9人で持ち寄り豪華手づくりおせち!「森ノオセチ2013」
皆さん、お正月は美味しいもの、たくさん食べましたか? 横浜でお正月を迎えた森ノオトメンバーは今年、全員手づくりおせちにチャレンジしました。そう聞くと、なんだか大変そう……いえいえ、おそらく世界で一番ラクチン、だけど最高に美味しくて心がこもった手づくりおせちなんです!「森ノオセチ2013」をレポートします♪

一の重は祝い肴。黒豆、数の子、田作り。

二の重は甘いもの。栗きんとん、伊達巻き、かぼちゃの伊達巻き、紅白かまぼこ、きんかん甘煮、百合根煮、くわい煮。

三の重はしょっぱいもの酸っぱいもの。松風焼き、海老のつや煮、棒鱈、椎茸の陣笠焼き、紅白なます、昆布巻き。

与(四)の重は、煮物。お煮しめと八頭煮。

五の重は空にしておいて、お正月の神様を迎えましょ♪

 

 

12月31日大晦日。森ノオトメンバーが暮らすマンションの集会所に、9家族がいそいそと集まりました。

テーブルには18ものお惣菜。1人2品ずつ持ち寄り、お品書きを書いて並べます。

 

森ノオトの料理番長こと大西香織さんが盛りつけについて説明

 

あおばECOアカデミー第2回目の時に出たテーマ。「環境問題の解決の前提として、地域コミュニティをもう一度考える、それが大切」と多くの人から話されました。

コミュニティづくりのきっかけについて森ノオトメンバー内で議論した結論の一つが、「同じ釜の飯を食うこと」。もちろん飲み会という気楽なコミュニケーション手段もあります。でも、せっかくだから「食をつくる」過程も一緒に多恩賜みたい。「一度に何品もつくるおせちを、みんなでつくって持ち寄れば、ラクだし楽しいし他の家庭の味も楽しめて、一石何鳥にもなるよね!」……そんな発想から、半年前に「森ノオセチ」のアイデアが生まれました。

本当はECOアカデミーで出会ったおじさまおばさまたちとも共有したかったけれど、いつも頑張りすぎちゃう森ノオトメンバー。今年は仲間内で実験してみて仕組みをつくって、来年は地域のみんなで広げていけるといいな、ということで、年始をこちらで迎えるメンバーでおせちづくりを分担しました。

 

子どもたちは甘じょっぱいおせちの味が大好き! ひととおり味見(つまみ食い)を終えると遊びの世界に没頭していました

 

情報交換のために活用したのはFacebookグループで、「森ノオセチ」に参加するメンバー専用のイベントページをつくりました。

森ノオトの料理番長こと大西香織さんがおせち料理一つひとつをリストアップ。早い者勝ちで一人2-3品を選び、4人前×9家族分を目分量でつくりました。つくったのは12/30、12/31という人がほとんど。素材にこだわりたい森ノオトメンバーなので、マザーズや生活クラブのデポー、ナチュラル・ハーモニーで買い出し途中にばったり、という場面も(笑)。材料費は当日精算。だいたいひと家族分4500円といったところでした。

 

葉らん、南天、松葉はそれぞれ、自宅の庭やご近所さんから融通した

 

当日、大西香織さんがお重の順番と意味(冒頭)を説明。「おせちは市松に詰めたり、葉らんや南天などの葉もので仕切るときれいに納まるよ」とアドバイスしてくれました。

 

その場で中島美穂さんがゆず釜を手際よくつくり、伊達巻きの端切れなどは子どもたちがすかさずつまみ食い。「詰めるだけ」のカンタンおせちは、わずか2時間足らずで完成しました。

 

詰める順番ごとにお惣菜を並べ、順に詰めていきました

 

富山美希ちゃんの、お砂糖を使わないで塩だけで煮た金柑の甘煮は驚きの味(素材の甘みを引き出す天才的なテクニック!)。卵や砂糖不使用のかぼちゃの伊達巻きは、とても緻密で上品な味わいでした。整然と形がそろった昆布巻きの美しさには目を見張るばかりでした。

 

松山ちかこちゃんの黒豆。しわなくふっくらやわらかく炊けていて、日が経つほどに甘みが深くなっていきました。栗きんとんのまろやかさと合わせて、まめで達者、ていねいな仕事ぶりを感じました。

 

大西香織さんの松風焼きは、さすがプロと唸るほどの完成度の高さ。見た目もボリュームも食べた後の満足感も格別です。田づくりもたっぷりで、新年から骨身に沁みる美味しさでした。田んぼ仕事好きな森ノオトメンバー、今年もきっと豊作だね!

 

中島美穂さんも毎日家庭で腕をふるう「プロの主婦」。今年こそは! とチャレンジした伊達巻きは、ほっとする味わいでした。女性が大好きな酸っぱい紅白なますは、中島さんの庭になるゆずの釜に入れました。ところが、小振りのゆず釜に入れるとなますは余ってしまいます。「上品な味付け、美味しいからおかずにもらうわー」と、みんなタッパーにごそっと入れて余すことなく持ち帰りました(笑)。

 

高山えりかさんはくわい煮を担当。さすがデザイナーの美的感覚! きれいに面取りされ芽を残したくわい煮をいただけば、2014年もみんなの「芽が出る」素敵な一年になりそうです。煮加減もほどよくて、くわい独特のシャキシャキした歯ごたえを感じる絶品でした。

 

持田三貴子ちゃんは、ご実家のお母さんに教わって椎茸の陣笠焼きに挑戦。家庭で受け継がれてきたほっとする味わいでした。大胆に大きな数の子は、みっこちゃんのおおらかな人柄が表れています。口の中で弾ける数の子の食感に、今年も元気よく弾ける森ノオトでありたいと感じました。

 

三ツ橋樹里子ちゃんは、山形県は庄内地方のご実家から送られてきた郷土の味・棒鱈を持ってきてくれました。実は4人も山形人がいる森ノオトガールズ。雪深い山形県で保存のきくタンパク源として重宝されてきた棒鱈は、わたしたちにとってはなじみ深いものですが、中には初めての人もいて「どう食べるの?」と話題になっていました。

 

山田恵里佳さんは煮しめと百合根を担当してくれました。百合根は和合の象徴。みんなの思いが重なり、2014年も人と社会、人と自然が調和できることを祈ってお重に詰めました。里芋、ごぼう、人参、こんにゃく、しいたけなど根菜の煮しめは、一つひとつていねいに分けてくれて、とても詰めやすかった! 「ぼくもお手伝いしたんだよ!」と胸を張る息子さん。子どもと季節のお料理を一緒につくる。食育を大切にしている恵里佳さんの心まで、じんわりと伝わるやさしいお味でした。

 

そしてわたくし・キタハラは紅白かまぼこを買って切って(笑)、海老のつや煮と八頭煮をつくりました。森ノオトの目標は「地域のおせっかいおばちゃんになってみんなで子どもを育てて、おばあちゃんになったら縁側で孫が遊ぶのを見ながらお茶のみをする」ことです。だから、ともに腰が曲がるまでほどよい関係でいようねと、水を使わず醤油とみりん、純米酒で海老を煮含めました。海老のうまみたっぷりの煮汁で面取りした八頭を煮たので、ほっこりふくよかな味わいになりました。

 

完成した「森ノオセチ」。上等な素材、愛情たっぷり手づくりで、見た目も超豪華! それぞれの家庭のお重に合わせて詰め方も自由自在

 

さて、おせちを詰め終えたお重を並べてみました。圧巻!

核家族のわたしたちはおせちもせいぜい3-4人前。それぞれの家庭に合った量で十分なので、自分らしくカスタマイズできるおせちは最高です。もちろん余ったものは一粒たりとも無駄にせず、それぞれ手持ちのタッパーに入れてお持ち帰り。おせちは長く食べられるので、朝ごはんのおかずにも重宝します。

 

我が家は毎年元旦に、近所に住む夫の両親の家に親戚一同が集まります。「きれい!」「美味しい!」「やさしい味!」と大絶賛だった今年のおせち。「来年もぜひ続けてほしい」と言われました。

森ノオトメンバーも口々に「とても楽しかった。来年もやりたい」「みんなの料理に人柄が表れていて面白かった」「年の最後に集まって一緒に作業して、年の始まりに一緒のおせちを食べる。なんか、いいね」とすっかり「森ノオセチ」が気に入ったもよう。

 

「森ノオセチ」、森ノオトの恒例行事になりそうです。

でも、家庭で一度につくる限度は今回の9家族-せいぜい10家族ぶんだね、ということに。「来年参加メンバーが増えたら青葉区と都筑区で2チームにわけてもいいねえ」とか「詰める専門でお金を多めに出す人がいてもいいかも」とか、アイデアもふくらみます。

 

Facebookでもちょっぴり話題になった「森ノオセチ」。このノウハウをオープンソースにして、各地で「森ノオセチ」が生まれたらいいな、と思います。

 

9家族分のおせちがずらりと並び、圧巻! 来年はお重もオリジナルで製作したいね、と夢が広がります

 

北原 まどか
この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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