たっぷりとした本物の白いひげをたくわえ、まるで絵本から抜け出してきたようなサンタクロースの正体は、先日森ノオトでご紹介した サンタクロースに扮したStu-さんが、子どもたちに英語で絵本の読み聞かせをしてくれました。『The Night Before Christmas』というクリスマスイブのお話で、奥様の優子さんがスライドに絵本を映し、日本語に訳します。
この日、Stu-さん夫妻は、自宅からサンタの格好をしてタクシーで地区センターまでやってきました。「あなたの車が私たちのそりですよ」と言われてニコニコしていたという運転手さんの様子や、和やかな車中の雰囲気を思い浮かべると、思わず微笑んでしまいます。
2年前にアメリカから青葉台に引っ越してくる前から、日本に行ったらサンタになりたいというのがStu-さんの夢。「しあわせ、わくわくする気持ち、他者への優しい心」というお二人の考えるクリスマスのスピリットを日本の子どもたちに届けたいと、とかねてから構想していたそうです。
その日、若草台地区センターに集まった子どもたちは、みんな頬をピンクに染め目をまん丸にして、サンタさんを見つめていました。そして、サンタさんを見て感激する子どもたちの姿にStu-さんと優子さんも感動したそうです。最後は一人ずつサンタさんと一緒に写真を撮ったのですが、ちょっと緊張しながらも嬉しそうな子どもたちの姿は、親心にとても可愛らしかったです。
実は、私も娘たちもStu-さん、優子さんとは以前からの知り合い。先日、お宅にお邪魔した時は、Stu-さんがサンタクロースであることを娘たちに悟られないよう、気を配って話してくれました。この日5歳の長女は、絵本を読むサンタさんをまじまじと見つめて「これはStu-さんではないのかしら?」と不思議そうな様子でしたが、それを追求するでもなく無心にサンタクロースを信じる姿に、まだまだファンタジーの世界に生きている年頃なんだと改めて感じました。
子どもたちの純粋さにふれ、温かい気持ちになれた日でした。ぜひ来年も子どもたちに夢を与えに来てくださいね、サンタさん!
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