AppliQué 日々のコト vol.22 ーめぐる布市ー布市から生まれた愛すべきモノたち
「捨てるとつくるを楽しくつなぐ」森ノオトのアップサイクル工房「AppliQué(アプリケ)」。期間限定で開催する布や手芸用品のリサイクルマーケット「めぐる布市」も2回目の開催が終わり、布を介してものづくりを愛する人たちにたくさん出会えました。今月は布市で出会った人と、布市で生まれたものたちを紹介します。

7月20日から23日までの4日間開催した「初夏のめぐる布市@森ノハナレ」、無事終了しました。コロナ禍での開催で、人数制限、時間制限をしたプライベートかつちょっと風変わりな手芸店という形に落ち着きましたが、結果的に私たちらしい形になったなあとあらためてなんども感じたこの1カ月でした。

 

2回目の開催となった7月は、リピーターの方もいらしたり、新聞やラジオで知ったと、遠方からはるばる来てくださった方も

 

次回は、8月23日から27日まで5日間の開催を予定しています。

8月1日から予約を開始したところ、たくさんの方にお申し込みをしていただき、すでにかなり埋まってきました。

 

まだ2度の開催をしたばかりですが、すでにリピーターになってくださった方が多いというのも嬉しいところです。

 

7月の布市では、「前回買った布でつくったんです!」とバッグを持ってきてくださった方がいらしたのですが、写真を撮らせていただけばよかった!!と後で後悔。

そんな話をしていたら、周りにも「私もつくった!」という声や、「これ布市で買った布でつくったもの!」とSNSにアップしてくださっているのを発見したり!

 

あの布がこうなったんだ!と、見覚えのある布が形を変えて生き生きしているのを見るのが楽しくて。

 

今回は、布市で購入した生地や資材を使って、リアルに捨てるとつくるを楽しくつないだ人たちの作品を紹介してみます。

 

小学1年生の男の子のお母さん。隙間時間を狙っては、手づくりを楽しんでいる。そんな彼女がつくったのは底が丸型になった巾着バッグ。布は700円/2m、紐は30円/mで購入。バッグに使用した生地は50cmほどでまだたっぷり残っているので、これからおそろいの生地でトートバッグを制作予定とのこと

 

アクセサリーから洋服まであらゆるものの制作を手がけるハンドメイド作家さん。左が布市での購入品。カルトナージュの厚紙や巾着用の紐、大判の布やリバティなど。小さな小袋は詰め放題。白い布は早速自分用のブラウスに。その他は今後カーテンになる予定

 

普段はバッグなどを制作している作家さん。布市で購入した布とバイアスとリボンを使って猫用の衣装を制作したそう。こんな素敵にモノになったなんて!布市後すぐにSNSにアップされていたのを見て、作品のクオリティに感激

 

2歳の男の子のお母さん。Tシャツに甚平、リュック、帽子と、これら全て布市で購入した布でつくったもの。汗をかきやすい息子くんのために涼しそうな素材を選んでいる。「つくったよ」と見せると喜んで着てくれるのだとか。恐竜リュックは息子くんからのリクエスト

 

布市に来ると、何かつくりたくなる!という人も多い。

 

リメイク上手な4歳男の子のお母さん。これは布市で購入した布でつくった小物入れ。全て手縫いで仕上げ、ボタンの代わりに息子くんが拾って大事にしていた木片を留め金に。オリジナリティあふれる作品

 

イラストが得意、今は4歳の女の子との日常をイラスト日記としてインスタ上に公開して楽しんでいるというお母さん。お裁縫は得意ではないと言いつつ、布市の詰め放題で購入したボタンと紐を使いカーテンのチャームを作ってみた、とのこと。シンプルなカーテンに揺れるチャームがかわいい

 

こちらは「普段ほとんどお裁縫はしたことがないけど布を見ていたらつくりたくなった!」という方の作品。ミシンはないので手縫いでつくるとは聞いていたのですが、布巾のみならず家着も手縫いでチクチクつくってしまったというからびっくり!本人曰く「目覚めてしまった」そうで、下に敷いてる布もこれから家着第二弾を制作するとのこと

 

この作品を作った方は、布市でお会いした時に「いっぱい買っちゃった、と思ったけど、お会計してみたら安くてびっくり」と話してくれたのが印象的でしたが、こんな素敵な作品に生まれ変わっていて、こちらの方が驚いてしまいました。

 

めぐる布市の裏目的には、つくる楽しさを伝え、つくる人を増やしたい、という思いもあるのです。この方の話をお聞ききして、普段お裁縫しないという人が、つくる人に、という変化が何より嬉しいことでした。

 

めぐる布市の会場では

「布を見るのは好きなんだけどお裁縫は得意じゃなくて」

「何を作ればいいかわからない」

という声も聞きます。

 

気に入った布を見つけたら、こんなのはどうでしょう?こちらはスタッフの作品です。

 

布市で出会った布を家にあったお気に入りの額に入れたらぴったりだった!と。布一枚でお部屋のイメージも気分もガラッと変わる。

 

めぐる布市では、その場でお気に入りの布を板に貼り付けてファブリックパネルをつくることもできます。板と道具などは用意してあるので、あとは布に出会うだけ!

 

布を四角く縫って端を処理しただけで風呂敷の出来上がり。結んでアレンジすればこんな素敵なバッグに

 

布市で出会った素敵な布に端処理のみ施したカーテン。その場がパッと華やかに。布一枚で部屋のイメージがぐっと変わった、とのこと

 

布市に来たお客さんは、購入したものを「戦利品」と呼ぶことも(笑)

 

「同じ手芸好きな人たちに出会えておしゃべりできたのが楽しかった」と言っていただくことも多いめぐる布市。

布や手づくりが好きな人たちが「戦利品」を抱えて、これで何をつくろう?と妄想し、時には、「何つくる?」と知らない人同士仲良くなったり。

めぐる布市には、布と出会うワクワクだけでなく、人との距離を縮める魔力があるように感じます。

 

みんなの作品を見ていると、何かつくってみたくなりませんか?

 

8月のめぐる布市は「夏のおわりの めぐる布市」

リピーターさんが増えつつある布市なので、飽きられないよう、新しい出会いがあるようにとスタッフも張り切って準備しています。

 

まだ季節的には暑いのですが、制作する上ではシーズン先取りで準備をしたいところ。

秋物もたくさん用意してお待ちしています。

8月のお店に並ぶ商品はフェイスブックのイベントページやインスタグラムなどで随時紹介していきますのでそちらでチェックしてくださいね。

 

では、8月も森ノハナレでお待ちしています。

 

めぐる布市では、皆さんの素敵な作品写真を募集しています。

「こんなのつくったよ!」「今回の戦利品!」など、SNSで@applique.jp とつけて掲載してみてくださいね。

Information

夏のおわりの めぐる布市

【日時・申し込み方法】

8月23日(日)~27日(木)

10:00-11:30/11:30-13:00/13:00~14:30

1枠(1時間半)に5人限定の予約制です。

 

申し込みフォームから、希望の時間帯をお選びください。 

 

【会場】

森ノハナレ(横浜市青葉区鴨志田町818-3)

 

東急田園都市線・青葉台駅よりバス10分、バス停より徒歩3分

アクセスの詳細はこちらをご覧ください。

 

*駐車場ご利用の方は、必ず申し込みフォームで駐車場希望にチェックを入れてください。駐車場は時間枠ごとに先着2台です。

 

【入場料】

500円(前払い。お申し込み後、お支払いの詳細をご連絡します)

 

*ミニあずま袋を入場券としてプレゼント

*ハギレ詰め放題(ミニあずま袋に入るだけ)のウェルカムギフト付き

【主催・問い合わせ】

NPO法人森ノオト AppliQué事業部

HP:http://applique.morinooto.jp/

event@morinooto.jp

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この記事を書いた人
齋藤由美子AppliQué事業部マネージャー/ライター
森ノオトの事務局スタッフとして、主にAppliQuéのディレクションを担当。神々が集う島根県出雲市の田舎町で育ったせいか、土がないところは落ち着かない。家では「シンプルな暮らし」関連本が十数年にわたり増殖中。元アナウンサーで、ナレーターやMCとしての顔も持つ。小3女子の母。
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