イベントで出たごみは1袋!「あおばを食べる収穫祭2014」のエコレポート!
11/23(日・祝)は晴天に恵まれ、多くの人で賑わった「あおばを食べる収穫祭2014」。第1弾レポートは、リユース食器や自然エネルギーに取り組んだ「エコ的結果発表〜!」です。

本番直前の藤が丘駅前公園。澄み切った空の青と、黄葉したイチョウのコントラストが鮮やか

 

朝6時、まだ暗い藤が丘駅前公園で粛々とテントを立て始めるスタッフたち。パスシステム神奈川ゆめコープの「市民活動支援金」で購入したマルシェ用タープ20張が次々と立てられます。朝日が昇り始めると、犬の散歩やジョギングなどで少しずつ人通りが増えてきます。8時ごろから出店者がスタッフも次々と会場入り。にぎやかになってきました。

 

すべての飲食店でリユース食器を使ってもらい、啓発に協力してもらった

 

「あおばを食べる収穫祭2014」のテーマは「青葉区を代表するエコフェスに!」です。未来への負担=ごみを残さず、楽しくおしゃれで美味しいイベントを目指しています。イベントで出る大量のごみを出さない方法は、あります。そう、リユース食器を使うこと!

 

イベント開始前に、飲食物を提供するすべてのお店に対して、リユース食器の使い方を説明しました。例えば500円でカレーを販売する場合、リユース食器の預かり金100円を上乗せして600円で販売し、カレーを食べ終わった後にリユース食器ブースに食器を持って行き、古布で汚れを拭き取って返却したら預かり金100円が戻るというシステムです。

 

お気に入りのマイ食器で食べるオーガニックフードは、おいしさも格別。「おしゃれなわっぱだね!」「わたしのスープ皿は北欧製なの」なんて風に話も盛り上がる

 

リユース食器の使用自体は昨年もおこないましたが、今年はもう一つ、来場者に「マイ食器持参」を呼びかけました。お客さんが500円のカレーを買う際に自分の食器を差し出したら、定価500円で販売し、イベントで使える10円ぶんの地域通貨をプレゼントします。お客さんはリユースブースにある古布で食器をきれいにして、次は別のお店でスープを食べるなどしてマイ食器を使うだけ10円分の地域通貨が使えます。

 

はやし農園さんの農家豚汁の売り子は小学生3人! 生きる、働く実践だね!

 

通常のイベントのように、出店者の方が自分で紙コップやプラスチックパックを用意し、そこに食べ物を盛りつけ販売すれば、二重の手間はかかりません。我々主催者は会場のあちこちにごみ箱を用意し、ごみがいっぱいになったら集め、最後に事業系ごみとして業者に引き取ってもらう手配をする、それだけ。

 

リユース食器の使用には、1枚につきレンタル料が25円かかります。今回は主催者が15円、出店者は10円を負担し、一丸となってごみを減らす努力をしました。「普段当たり前に出しているごみを、このイベントでは出さない」。主催者、出店者、お客さん、みんなが趣旨を理解し、一体となって取り組んだのです。

 

NPO法人Waveよこはまの2人が「リユース先生」として3Rに関するクイズを出題!

 

イベントが始まってすぐの10時15分からは、リユース食器レンタル業者のNPO法人Waveよこはまさんによるステージ「リユース先生 ごみゼロって気持ちいい!」をおこないました。飲食店が忙しくなる前に、来場者に向け3Rについての理解を深めてもらおうというねらいです。

 

ちなみに3Rとは、Reduce(リデュース)=ごみの排出抑制、Reuse(リユース)=再使用、Recycle(リサイクル)=再資源化の頭文字をとり、ごみ削減の合い言葉としてすっかり浸透した感がありますね。

 

小学生を中心に40-50人ほどがクイズに参加

 

クイズは全部で20問。「3Rの優先順位は?」という基本的な問題から、「イベントでリユース食器を使用すればマイ箸は必要ない?」など、マルバツ式で答え、正解するとプレゼントがもらえる特典も!

 

「3Rでいちばん大切なのはリサイクル!?」……という問題には引っかかる人多数。リサイクルはよく知られている言葉ですが、ペットボトルなどをリサイクル(再資源化)するにはエネルギーが必要で、実は繰り返し使うリユースの方がとてもエコ、という基本をおさらいするなど、参加者と交流しながらの楽しいひとときになりました。

 

藤が丘駅前公園は駅から近くベンチも多いため、お客さんがゆったり座って飲食を楽しめる

 

会場を見渡すと、皆さん当たり前のようにリユース食器やマイ食器を使っています。「ごみゼロが当たり前」の環境さえつくってしまえば、誰もがそれをナチュラルに受け入れる。多少手間はかかるものの、文句の一つも出なかったそうです。

 

キャンプで使うようなアウトドアブランドのおしゃれなカップ、木の器、時にはマグカップ持参の方も多く見受けられ、マイ食器もファッションの一つだなあ、と感じました。

 

リユースブースでは大きな混乱もなく「昨年よりも浸透している印象だった」とWaveよこはまスタッフ

 

さて、今回のイベント、全部で1000食のリユース食器、1400組のカトラリーが使われ、マイ食器地域通貨は1割強の150枚が流通しました。リユース食器を使えるのは、現場で調理・加工する業態に限られるため、お惣菜や焼き菓子などは対象外だったのですが、今回は出店者の方が自らごみを集めてくださったり、またお客様が自分の食べたごみを自分で持ち帰るなど、リユースブースへのごみの持ち込みがほとんどありませんでした。

 

残念ながら40弱の食器(カップ含む)、60組のカトラリーが破損・紛失し、来年度は持ち帰りを防ぐ呼びかけを強化しなければ、と感じています。

 

森ノオトオリジナルのECOマーク「ecoloco」。出店者の思いをメッセージに託し、お客さんとのコミュニケーションツールにした

 

結果的に、イベント全体で出たごみの量は、何と、家庭用の45?ごみ袋にしてわずか1袋のみ! 徹底分別した昨年の4袋からさらに減り、中身はほとんど食器の汚れを拭いた古布、わずかの食べ残しや柑橘類の皮くらいでした。

 

ごみに関しては、これ以上減らす余地がないほどで、来年度はさらなるリユースの定着とともに、今年の「リユース先生」のような子ども向けの啓発をもっとおこなっていきたいと思いました。

 

最終的に主催者が集めたごみは、これだけでしたよ! もう、これ以上減らせません!

 

実は今年、会場では小学生の活躍がキラリと光りました。お昼からリユースブースのスタッフに入ってくれた2年生の男の子は、お客さんに食器の回収についての説明をしっかりとおこない、彼の頑張りに皆さん笑顔で協力してくださったそうです。会場の案内には同じく2年生の女の子が、出店者の娘さんとお友達も豚汁の販売で早々に完売! 森ノオトキッズたちも大きくなっていますから、来年はぜひ、子どもたちにも積極的に関わってもらえるような企画づくりをしていけたら、と考えています。

 

非営利型株式会社たまプラーザぶんぶん電力によるステージ。ライブの音源もソーラーでまかない、「自然エネルギーマルシェ」の目標もさりげなく達成

 

地域のお祭りは、楽しくってエコが当たり前!

そんな新たなスタンダードをつくるべく、森ノオトは来年も「あおばを食べる収穫祭」を藤が丘で発信していきたいと思います。

北原 まどか
この記事を書いた人
北原まどか理事長/編集長/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
カテゴリー