相棒とも言える存在です。取材中の姉妹のやり取りを見ていて、うんうん、わかるよ、と何度心で相づちを打ったことか!

麻衣さん香世さんは私と同世代(ちょっと下)。二人がやりたいこと、つながりたい人、興味関心が森ノオトのストライクゾーンともろかぶり。一緒に何かできたらうれしいな、と思います。

わたしのTwitterやFacebookは、次は「ここにわブーム」と予告。麻衣さん、香世さん、これからもよろしくね!

Oお店にあるディスプレイ、ドライフラワーと和の小道具がアクセントに。センスのよさがそこここで光る

Information

喫茶とごはんと ここにわ

住所:横浜市青葉区みたけ台44-1 グレイスムラタH号室

TEL:045-507-4300

OPEN:パン販売7:30〜19:30、カフェ9:00〜18:00

定休日:日・月

アクセス:東急田園都市線「藤が丘」駅より徒歩12分 →Google Mapで見る

 

紹介枠URL

http://www.kokoniwa.com

 

北原 まどか
この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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