町田市で無農薬野菜にこだわる「おおるりファーム」さんに会いにいってきました!
町田市の無農薬無肥料栽培の農家・おおるりファームさん。畑の地図をみると、家族でよく里山歩きに訪れたり、夫が町田市の里山保全ボランティアで下草刈りなどをした場所に近かったのです。なんだかとても親しみを感じ、さっそく、畑まで会いに行ってきました。

おおるりファームの青木瑠璃さん(左)と高橋祐司さん(右)。笑顔が素敵なお二人。6月に出店していたウィズの森前で

 

この日出店していたウィズの森の前にならんでいたのは、新ジャガイモのアンデスレッドと出島、小カブ、新ニンニク、新たまねぎなど

おおるりファームさんのホームページには、こんな自己紹介が載っています。

「デザイン、イラスト、絵画制作の仕事から、農業を志して早くも2年半ほどの月日がたちました」

え? デザイン、イラスト、絵画制作の仕事から、農業へ? いったいどのような経緯で? と興味を持ち、さっそく、家族で畑に遊びに行ってみました。

もともとは絵を描くことが好きで、独学で絵画技術を学び、画家として活動していた青木瑠璃さん。パートナーの高橋祐司さんもカメラマンとして活動をしており、お二人とも国内や海外のギャラリーで展示をしながら、作品発表をしていたと言います。

また、自然や土に触れることも好きで、以前に住んでいた世田谷の住まいでは、広いベランダで7年ほど家庭菜園をしていたとのこと。その後、もっと野菜作りを学びたいという思いが高じて、農業を職業にしたいと思い立ちます。とはいえ、すぐに就農できるわけではなく、まずは世田谷区で1年半ほどの農業研修を受けることにしたそうです。

 

この日出店していたウィズの森の前にならんでいたのは、新ジャガイモのアンデスレッドと出島、小カブ、新ニンニク、新たまねぎなど

 

研修を終え、農地を貸してくれるところはないかと色々な土地を探していたところ、ちょうど町田市で昔ながらの里山風景を守りながら、高齢化や担い手不足などの要因で増えてしまった市街化調整区域にある遊休農地を、市が仲介し、新規就農者に貸し出すという「農地利用集積円滑化事業」をしていることを知りました。

この農地貸し出しの条件は、住まいが町田市にあること、家庭菜園ではなく農業経営を目的にするものに限るとのことだったので、青木さんと高橋さんは、住み慣れた世田谷区から、町田市小山町への引っ越しを決めたのです。

そこからは決して順調だったわけではなく、耕作放棄地を自分たちで開墾するのは、かなり大変だったと言います。いざ農業を始めても、新規就農者ということで、販売経路を探すのもなかなか難しかったようです。

「でも、だめって言われたり、困難があったりすると、余計に燃えちゃうんだよね!」と、お二人は明るい笑顔で笑いながら話してくれました。2人でコツコツ開墾した畑は、今では小野路と小山町を合わせて5000平方メートルほどにもなり、町田市が主催するイベントや、イベントで知り合った人などをつてに、少しずつ販路も広げていきました。芸術家でもあるお二人は、作品展などの経験から、「お客さんと話をしながら、芸術作品と同じように、野菜をアピールすることも好き」と話してくれました。

 

新玉ねぎは、水にさらしてサラダなどで食べると甘みがあって美味しいとのこと

 

おおるりファームの野菜は、無農薬、化学肥料不使用です。「東京都エコ農産物認証制度」で、化学合成農薬と化学肥料の削減割合が100%のものが認められる「エコ100」を取得するほどの徹底ぶりです。おおるりファームでは、EM菌を使い、土壌の微生物を活性化した後、油かす、貝化石、天然リン酸などの有機質を用いた土作りにこだわっています。また、下草を生やしたままにすることで、草の力を生かした土作りを促す草生栽培や、害虫の天敵になる昆虫を増やし活用する天敵農法、コンパニオンプランツなども実践しています。土にこだわって作られた野菜たちは、「野菜本来の濃い味が、さらに凝縮されていると実感する」と、お二人は自信を持って言います。

 

町田の小野路にあるおおるりファームの畑。夫が冬に町田市の下草刈りのボランティア「木こり応援隊」で訪れた場所のすぐ側で、夫にとってはなじみの場所だった。斜面を畑として活用しており、遠くには小野路の里山と青空が見渡せる

 

畑は、想像していた以上に周りの里山に溶け込んでいて、一見すると畑とはわからないような場所でした。除草剤をまいていないので、野菜に混じって下草も生えていますが、この草が生えていることで、雨で斜面の土が流れてしまうことを防いでいるのです。

娘はこの広々とした気持ちのよい畑が気に入り、さっそくお二人について、野菜の収穫を手伝い始めました。1歳の次女も後からついて行きます。空気が美味しく、周りに広がる森の緑を見ていると、私もとても気持ちがよくなってきました。

 

「ここにジャガイモがあるから掘ってごらん?」「ビーツって見たことある?」と声をかけられ嬉しそうな娘。野菜を収穫している間にも、娘の大好きな虫たちが土から顔を出し、上機嫌

 

干したソラマメの皮をむくのを家族でお手伝い。最初は緊張していた次女もすっかり慣れて、一生懸命皮をむいていた

 

さて、おおるりファームさんの野菜を、家に帰ってさっそく調理してみました。どの野菜も、とっても甘みが強く、「野菜本来の味が凝縮されている」という青木さんの言葉を思い出し、大きく頷く私でした。娘たちもモリモリ食べる手がとまらず、食べっぷりが気持ち良かったです。

 

ジャガイモは片栗粉を付けて素揚げしただけ。塩を振っただけなのにジャガイモの甘みがしっかり感じられ、箸がとまらない! 玉ねぎは塩麹に漬けた豚肉と一緒に炒めてみたところ、「あま〜い!!」と、肉好きな娘が肉をよけて玉ねぎばかり食べていたのにはびっくり

 

ビーツはカブと玉ねぎと一緒にポタージュに。「わーい!ピンクのスープだ!」と娘たちは大喜び。あっという間にお皿は空っぽ。ビーツは「食べる輸血」と言われるほど、栄養価が高いとのこと。ジャガイモをふんだんに使ったシェパードパイも、家族に大好評

 

現在おおるりファームさんの野菜を買うことが出来るのは、「たまプラ軽トラ元気市」、「八王子朝市(不定期)」、町田市のイベントなどです。詳細は、ウェブサイトやブログなどをご覧ください。

また、宅配の要望も多いとのことですが、自分たちの出来る範囲でフードマイレージにこだわり、1時間以内の配達圏内に限るかたちで、ただいま検討中のことです。

我が家の家族も大絶賛だったおおるりファームさんの野菜たち。ぜひ、たくさんのお客さんに、おおるりファームさんの野菜を食べて欲しいなあと思いました。近郊で出店場所を増やしているとのこと、ぜひホームページをチェックしてみてくださいね。

Information

おおるりファーム

住所:東京都町田市小山町138-3

TEL:042-810-1382

オフィシャルサイト: http://www.bl-planet.com/oorurifarm/

オフィシャルブログ: http://oorurifarm.blog.fc2.com/

フェイスブック: https://www.facebook.com/oorurifarm

ながたに 睦子
この記事を書いた人
ながたに睦子ライター卒業生
東京都町田市の里山風景が色濃く残る地域で、パンを焼き、絵を描き、デザインをする日々を送る。賑やか三姉妹と珈琲焙煎が趣味の域を超えた夫と楽しく暮らす。おっとり可愛い子リスのような容姿とは裏腹に、3児を育てながら保育士資格を取得するモーレツな一面も。趣味は里山歩きとキャンプ。
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