FMサルース高橋陽子のエコラボ通信Vol.1。10・11月に学んだエコ。
青葉区のコミュニティFMラジオ・FMサルース84.1で放送中の番組「ロダンタイムズ」。毎週金曜日15:00からの「エコラボ」では、パーソナリティーの高橋陽子が毎回地元のエコな話題を学んでいます。たまプラーザテラスのスタジオからお伝えするトークの中から特にecolocoな話題を、森ノオトの「エコラボ通信」で毎月お伝えしていきます。
(text: 高橋陽子)

青葉区の「省エネ実践!区民モニター」さんから学ぶ

 

青葉区で配布している省エネナビ。「丘のエコハマ省エネ大作戦!」の一環。詳しくは http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/eco/ で)

 

青葉区で「省エネナビ」という器具を試せる「省エネ実践!区民モニター」をご存知ですか? 「省エネナビ」とは、おウチの使用電力が数値でわかる簡易的な電光掲示板で、いわゆる「エネルギーの見える化機器」。家族が「無駄遣いをやめよう」と思うきっかけになります。

 

エコラボ初回、10月1日の番組では「省エネナビ」のモニターをなさった区内在住のMさんにお話をうかがいました。

 

Mさんはお宅の電球の一部をLED電球に変えて、その使用電力と電気代を測ったそうです。番組で教えていただいた、LED電球を使うときの実践ポイントは……

 

★電球をつけるところをよく調べておくべし! 

買ってみたらサイズが合わなくて使えなかった……という残念な経験がMさんにはあったそうです。LED電球は1個の単価が高いうえ、寿命が長いので「使えなかったらまた今度」という買い置きにも適さない。だから必要なサイズ・明るさを的確に購入することが大事なんですね。

 

MさんはピッタリくるLED電球が解らなかった時、メーカーに直接問い合わせるなどの工夫もされたそうです。

 

★長く点けているおくところにLED電球を使うと効果てきめん!

不在中でも防犯のために点けておく電気がありますよね。おウチによっては明るいうちから暗くなるまで、かなり長い時間点けているところもあります。長寿命で消費電力も少ないLEDにすると、省エネぶりが実感しやすいそうです。

 

電力は目に見えないのだけに、省エネを心がけても効果がわかりにくく、モチベーションが保ちにくいもの。Mさんも「省エネナビ」のモニターを体験するまでは、電気の無駄などについてはあまり意識されていなかったそうです。

 

そんなMさんが参考にしたインターネットサイトも教えていただきました。その名も「省エネ製品買換ナビゲーション『しんきゅうさん』」。家電を買い替える時、コチラのサイトで「使用中の機種」と「買い替えたい機種」の比較ができるのです。消費電力や電気代の差がグラフで現れるので、とても解りやすい!

http://shinkyusan.com/index.html

 

こうした工夫を重ねて、Mさん宅では年間およそ万単位の電気代節約になったとか。電気代が減ったということは、それだけ消費電力も減少していることにつながり、まさにエコ! 今では太陽光発電にも興味を持って、「いずれは……!」と見積もりをとってみるなど、Mさんの省エネ実践は続いています。

 

家庭内の消費電力を「見える化」して、楽しみながら、無理なく地球にやさしい暮らし方に変えていく……私も実践していきたい! と思うお話でした。

 

※「省エネナビ」の応募情報は青葉区の広報誌やホームページに掲載され、今年(2010年)は7月に締め切られました。ご興味のある方は、来春以降の広報誌をチェック! (高橋さん:キャプション大の文字で)

 

 

ズーラシアで学ぶエコ

 

動物本来の姿が見られる展示が売りのズーラシア。広大な園内を回るだけで、世界旅行をしている気分に

 

「横浜動物園ズーラシア」、青葉区から30分圏内で気楽に行かれるとあって、お出かけしたこともある方が多いと思います。動物が本来生息していた環境をできるだけ再現した展示で、園内を廻るだけで世界旅行ができるような気持ちになりますね。

 

動物園でも、環境問題は重要です。10月8日の放送では、ズーラシア広報担当の牧野さんに園内で学べるエコなことを教えていただきました!

 

その1:ズーラシアには希少動物がたくさん展示されている!

珍しい動物を知ることで、種の多様性を学べます。

 

その2:エサの食べ残しが無いように工夫

例えば、レッサーパンダが食べたあとの残りを、象のエサにまわす…といった具合で、廃棄するエサを減らすことも、たくさんの動物を飼育している動物園ならでは、ですね。

 

その3:園内で使う「水」も大事な資源!

各動物の飼育スペースを洗浄するために、動物園ではたくさんの水が使われるとか。ズーラシアでは、上水のほかに工業用水を引いてきて、ろ過して雑用水タンクに貯め、獣舎の清掃などに使っているとのことです。水道料金を抑える目的もあるそうですが、「飲める水」を大事に使うことにもつながりますね。

 

その4:園内イベントの工作も、材料をリサイクル

ズーラシアではお子さん向けに工作などのイベントも開催しています。その材料も、園内でゴミとして出されるエサのりんごの包装資材や封筒などを使用しているそうです。

 

動物が本来生息している自然環境は、どんどん厳しさを増しています。よく知られているのはホッキョクグマ。氷河の減少で、ホッキョクグマが生活できるスペースがなくなってきていると聞きます。

動物園で動物に興味を持ったら、その動物のふるさとも大事にしたいと思う……そうやって、なかなか知ることのできない環境破壊に思いを馳せることにつながるのが、動物園での動物とのふれあいではないでしょうか。私も、ズーラシアに行って動物たちに会いたくなりました。

 

 

青葉区民祭りで見つけたエコ

11月5日の放送では、11月3日に行われた青葉区民祭りで見つけたエコな話題をお届けしました。

 

★模擬店コーナーでリユース食器が使われていました。 

区内では自治会や町内会のお祭りなどでも使われ始めたリユース食器、もうお馴染みの方も多いかもしれません。リユース食器の導入で問題になるのが、食器の返却システムをどうするか。

今回の区民祭り会場では、返却コーナーに桐蔭横浜大学の学生さんがボランティアで参加してくださっていました! 学生会会長にインタビューしたところ「地域貢献にもなって、エコの現場にも立ち会えて、貴重な体験になっています!」と爽やかな答えが返ってきました。

 

★資源循環局青葉事務所のブースも大盛況!

資源循環局は、ゴミや資源物の回収・処理を担当する横浜市の機関です。青葉事務所では、区民のみなさんに分別や「もったいない」の心をPRするコーナーを設けていました。

子どもに大人気だったのは、使用済みのPETボトルを利用したリサイクル工作。PETボトル本体を使ってつくる「かざぐるま」にたくさんのお子さんが挑戦しました。

PETボトル本体は、上から見ると六角形や八角形ですが、これを利用してボトル本体に切り込みを入れて羽にするのです。つくり方は青葉事務所のスタッフさんが丁寧に教えてくれました。

かざぐるまづくりに挑戦した親子さんは「飲み終わったPETボトルでこんなに楽しめるなんて!」と笑顔で話してくれました。

 

★「横浜市地球温暖化対策推進協議会」のみなさんにお会いしました!

横浜市地球温暖化対策協議会では、今、横浜市がPRしている「CO-DO30(コード・さんじゅう)」というキーワードについて、解り易く伝える活動を展開しています。「CO-DO30」は、横浜市全体のCO2(二酸化炭素)排出量を2025年までに2004年比で30%減らそうというキャンペーンのこと。

日々の生活の中で、どうしたらCO2の排出を減らせるのか? ブースには、そのためのアイデアと省エネ体験ができるコーナーがありました。

まず、白熱電球と電球型蛍光灯、そしてLED電球を見比べられる装置。それぞれ明るさを見ながら、その使用電力の違いが数値でわかるんです。

例えば、60W相当の電球型蛍光灯だと、消費電力は13W程度。白熱電球の4分の1くらいです。そして60W相当のLED電球は、なんと8W弱! 明るさも確認できて、「使ってみたい!」という気持ちになりますね。

 

さらに、断熱性能の高いエコガラスも実物が展示されていて、夏は涼しく&冬は暖かさを守ってくれる実力を実感できました! 環境にやさしいのはもちろんですが、過ごしやすい部屋づくりができることを思うと、取り入れたくなりますね。エコガラスの体験装置は、モデルハウスなどでもPRしていることが多いそうなので、見かけたらぜひ体験してみてください!

もちろん、「横浜市地球温暖化対策推進協議会」のみなさんの活動にもご注目を! 地域のイベントでていねいかつわかりやすいお話をうかがうことができますよ。

 

青葉区民祭りでも、いろんなところでエコを学ぶことができました。そして、会場で無理なくエコ活動に接することができたので、ご来場の皆さんにもこうしたメッセージが伝わり易かったのでは? と思います。

これからも、いろんなシーンでエコを探し、学んでいきます!

Information

FMサルース84.1MHz 高橋陽子(たかはし・ようこ)

FMサルース(周波数:84.1Mhz

番組「ロダンタイムズ」放送時間:毎日15時~17時 たまプラーザテラスのサテライトスタジオから生放送 

「エコラボ」放送時間:毎週金曜1525分頃~

番組へのメッセージはmsg@fm-salus.jpまで。

Ustreamではスタジオの様子を中継しているほか、Twitter(@fmsalus)でもアクセス可能。

http://www.fm-salus.jp/

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