ウチルカの進化がとまらない!テイクアウト・焼菓子に注力しパワーアップ
横浜市青葉区鴨志田町にあるカフェ「ウチルカ」が2020年9月にリニューアルオープン!種類豊富な焼菓子とドレッシングの製造販売の他、お弁当のお持ち帰りなど以前より幅広く利用することができるようになりました。 店長の阿部久美子さんに、リニューアルした新しいウチルカの魅力とそこで働く女性の姿を取材してきました。

店内に小さな製造工房、ネット販売、新たな挑戦

「実はずっと以前から店で菓子工房をやりたいと思っていたんです」とお話してくれたのはウチルカ店長の阿部久美子さんです。

 

姉妹店の長津田にある「COVOLBA(コボルバ)」では以前から生ケーキや焼菓子を販売しており、ウチルカでも菓子工房を作ってお菓子の製造販売をしたいと思っていたそうです。しかし、食品製造のためにはお店の大規模な改装をしなければ保健所の許可がおりないため、二の足を踏んでいました。

 

タルトを中心にクッキーなど焼菓子をレジ横で販売。イートインも可能なのでカフェとしても利用しやすくなりました。タルト生地はサクサクで中のケーキ部分はしっとりして食べごたえのあるサイズです。お持ち帰り限定でホール生ケーキも予約注文可能です

2020年に新型コロナウイルスが流行してから、飲食店は営業時間の縮小や会食自粛などにより大きな打撃を受けています。その最中、ウチルカは店内飲食の他にもう一つの軸としてお持ち帰りやお菓子の製造・販売を強化するため、店を改装しお菓子などを製造する工房を新設してリニューアルすることを決めました。

 

「リニューアルが決まった時はウチルカのオーナーである金子拓也さんからいきなり建築の本が届いてびっくりしました(笑)。店のスタッフと一緒にお店のレイアウトやデザインのイメージを固めました。間取りの変更などの工事は大工さんにお願いしつつ、自分たちで塗装したりタイルを買ったりしてスタッフでできるところは全部やりました」と阿部さん。

 

阿部さんにお話を聞いていると、社員、アルバイトも含めたスタッフ全員でウチルカを作り上げていきたいという思いが伝わってきます。

 

野菜をふんだんに使った生ドレッシングはまさに「食べる野菜」。地元青葉区で採れた野菜も使っています。普通のサラダにこれをかけると食べごたえ満点に!左からにんじん、白味噌、赤たまねぎ、ほうれん草、ウチルカ(香味野菜)の5種類を販売中(1本税込840円)。贈答用に瓶詰めタイプもあります

 

製造工房ができたことで、以前からウチルカで販売していたドレッシングや姉妹店でパティシエが作っていたタルトやチーズケーキなどを、今では店内で安定して製造できるようになりました。

商品は店頭だけでなく卸売りにも対応できるようになり、郵便局のふるさと小包やネットショップなどでも販売し、着実に販路を広げて、鴨志田町から全国へとファン層を広げています。特にチーズケーキは店頭での人気はもちろんのこと、ネットショプでランキング1位になるなど大好評だそう。

また、リニューアル前のウチルカではランチ利用が主体でしたが、改装を機にカフェとしても利用してもらえるようにドリンクメニューを充実させました。

「コーヒーは近くの寺家町にあるBlueDOOR Coffeeでオリジナルブレンドを作ってもらっています。食事はお店で食べてもテイクアウトしても内容と価格がまったく同じになるようにこだわりました。お客様にイートインとテイクアウトでなるべく違和感を感じさせたくなかったんです」と阿部さんは言います。

確かに消費税の軽減税率で慣れてないとレジで「あれ?」と思うことは私も経験があります。テイクアウトにするとスープはつくのかしら?とか疑問を口に出せないこともしばしば。利用者の立場にたった気遣いを感じます。

艶とろチーズケーキ(左)とオレンジピスタチオタルト(右)とオリジナルの焼菓子。店内で食べるとかわいくデコレーションしてくれます。チーズケーキは姉妹店COVOLBAで提供していた商品がスタッフ内で大人気だったので商品化したそう。チーズケーキは小麦粉の使用は全体の1%未満で、口の中でクリームチーズのコクが広がります

お店を改装したことによって、コロナ以前より売上が増え安定してきたそうです。レストランだけでなく、商品の製造販売というお店の新しい軸が増えたことで、店を訪れるお客さんが少ない日も毎日大忙しなんだとか。

 

また以前はキッズスペースを設けて子育て世代をターゲットにしていましたが、テイクアウトできる商品が増えたことで気軽に立ち寄りやすくなり、男性や年配の方など客層の幅が広がったのを実感しているそうです。

 

「こんなのあったらいいよね?」というスタッフの一言から

取材していてスタッフの働き方について質問したとき、阿部さんの「スタッフに、ここで働くメリットを提供したい」という言葉がとても印象的でした。

 

ウチルカでは子育て中の女性スタッフが多く働いていて。店長の阿部さん自身も2児の母です。兄弟で別々の保育園への入園が決まったことがきっかけで、時間的に都合がつかず都内の職場を辞めて、自宅から近いウチルカ(旧フラメシ)に転職しました。

 

「子育てしている女性は、働く上でいくつものハードルがあります。それでもウチルカで働くことがその人のメリットになるような職場を提供したいといつも考えています。同世代と話すことだったり、子どものことで休みやすかったり、得意なことを生かしてのびのび働けることだったり。私自身がずっと働いていたいタイプなので、お母さんが多いウチルカのスタッフにもやりがいのある働きやすい環境を作りたいと思っているんです」(阿部さん)

 

実際に阿部さんが店長になってから、オーナーに直談判して閉店時間を18時から16時に変更したそうです。それは子どもを育てるスタッフへの配慮から。また、お子さんの都合で急な休みがあったとしても対応できるように、接客・調理・製造と、どのポジションでもスタッフが入れるようにシフトを組んでいるそうです。

 

「商品開発はこんなのあったらいいよね?というスタッフの一言から始まります。みんなそれぞれ得意なことが違うし感じることも違うから、スタッフからいつもアイデアをもらっているんです。悩みもみんなに相談してフィードバックをもらっています」(阿部さん)

 

商品開発やPOP、片付け、SNS投稿など、スタッフの得意分野に合わせて担当してもらっているそう。社員やパートなど、雇用形態にかかわらない仕事の任せ方が、スタッフやお店の雰囲気の良さをつくっているのかもしれません。

 

私も子育てしながら外で働いているので家事、育児、仕事と3つのことをこなすので精いっぱいの日々。大変でも頑張れるのは働く楽しさがあるから。ウチルカで働く女性たちに勝手に同志として共感しちゃいました。

6年前に阿部さんが店長になってから、スタッフは辞めた人がいないそう。スタッフが自由に意見交換できるような居心地のいい雰囲気が取材時にも伝わってきました

私はリニューアル前から、子連れでウチルカの店内でランチをしていたので、キッズスペースがなくなってしまったことに少し残念な気持ちがありました。でも、コロナ禍で業態を変えて馴染みある地元のお店に活気が戻り、売り上げも回復させながら存続していることは、気分がふさぎがちな自粛生活において私自身の励みにもなっていました。

 

私と同じような環境で青葉区に住む人たちに、子育てしている女性が元気に働く姿を見せてくれることは、地域に活気を与えてコロナ禍前の日常の生活が戻る兆しを感じさせてくれるのではないでしょうか。

 

リニューアル後に、自転車を店の前に停めてウチルカでお買い物した後に近隣のお店に徒歩で向かったところ、スタッフの方が自転車を忘れてしまったのでないかと走って追いかけてきてくれたことがありました。勘違いさせてしまって申し訳なかったのですが、スタッフの方の親切な心配りが私の心にすっと染み入りとても温かい気持ちになったことが記憶に残っています。

 

リニューアルしても人への優しさは変わらないウチルカに新しい魅力が加わって、私にとって、これからもますます訪れたいお店になりました。

スタッフがDIYで仕上げたという店内は、白いタイルと鮮やかな水色の壁でとても明るいお洒落な雰囲気。デッキに広いベンチが設置されたのでコロナ禍でも風通しよく過ごすことができますよ

Information

ウチルカ/ウチルカファクトリー

HP: https://www.uchiruca.com/

楽天ショップ: https://www.rakuten.ne.jp/gold/uchiruca/

Instagram: https://www.instagram.com/uchiruca/

 

住所:横浜市青葉区鴨志田町561-1

TEL:045-961-6522

営業時間:11時〜16時

定休日:日曜日

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この記事を書いた人
神前倫代ライター卒業生
結婚をきっかけに青葉区に引っ越してきて1児を育てる母。一念発起して税理士資格を取得、会計事務所勤務。散歩しながら個人のお店を見つけるのが好き。
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