寺家回廊スタート。Photo散策記
 10月5日から寺家回廊「寺家町を、アートハンティング。」が始まっています。マップを片手にアーティストたちの工房を訪ね歩く人が、寺家町に続々集結。森のリポーター・大西香織がカメラマンになって、1歳9カ月の息子と一緒に寺家回廊を楽しみました(文:北原まどか 写真:大西香織)

ふだん、寺家ふるさと村のメインストリートは四季の家からふるさとの森方面。でも、寺家回廊の時だけは、茶炭屋さん「丸善」の角から柿生方面の道がメインストリートに? 工房が集中しているゾーンです。

 

 

マップにある木の葉マークは、寺家回廊の看板設置場所を意味しています。

 

 

澤岡織里部さんの作品。緻密な白と藍。優美な作風は、大人の鑑賞に堪えうる美しさを備えています。パートナーの三島愛子さんと一緒につくったブランド「teraya」は、よりデザイン性を高め、若者でも気軽に生活に取り入れることができます。澤岡泰子さんの版画・リトグラフ展も同時開催。

 

 

織里部さんの工房では、ガス窯、電気窯を見学できます。焼き物の焼成過程でいかに「酸化」「還元」させていくか、その違いで窯を使い分けるそう。

 

 

隣接の明石拓馬・黒部駒子さんのアトリエ。石敷きの端正な空間で、凛とした器を手にとると、気持ちが引き締まります。

 

 

「KASHO」では、加生亨さんのスツールづくりワークショップが毎回大人気。実は寺家回廊の発起人でもある加生さん。こんなにいいイベントをつくってくれてありがとう、と、毎回寺家回廊を訪れるたびに、加生さんに感謝するキタハラです。今回からは加藤智子さんの木のうつわも展示。生の木を回してつくる独特のうつわのフォルムは、木の生命力をそのまま感じられます。

 

 

寺家町に突如江戸の街が出現? 寺家回廊初日にオープンした「JIKE STUDIO」は、青葉台駅前にある「gallery a」の姉妹店。広いスペースで自由な発想での展示が行われています。三浦宏さんの江戸の世界は粋で闊達、皆がその世界に魅せられていきます。

 

 

今や「幻の団子」となってしまったモリタヤさんのお団子を食べられる! 「JIKE STUDIO」の看板メニューになりそうです(団子は水曜・土曜限定)。

 

 

寺家回廊の楽しみは、アート巡りだけではありません。稲、柿、栗、彼岸花……。自然の造形、色を五感で味わうのもまた一興です。

 

 

急な坂、階段をのぼりきったボク。成長したね! 「ギャラリーEARTH VISION」では、美幸ひなたさんの「かえるのカフェ」開催中です。ユーモラスで温かみのある作風は、子どもにも大人気でした。

 

 

大西親子と別れた後、石田光男さん、石田恵子さんのアトリエへ。ガラスに花などの絵を彫った華奢で繊細な作品群は、外の景色と相まって、贅沢な気分にさせてくれます。石田光男さんの大工道具の絵は迫力! すっかりファンになってしまいました。

 

 

寺家回廊のサテライトオフィス? 青葉台駅前の「gallery a」では、益子焼作家・石岡信之さんの作品展が行われていました。全国から人が集まる大人気作家で、「普段使いの器」としてまとめ買いする人も。

 

 

寺家回廊、3連休は参加アーティストも多く、芸術の秋を楽しむ人たちで賑わいそうです。私だけの秋、あなたの秋。いろんな秋に出会いに、寺家町を訪れてみてはいかがでしょう。

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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