横浜市営地下鉄ブルーライン中川駅下車すぐ、横浜最大規模の住宅の総合展示場「ハウスクエア横浜」。大手ハウスメーカーのモデルハウスが立ち並ぶ中を進み、「住まいの情報館」に入ると、そこには、インテリアショップやリフォームのショールーム、設備機器メーカー、イベントができる多目的スペースがあります。

メーカー製のシステムキッチンでも、珪藻土を塗ったり、タイルを貼るなどのハーフリフォームで、自分らしく、使い勝手の良いキッチンにすることができる。LOHAS Studioのキッチンで、料理教室の開催も可能とか

ここ数年は住宅業界にもナチュラル志向が広まりつつあるのか、無垢材を売りにした企業や、無垢の木の家具などを扱うインテリアショップ、ショールームが増加傾向とのこと。その中でもとりわけナチュラルな雰囲気が漂うのが、情報館2階の奥にある「LOHAS Studio」です。やわらかな土の質感と無垢材をあしらったエントランスが、心地よい店内へと誘います。自然素材を扱うショップはたいがい、ログハウス風のカントリーテイストか、古民家調の純然たる和風といった、やや重たい雰囲気になりがちですが、LOHAS Studioはあくまでもデザイン性を重視したスタイリッシュな印象です。

掘りコタツなど和風の空間も、天井の高さや開口部との目線を工夫することで、スタイリッシュでモダンに見せることができる

LOHAS Studioを運営するのは、埼玉県に本社を置く株式会社OKUTA。1992年設立の総合建設業者で、2002年からは自然素材リフォームに特化した企業経営を行っています。

「LOHAS Studioでは、自然素材のよさを生かしながら、家としての基本性能、デザイン性をいかに担保していくかを重視しています」。こう話すのは、LOHAS Studioハウスクエア横浜店店長の會田敦史さん。心地よい空間をつくるために、いかに素材を組み合わせ、立ち上げていくのか。デザイナーと現場監督、そして素材の提供と提案、メンテナンスまでをカバーする営業マンのチームワークが重要、と力を込めます。

アイアンのドアノブは、アンティークのものから、オリジナルで発注したものまで幅広く取り扱う。土壁とアイアンは意外と相性がいい

今は、住宅に対するニーズは多様化し、何が何でも新築でなければならない、というわけではなく、中古物件を購入して自分らしい住まいにリフォームをして新築同様に暮らす、というライフスタイルが定着しつつあります。LOHAS Studioハウスクエア横浜店がオープンし4年半。會田さんは、「ここ数年で、ロハス層は確実に増加している気がします。港北ニュータウンのお客さまはバランス感覚にすぐれた方が多い。環境だけ、健康だけに特化するわけでなく、経済的なバランスを重視して自分らしい住まいを選択されます」と話します。

LOHAS Studioハウスクエア横浜店の會田敦史店長。「お客様、取引先との信頼関係を大切にし、持続可能な経営を行う」との会社の理念に共鳴していると話す

LOHAS Studioでの自然素材リフォームは、稚内の珪藻土や天然素材クロス、自社工場でつくっている無垢材フローリングなどを用い、接着剤までをこだわり抜いたトップブランド「無添加リフォーム」のほか、顧客の要望に合わせて内装のみを自然素材リフォームにするなど、多様なメニューを用意。建具の金具をオシャレなものに変えたいなど、細かい相談も受け付けてくれます。

自分に合ったデザインの住まいを検討している方は、まずはいろいろ見て回るのがおすすめ。LOHAS Studioも、ecolocoライフを送りたいあなたの選択肢のひとつになるはずです。

店頭では雑貨の販売も行っている。オーガニックコットンやキャンドル、天然系の洗剤や食器など、自然素材の住宅にぴったりのものばかり。雑貨目当てにやってくるお客さんもちらほら

キタハラ’s eye

LOHAS Studioのことを知ったのは、環境とCSRと「志」のビジネス情報誌『オルタナ』創刊3周年記念パーティーで、企画広報の内田さんとお会いしたことがきっかけです。森ノオトエリアで、志を持って家づくりに携わる企業が増えてきていることにご縁を感じました。「自然素材の住まいづくり」の市場は、今はまだ、決して大きくありません。森ノオトスポンサーのウィズとはいわばライバル会社になりますが、むしろ、それぞれがこの地域で切磋琢磨しながら顧客を開拓していくことが、自然素材を広め、「田園都市を真にLOHASな街にする」ことにつながるんじゃないか……。會田店長とそんな話で盛り上がり、これからも情報交換、交流していくことを約束しました。