図書館だけじゃない! 青葉区のおすすめ読書スポット
毎年のように新年の抱負に「毎月2冊以上本を読む!」と勢いよく手帳に書き込むのの、仕事や育児の忙しさを言い訳に達成できずにいる私。「図書館以外にも本と出会える場所があれば……」と思い、地元で本を楽しめるスポットの開拓をしてみました!

私の住む横浜市は、市立図書館の施設数や雰囲気がちょっと物足りない……というのが正直なところ。でも、本を楽しめる空間は図書館だけでしょうか? いいえ、図書館や書店以外にも、地区センターやコミュニティハウス、家庭文庫、ブックカフェ……貸出しを利用できたり、本の魅力を発信している空間はいくつもあります。読書好きの多い森ノオト編集部メンバーに聞いた青葉区のおすすめ読書スポットを紹介します!

 

<あおば区民文庫サロン>

ガラス貼りの開放的なホール。読み終わった本を提供できる「あおば区民文庫ボックス」も設置されている

 

昨年3月から青葉区役所1階の区民ホールがリニューアルしたのはご存知ですか? 1階入り口を入ると広がる開放的なスペースに設置された「あおば区民文庫サロン」。待合用のソファの脇にある本棚に並ぶ本は、区民から提供されたリユース本、約1,000冊です。文庫本のほか、歴史書や図鑑、児童書なども並んでいます。これらは「区民文庫」事業で集まったものです。

「広く寛げる開放的なスペースがある区役所は横浜市内では珍しく、その空間を有効活用したいと言う小池恭一区長のアイデアで実現しました。窓口での待ち時間や、乳幼児健診でのお子様との待ち時間に利用される方が多いです。ぜひ区民の皆さんの思い思いに使って欲しいと思っています」(青葉区総務部・大熊祐輔さん)。貸し出しはしておらず、一部リユース本のコーナーでは持ち帰りが可能です。ロビーでは飲食もOKなのでオープンカフェのような開放的な空間で、読書タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

住所:青葉区役所(青葉区市ケ尾町31−4 1F)

開館日時:区役所開庁時間

貸出し:無し(一部リユース本は持ち帰り可)

*区役所駐車場は有料(各種手続きの際には一定時間の割引があります)

 

<アートフォーラムあざみ野>

『タンタンタンゴはパパふたり』(ポット出版)はニューヨークの動物園で実際にあった実話を元にしたおすペンギンカップルの話。ほかにも興味深い絵本がたくさん

 

独自の選書が光るのが、東急田園都市線・横浜市営地下鉄線あざみ野駅から徒歩5分、「アートフォーラムあざみ野」の1階にある交流ラウンジ図書コーナーです。一般的な公立図書館とは違った独自分類の選書で、「女性論」「こころとからだ」「生きかた」「市民活動」などの男女共同参画に関する書籍、雑誌、コミック、資料、約69,000冊が並びます。展示コーナーでは、“おひとりさま”や“女性への暴力”、“少女マンガ”など、おそらくほかでは表の棚に出て来る機会が少なそうなテーマで集められた書籍が、ユニークな切り口で紹介されています。

私の一番のオススメは絵本コーナー。LGBT、発達障がい、不登校……をテーマにした絵本があるとは!と驚きました。大人こそ読みたいタイトルの選書に魅かれます。繊細なテーマも絵本を通してなら、構えずに子どもに柔らかく伝えることができそうですよね。ライブラリー担当の金子順子さんは「ライフサイクルの中でいろいろな壁にぶつかる時、情報はきっと力になります。そんな時に役立つ良い本を揃えているので、多世代にもっと利用してもらいたい」と話していました。

 

住所:アートフォーラムあざみ野(青葉区あざみ野南1−17−3)

開館時間:9:00〜21:00(日・祝は17時まで)

*図書の受付は閉館15分前まで

電話:045−910−5723

休館日:毎月第4月曜・年末年始

貸出し:ひとり10冊まで、2週間。予約も可能。

http://www.women.city.yokohama.jp/find-from-c/c-kita/library/

 

 

 

<青葉台コミュニティハウス「本の家」>

約28,000冊の蔵書。絵本や紙芝居も充実している。3世代に渡って通う利用者もいるのだとか

 

青葉台駅から近く、“地域の図書館”として親しまれているのが「本の家」。横浜市青葉区がまだ緑区だった頃に、「緑区青少年図書館」として開館した施設が、平成11年に「青葉台コミュニティハウス 本の家」となりました。青少年図書館だったこともあり児童書が充実していたり、館内にある学習室はテストや受験に向けた学生たちの勉強スポットとしてもにぎわっています。

館内を歩いて目についたのは壁に掲示されている「おすすめの本」の紹介コーナー。スタッフ、利用者が専用の用紙に、おすすめする本の名前とその理由を書き、所蔵本であればその分類が記されています。文字を書けるようになって間もないであろう子どもの手書きのレビューも並んでいたり、書き手の顔が思い浮かぶようで思わずほっこりしました。館長の鈴木裕子さんは、「市立図書館の図書の受け渡しができる取次サービスも利用できるので、上手に利用して読書を楽しんでもらえたら」と話していました。

 

住所:青葉台コミュニティハウス 本の家(青葉区青葉台2-25-4)

開館時間:月〜土 9:00〜21:00(日・祝は〜17時)

*貸出しは閉館30分前まで

電話:045-981-1400

休館日:毎月月末、年末年始、図書整理期間

貸出し:ひとり6冊まで、2週間。予約も可能。

http://yokohama-shisetsu.com/aoba/

 

 

<BOOK&CAFE NISHI-TEI>

テーブルの横にそっと並べられた雑誌がまさに私好み!NISHI-TEIでは和室でのヨガやワークショップも開催されている。詳細はHPを

「本を読みながらコーヒーや食事を楽しめたら幸せ!」……本好き、そしてカフェ好きな人を満たしてくれるのは、以前に森ノオトでも紹介した青葉区美しが丘西エリアにある「BOOK&CAFÉ NISHI-TEI」です。

住宅街にある大きな平屋の一軒家の扉を開けると、かつてリビングだった場所を広々と使ったカフェスペースが広がります。ジャンルにとらわれない本や雑誌約600冊が、ガラス戸の本棚や窓際、テーブル横など空間に馴染むように置かれていて、まるで友人の家の本棚をのぞくようなワクワクする気持ちになります。2016年6月にオープンしてから近隣の方を中心に、本を楽しめるカフェとしてジワジワと根付いてきたようです。「おそらく思春期頃の娘さんとお母さん二人で来られたお客様が、お互いにずっと静かに本を読んでいたのですけど『何読んでいるの?』ってふと会話する様子に出会ったりして、地域の人にとってそういうあたたかな空間になってきたのが嬉しいですね」(店主・岡崎牧子さん)。店内の本や雑誌は貸出しもしているので、さらにじっくり読みたい人はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

 

住所:BOOK & CAFE NISHI-TEI(青葉区美しが丘西2−40−3)

営業時間:10:00~17:30 (L.O17:00)

電話&FAX 045-532-4843

定休日:土日祝(その他不定休有り)

貸出し:ひとり3冊まで、2週間(カフェご利用の方)

http://www.nishi-tei.com/

 

 

<家庭文庫・おはなしのへや ぽっぽ>

図書館司書として働いていた二塚はる子さんが選書した絵本。ぽっぽは途中中断もありましたが、1999年から地域の子どもたちのために開かれてきた(写真:山田麻子)

 

青葉区荏子田で毎週水曜に開かれる、子どものための小さな図書室「おはなしのへや ぽっぽ」は、関沢純さんのご自宅を開放している家庭文庫です。関沢さんのご長女でぽっぽを主宰している二塚はる子さんが選んだ900冊以上の「子どもたちに読んでほしい本」が並びます。年会費500円で貸出を利用することができ、毎月第4水曜には絵本の読み聞かせや昔ばなしの語りの「おはなし会」も開かれています。以前に「ぽっぽ」を取材した森ノオトライターの山田麻子さんは、取材が縁となってぽっぽで「おとなのためのおはなし会」を企画することに!麻子さんの得意を生かし、おはなしや絵本に合わせたお菓子とお茶を担当しています。

 

住所:おはなしのへや ぽっぽ(個人宅のため住所は電話またはファックスでお問合せください)

*たまプラーザ駅から虹ヶ丘営業所行きバスで「すすき野入口」下車、徒歩3分、あざみ野駅から田園調布学園大学行きバスで「ジェネヒルあざみ野」下車、徒歩4分

電話・FAX:045-909-1677

開館日(貸出し):毎週水曜 15:00〜16:30(祝日は休み)

年会費:500円

おはなし会:毎月第4水曜 16:00~

おとなのためのおはなし会:毎月第3水、木に開催。月ごとに内容が変わります(水・木は同じ内容)
1/17(水)・18(木)、2/21(水)・22(木) 10:30~12:00

 

 

青葉区のおすすめ読書スポットはいかがでしたか?

今やタブレット端末やスマートフォンでも書籍を楽しめる時代ですが、紙を1ページ1ページめくる感触や音、本棚に並ぶ背表紙を指でなぞりながら、はっと興味をひかれるタイトルと出会う瞬間がやはり大好きです。

みなさんも、自分の世界を広げてくれる一冊と出会いに、お気に入りの読書スポットに出かけてみてくださいね。

 

宇都宮 南海子
この記事を書いた人
宇都宮南海子ライター/スタッフ
元地域新聞記者。エコツーリズムの先進地域である沖縄本島のやんばるエリア出身で、総勢14人の大家族の中で育つ。田園風景が残る横浜市青葉区寺家町へ都会移住し、2017年から森ノオトの事務局スタッフとして主にシステムと編集部を担当。ワークショップデザイナーとしての活動もスタート。
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