異年齢の子どもたちが寺家を散策。のむぎ「お散歩会」。
秋の雲が一層美しく、体に受ける風も心地よい季節ですね。まさに「天高く馬肥ゆる秋」。こんな日にうってつけの親子イベント「お散歩会」をご紹介します(写真提供:のむぎO,S,C)。(text:末吉真由華)

 

横浜市青葉区寺家ふるさと村にあるのむぎO,C,S(オープン・コミュニティ・スクール)は、障害の有無や、不登校であるなし関係なく、異年齢の子どもたちが寺家ふるさと村の自然環境の中で学び、分かち合う教育が持ち味のフリースクールです。「地域の新しい教育力と文化の創造」の一翼を担うことを目指して今から28年前に設立されました。その「のむぎ」保・幼部「どろん子」の主催で、子どもたちと一緒に豊かな自然の中で遊ぼう! と地域の親子に呼びかけて4年前から始まったのが「親子お散歩会」です。

 

こちらの幼稚園では、子どもたちはお天気がよければほぼ毎日、すぐそばの寺家の野山や田んぼでめいいっぱい遊ぶそうです。

このような絶好の環境の中、月2回ほど一般参加者も募集して、園児と一緒に野山で遊べる機会を提供してくれています。普段一人ではなかなか入ることのない里山を散歩できるなんて最高ですね。

参加者は、2、3歳の子どもたちが中心でしたが、この日を楽しみにしていた様子。何度か参加している息子も、「早く行きたいなあ」と、毎回、心待ちにしています。

 

 

私たちが参加したのは、「お散歩会」初夏のコース。9時半、園児と一緒にスタート。お散歩の途中、川沿いの草の茂みを歩いていると、緑や茶色のバッタがぴょんと出てきました。すかさず背中から上手に捕まえる息子。実はこの会に度々参加することで、他の園児達がたくみに虫を捕まえる様子をみてコツをマスターしたようです。毎日外遊びをしている幼稚園の子どもたちは、蜘蛛でもカンタロウミミズでも何かの幼虫でも、何でも発見しては捕まえてみようとします。そのたくましさに私もとても驚きました。

お散歩コースは、川沿い以外にもたくさん。田んぼの横の細いあぜ道をどろんこになって歩くこともあれば、山に入り、畑の実りを眼下に見ながら石垣を登ることもあります。なんと、園児たちはみんなはだしに草履で石垣を登るのです。お兄ちゃんたちに刺激を受けたのか、初めて参加した3歳のお友達もやる気満々。こうして異年齢の子どもたちとふれあうことができるのも魅力ですね。

2時間ほど散策して、園に戻った頃には、もうお腹ぺこぺこ。今日のメニューは、カレーライス。野菜たっぷりのルーと分付き米のご飯は、あっという間に胃袋の中へ。予約しておけば、1食500円で自然派の食事が食べられるのもいいですね。

こちらの園では、自分を思いきり出し切って、どろんこまみれになって、けんかしたりじゃれあったり、笑ったりする中で、たくましい「かしこさ」と「やさしさ」を育んでいくことを目標としています。このお散歩会は、まさにそれにぴったりのイベントでした。

今年のお散歩会は、11月11日(木)と25日(木)に開催されます。寺家の木々も色づき始め、冬を感じられる季節です。ぜひ子どもたちと参加してみてはいかがでしょうか。

 

Information

★のむぎ「親子お散歩会」 information

開催日 :  毎月第2・第4木曜日  今年の開催は1111日・25

時間 : 9001200

参加費 : 500(保険料含む) 希望で給食も食べられます。

持ち物 : 着替え・汗ふきタオル・お茶・帽子・動きやすい服装と靴(親子とも)

連絡先 : のむぎ保・幼部「どろん子」

直通電話 045-961-6682(駐車場が必要な場合は、申し込み時に確認下さい)

 

のむぎホームページは

http://www.nomugi.com/

 

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