自然エネルギー100%を実現したサムソ島に学ぶ「あおばエコアカデミー第2回目」レポ
7月1日(月)、第2回目のNPO森ノオト主催講座「あおばECOアカデミー 私たちの未来をつくる井戸端会議」が開かれました。今回はドキュメンタリー映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル』をみなさんと一緒に見た後に、グループワークを行いました。10年かけて自然エネルギー100%を実現したデンマークのサムソ島での取り組みから何を学び、それをどのようにして私たちの住む地域に取り入れていけるのかについて、活気のある意見交換ができました。
(Text:松山ちかこ Photo:中島美穂)

前回開催された第1回目のあおばECOアカデミーでは、横浜市温暖化対策統括本部環境未来都市理事の信時正人さんより、私たちの暮らす横浜市が取り組んでいる「環境未来都市」についてお話をいただきました。参加者のみなさんによるグループワークも、短時間ながらに有意義な時間が持てたように思います。(第1回目のレポートはこちら)

 

 

参加者の中には前回から引き続き参加してくださった方も見受けられました。こうして顔なじみの方ができて、新たなつながりが持てることを、とても嬉しく感じます

 

この日上映した映画は、10年かけて自然エネルギー100%を実現したという、デンマーク・サムソ島の取り組みについてのドキュメンタリー映画です。一体どうやってそんなことが実現できたのか、みなさんも興味津々の様子で、真剣に映画に見入っていました。私も映画の中に出てくるさまざまなメッセージを一つとして見逃せないと、必死になってしまいました。

 

今回ご用意した、お茶コーナーでは、豆乳チャイが人気でした! お茶コーナーを担当している私は、いつもみなさんの反応にドキドキ……

 

さて、映画を見終えたら、少しの休憩を挟み、前回と同じようにみなさんでグループワークに取り組みました。今回は、「印象に残ったキーワードを抽出」→「各グループのテーマを設定」→「テーマを共有し、深める」→「具体的な行動を導き出す」という4つの項目について考え、語り合っていくという流れで作業を行いました。

ひとつの項目について話し合う度にメンバーが入れ替わるようにするなど、短時間でいろんな方たちと意見を伝い合えるような仕組みになっていて、面白いなと感じました。

 

ワークショップに慣れている方も多いのか、初対面の方同士の中でも作業がスムーズに進んでいました

 

私も3回席を移動し、毎回新しい出逢いがありました。そしてメンバーが変わる都度、それぞれのグループで話し合われていた内容を聞かせてもらったのですが、どこのグループでも「信頼できるコミュニティ」、「共有」という言葉が大きなキーワードになっていたようです。それは、映画の中でも大変印象深かった言葉でもあります。

今回の参加者の中にはアーティストや子育てまっただ中のお母さん、長年市民活動に携わっている方や、社会経験豊富なおじさま世代もいて、さまざまなバックグラウンドや専門性をお持ちの様子が伝わってきました。だから、席を変わる度にいろんな角度からの発想が聞けて、とても刺激を受けました。

さて、グループワークもいよいよ大詰めを迎えます。司会の北原まどか編集長から「それでは、(それまでに話し合った内容を)どうすれば実現可能にできるのか、なるべく具体的な意見を出し合ってください」と言われたとき、みなさんも「う〜ん」と一瞬表情が曇った気もしましたが、なんとか時間内に意見をまとめ、発表の時間に移ることができました。

 

話し合ったことが、「話しただけ」で終わることのないようにと、みなさんが議論し、発表した内容には、今後につながりそうなヒントがたくさん

 

ひとつのグループからは「今ここにいる参加者同士で信頼のおける関係をつくっていけるのではないか」という声が聞かれました。そう、あおばECOアカデミーは仲間と出逢い、つながり、具現化していくための場となることを目指しています。まさに、ここがコミュニティの始まりの場なのです。

また別のグループからは「信頼できる仲間同士で、基金のようなものをつくれないか」というアイデアも。まずは、飲み会からでもいい。地域の人たちがつながり、助け合う関係性をつくるために、みんなでお金を出し合い、みんなで楽しむためのきっかけのアイデアが出されました。

 

最初はほとんど真っ白だった模造紙が、みなさんの意見で埋め尽くされている

 

井戸端会議のように、わいわいと気軽におしゃべり感覚でありながらも、決してそれだけでは終わらせない、そのためにも今後も様々な仕掛けを考え中です。それも、できるだけみんながワクワクできるようなことを!

映画の中では、「今日はパネル日和よ!」とガッツポーズをする女性が出てくるのですが、天気の良い日は「太陽光発電日和」だと、ウキウキしている表情がとてもまぶしく、うらやましく思いました。森ノオトでも広まりつつある「発電女子」ことエレキガールに、私も早く仲間入りしたくなりました。

まじめに議論したり考える時間も、もちろん必要ですが、それだけではなかなか続いていかないし、楽しくない! 私たちが地球温暖化に向けてもっと先へ進んでいくためにも、モチベーションを上げていくためのエッセンスはやっぱり不可欠です。

今回の井戸端会議の発表で出た「コミュニティづくり」を楽しく行う。これこそまさに、「私たち森ノオトの得意分野だ!」と強く思うのです。森ノオトはNPO法人として設立してまだ日は浅いものの、それまで小さなメディアとして活動してきた3年もの間で、信頼し、支え合える、とても親密な関係性をメンバーの中で築いてきました。その輪もメンバー間だけに留まらず、地域の中に徐々に広まっていっています。

何だか映画に出てきたようなコミュニティに近いのでは? と感じたのは、きっと私だけではなかったはずです。

もちろん私たち森ノオトには未熟な面もたくさんありますが、これまでに築き上げてきたスキルとスマイルと、とびっきりのラブを、もっともっと地域のみなさんにもシェアして、発信していけたらいいなと改めて思いました。

今後、第6回まで続く予定のあおばECOアカデミーでも、回を重ねるごとに市民一人ひとりが主導権を握る新たな時代(パワー・トゥ・ザ・ピープル)への動きを一緒につくっていけるような場となるよう、準備をしていきたいと思います。「自分たちの手で地域を動かしていく、(ゆかいな)仲間がほしい!」という方、次回以降のご参加をお待ちしています。

あおばECOアカデミー第1回目のレポートはこちら ▽

コミュニティづくりが温暖化解決の近道?「あおばECOアカデミー第1回目」レポ

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