暮らしはもっと楽しくなる!エスポワール松風台のDIYルームへ
最近では女性でもチャレンジする人が多くなった暮らしの中のDIY。青葉台にある賃貸マンション「エスポワール松風台」で日々そのスキルを磨いているというDIY女子の土志田祐子さん、竹佐知子さんのお二人にお話を伺ってきました。

 

この4月に世田谷区から青葉区の寺家町へ引っ越してきた私。世田谷では、築30年以上のマンションを私たち夫婦好みにリノベーションした家に住んでいました。室内の壁はすべて自分たちで塗装し、部屋の扉を古家具屋で探してきたり、クローゼットはリンゴ箱を使って工夫してみたり。自分たちで住まいに手を加えていく楽しさを経験すると、「これって自分でできるんじゃない?」と何でも自前でやってみたくなってしまいます。

 

……という私も日々の忙しさを理由に、寺家町の住まいは引っ越ししてきたままの状態です。そろそろ手を加えたいけど、賃貸だし、どこまでできるかな? と思っていたタイミングで、オーナー自らDIYで部屋のカスタムをしているマンションがあると聞き、早速取材に行ってきました!

 

東急田園都市線青葉台駅から徒歩10分、梅や桜やケヤキなどの緑に囲まれた賃貸マンション「エスポワール松風台」。森ノオトでは月1回の編集会議に集会室を提供いただいたりと、日頃からお世話になっている場所でもあります。

 

案内をしてくれたのは、こちらのマンションのオーナーの土志田祐子さんです。土志田さんは、2014年11月にマンションの空き室を使ってKUMIKIプロジェクトとのコラボワークショップを開催し、床板貼り、壁塗りを体験したことをきっかけに、DIYに目覚めたと言います。

 

ドアを開けると床材や家具の木の香りが広がるDIYルーム。春には部屋で花見ができるほど中庭の桜が満開になるのだそうです

 

その空き室を「DIYルーム」と名付けて、他の賃貸部屋で生かすための補修や、DIYのスキルアップのための実験ルームとして、楽しみながらお部屋に手を加えているそうです。「以前までは小さな補修も管理会社に入ってもらっていたけれど、ちょっとしたことなら自分たちでも出来ちゃうんですよね。そうすると、材料費だけで済んでしまうから」と土志田さん。取材中にもご主人がドアの取っ手の交換を試しに来ていました。自分好みにできる楽しさだけではなく、コストを抑えることができるという経済的な面もDIYの大きな魅力ですよね。

 

長年使用すると塗料が?げてくるというドアの取っ手。「交換の仕方を教えてもらったら意外と簡単だったので、自分たちでやることにしました」(土志田さん)

 

私が取材に訪れたこの日、DIYルームで一緒に活動していたのは、土志田さんのご友人の竹佐知子さん。建築士でデザイナーでもある竹佐さんがカラーコーディネートや材料の選定などのアドバイスをしながら、お二人で「この柄が良いんじゃない?」と作戦を練っているのが楽しそうです。

 

貸し出し中のお部屋ではこういった柄の中から壁紙を選ぶことができる。見ているだけでワクワクします!

 

このエスポワール松風台のDIYプロジェクトには、デザイナーMARUの石坂健(いしざかまさる)さんも関わっていて、玄関や和室、トイレの壁紙や、レンガの壁紙の部屋を手がけたあと、竹佐さんが引き継ぎ、今では和室、洗面所、トイレ、キッチンと、各部屋でDIYに挑戦中です。

 

和室の襖には和モダンな壁紙を両面テープで貼っています。「両面テープだと襖が少しポコポコ浮いてきたので、刷毛を使ったのりでつける方法が良いかも」と改善点もしっかり

 

洗濯機置き場の壁を見上げると、優しい水彩画のようなイラストが。竹佐さんによるステンシルアート。こんな何気ないスペースこそ、アートがあるだけで好きな空間に変わったりしますよね

 

トイレの床にはフロアタイル。便器周りの目地もしっかりと

 

キッチンの面材にはダイノックシートを貼って木目調に。ノブも付け替えてオシャレに

 

洋室の壁紙をレンガ調に。壁紙一つで海外のお家にいるみたい?!

 

エスポワール松風台三番館では、このDIYルームでの経験を元に、昨年からカスタムできる賃貸マンションとしての貸し出しを始めました。

 

入居を考えている方向けに、「黒板塗料の部屋」「輸入クロスの部屋」「板張の部屋」の3つのモデルルームを用意しています(モデルルームも貸し出し可能です)。その中から気に入ったカスタムで、自分好みにお部屋の一部を変えることができます。

 

子どもと一緒に黒板にお絵描きも楽しそう……。輸入クロスは柄がどれもかわいくって選ぶのが大変そう……。板張りは一番好みかも! と、自分ならどのタイプを選ぼうかと妄想が膨らんでしまいました。賃貸だと家具など決まった枠の中でしかインテリアを楽しめない印象ですが、お部屋の一部を自分好みにカスタムできるだけで、すごくワクワクしてきますね。

 

「季節によってカーテンを変えたり、家具を変えたり、絵を飾ったりといったインテリア感覚が日本ではまだ薄い印象がありますね。壁紙など部屋の一部を変えるだけで、空間の雰囲気がパッと変わって、合わせる家具にも広がりが出るので、楽しみながら選んでくれる方が増えていったら良いなと思います」とお二人は話していました。

 

お二人はPTA仲間だった頃からの長い付き合いなのだそう。作戦会議を行うテーブルや、シェルフなどの家具はKUMIKIプロジェクトのツールでDIYしたもの

 

お部屋のみならず、エスポワール松風台では集会室でのさまざまなイベントや敷地内の梅の木の「梅もぎの会」など、オーナーと住民、そして住民同士の顔の見える交流が定期的に行われているところも、とても魅力的な住環境です。

 

今後はDIYルームの貸し出しも予定しているそうですが、「自分たちで手を加えていると、貸すのも寂しい気がしてきて……」と笑うお二人。既存のものに自分たちで手を加えて、少しずつ自分好みに変えていく楽しさ、お二人の笑顔を見ながら、「わかるわかる」と取材しながら何度も共感していました。

 

お二人から学んだスキルも参考に、我が家もどんな風にカスタマイズしていこうかと、私のDIY熱も再燃してきたのでした。

Information

エスポワール松風台

賃貸情報

http://www.livable.co.jp/chintai/t-detail/9059/

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ホームページ

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カスタマイズ賃貸ブログ

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この記事を書いた人
宇都宮南海子事務局長/ライター
元地域新聞記者。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。田園風景が残る横浜市青葉区寺家町へ都会移住し、森ノオトの事務局スタッフとして主に編集部と子育て事業を担当。ワークショップデザイナー、2児の母。
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