ドキュメンタリー映画『ぷかぷか』、5/21(木)上映! 宮沢あけみ監督に聞く『ぷかぷか』ができるまで
ドキュメンタリー映画「ぷかぷか」の上映会が5月21日にみどりアートパークでおこなわれることを聞き、この映画を制作した、映像作家の宮沢あけみさんにお話を伺ってきました。(text:松山ちかこ)

宮沢あけみさん。映像作家、シナリオライターの顔のほか、地域ではあざみ野ガイアシンフォニー上映実行委員会を引っ張ってきた

〜ドキュメンタリー映画「ぷかぷか」〜

5月21日に上映されるドキュメンタリー映画「ぷかぷか」は、緑区霧が丘にある「カフェベーカリーぷかぷか」の方たちと、地域の方が一緒になってワークショップをやりながら舞台をつくっていった記録映画です。上映会当日は、映画上映の他にも、ぷかぷかの代表・高崎明さんと、映画を制作した宮沢あけみさんのトークもおこなわれます。宮沢さんに、この映画を制作した経緯や、想いについて話を伺ってきました。

 

〜ずっと気になる存在だった〜

宮沢さんといえば、あざみ野ガイアシンフォニー上映実行委員長としても知られており、以前も森ノオト編集長北原がお話を伺ったこともありました。

http://wx25.wadax.ne.jp/~morinooto-jp/letstalk/interview/vol9/

そのインタビューの中でもお話のあったように、宮沢さんは愛娘のそらちゃんが620gの超低体重児として産まれてきたことを本にまとめられてもいます(『ミラクルBaby そらが教えてくれること』)。そらちゃんは小さいながらもとても元気に育ち、笑顔が素敵な女の子に成長しました。そして、そらちゃんの育児を通じて、障がいを持つ人たちの存在を身近に感じてきたという宮沢さん、実は、そらちゃんが産まれる前から、障がいを持つ方たちが“気になる存在だった”そうです。

彼らの魅力に惹きつけられ、みつめていたい、考えたい、一緒にいたい、と思える存在でした。そんな想いから、障がいを持つ方が主人公のシナリオを書いたこともあったのだそうです。

「自分にできることがあれば何かしたい」、そう考えていた宮沢さんは、たまたま友人に誘われたことがきっかけで「ぷかぷか」の代表、高崎明さんと出会います。

かねてより、ぷかぷかの記録を撮りたいと考えていた高崎さんが、宮沢さんが映像作家であると知り、「演劇ワークショップの撮影をやらない?」とたずねると、宮沢さんは「やります!」と即答したと言います。

その演劇ワークショップというのが、昨年、リポーターの中島美穂さんも参加した、ぷかぷかのみなさんと地域の方が一緒になってお芝居をつくった演劇ワークショップだったのです。

http://wx25.wadax.ne.jp/~morinooto-jp/news/pukapukahonban/

 

〜『障害者』という言葉をこわしたい〜

こうして宮沢さんが撮影をし、編集してできあがった映画には「ぷかぷか」というタイトルがつけられました。そこには宮沢さんの深く、熱い想いが込められています。

もっと彼らに親しみをもってもらいたい。いろんな人がいてよくて、できないことがあってよくて、何かあればみんなで支えればいい……

宮沢さんは『障害者』という言葉自体に「よくない」、「こわしたい」という想いを持っています。そこで、『障害者』という言葉にとって替わるものがないかと考えた結果、「ぷかぷか」がいいのではないか、と思い至るようになりました。

「言葉を変えるだけでは障がいを持つ人たちを見る目は変わらないかもしれないけど、言葉だけでも“変わるもの”がある」と、語る宮沢さんの目は、確かなる未来を見据えているようで、力強く、美しくもありました。

 

〜ぷかぷかの人たちと出逢う入り口に〜

 

宮沢さんのお話の中で、印象の残っているのが「おもしろいことはカメラの外にある」という言葉でした。カメラを回していても、全然違うところでいろんなことが起きていて、映像におさまっているのはごく一部だった、という意味です。

地域の方たちに、もっと彼らと接してほしいし、知ってほしい。だからこの映画が入口となれば、という願いがあります。

 

ぷかぷか5周年イベントにて。子どもたちの描く未来に、ぷかぷかのみなさんはどんな風に描かれるのだろうか……

 

〜子どもたちへつなぐ未来〜

 

宮沢さんへのインタビューのちょうど次の日、ぷかぷかの5周年記念イベントが開かれました。私は、子どもたちを連れて出かけていきました。二人は、すぐにぷかぷかのみなさんの歌や音楽や踊りに釘付けになっていきました。

その時に、ふと思ったのです。子どもが『障害者』という言葉を知る前に、障がいを持つ方たちと出逢うと、どうなるのだろう?

誰しもが知らずしらずに抱えている、障がいを持つ方たちとの“垣根”というのは、一体どこからやって来ているのか……? 大人たちが無意識に伝えてきたものではないだろうか……?

そうならば、もしかしたら、私が垣根を持たず、ぷかぷかのみなさんと関わっていくことで、子どもたちに“垣根”を持たせずに済むのかもしれない。

そう思えた瞬間、私はここでぷかぷかのみなさんと出逢えたことの意味が、とてもとても色濃くなっていくのを感じました。

ぷかぷかのみなさんとまだ出逢っていない方がもしいらっしゃれば、ぜひ訪れてみることをおすすめします(パン屋以外にもお総菜屋、カフェにアート屋もありますよ)。

 

カフェでいただいたランチは絶品。器は高崎さん作のもの

 

なぜならば、お店で働きながら見かける彼らのそのままの姿やとびきりの笑顔、つくり出すアート、パンやお惣菜のすべてが本当に素敵で美味しくて、『障害者』という言葉で、彼らを社会の中で分ける必要が本当にあるのかどうか、とても考えさせられるからです。それだけ、本当に魅力的なのです。

 

宮沢あけみさん(左)と高崎明さん(右)。ふたりが巻き起こそうとしている旋風はもうすぐそこに!

 

一般的には、障がいを持つ方の普段の様子や働く姿を映像で見る機会は多くありません。これまで、彼らを包み隠してきた歴史がある、ということは否定できず、社会自体がそうしてきたともいえるでしょう。そうした背景からも、保護者の方から許可が出ないなどして、障がいのある方と私たちが映像を通してふれあっていくことは、なかなか難しいのだそうです。

そんな流れの中で、高崎さんは言います。

「彼らが堂々と、あっけらかんと地域に出て行くためには、オープンにしていかなくては意味がない」と。

こうした想いの元、「ぷかぷか」という映画が実現しました。

ぜひいろんな方たちと一緒に、この映画を観ることができたらなと思っています。彼らがそこにいるからこそ、つくられる空間を、物語を、メロディーを、味わってみませんか。

 

チラシ表面

 

チラシ裏面

〜ドキュメンタリー映画「ぷかぷか」上映会〜

【日時】2015年5月21日(木)

(1) 10:00〜13:00 (2) 14:00〜17:00 (3)18:00〜21:00(1-3は同じ内容です)

★全部の回の上映とトークに、手話通訳がつきます

開場=各回20分前

上映2時間11分/トーク:高崎明(ぷかぷか代表)&宮沢あけみ(映像作家)

【会場】みどりアートパーク・ホール(334席・車椅子席2席・親子室席6席)

長津田駅(JR横浜線・東急田園都市線・こどもの国線)北口から徒歩4分

【入場料】800円(中・高校生500円)

※ ご予約不要(当日受付にてお支払いください)

※ ぷかぷかのパン&お弁当、販売します。(13時〜14時/17時〜18時)

ホール内は飲食禁止ですが、ホワイエでお召し上がりいただけます。

【主催】NPO法人 ぷかぷか

【共催】緑区民文化センター みどりアートパーク

Infomation

〜ドキュメンタリー映画「ぷかぷか」上映会〜

【日時】2015年5月21日(木)

(1) 10:00〜13:00 (2) 14:00〜17:00 (3) 18:00〜21:00(1-3は同じ内容です)

★全部の回の上映とトークに、手話通訳がつきま

開場=各回20分前

上映2時間11分/トーク:高崎明(ぷかぷか代表)&宮沢あけみ(映像作家)

【会場】みどりアートパーク・ホール(334席・車椅子席2席・親子室席6席)

長津田駅(JR横浜線・東急田園都市線・こどもの国線)北口から徒歩4分

【入場料】800円(中・高校生500円)

※ ご予約不要(当日受付にてお支払いください)

※ ぷかぷかのパン&お弁当、販売します。(13時〜14時/17時〜18時)

ホール内は飲食禁止ですが、ホワイエでお召し上がりいただけます。

【主催】NPO法人 ぷかぷか

【共催】緑区民文化センター みどりアートパーク

ぷかぷかでは、このほかにも様々な活動をおこなっています。今、地域の子どもたちにオペラを届けたいと、「子どもたちにオペラを・ゆめ基金」を募っています。オペラシアターこんにゃく座のオペラ『ロはロボットのロ』は、パン作りの得意なロボットが主人公の、子ども向けの楽しいオペラです。7/19(日)にみどりアートパークでおこなわれるこのオペラの上映資金を寄付で集めています。ぜひこちらも応援よろしくお願いします。

http://pukapuka-pan.xsrv.jp/index.php?子どもたちにオペラを・ゆめ基金%E3%80%80概要

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