6月3日の放送では、グリーンカーテン奮闘記の第2弾をお届けしました。
※本日(7月8日)15:25〜ごろから、森ノオト編集長のキタハラマドカが「エコラボ」に出演します!
「コツコツ」取り組むのが苦手な私が始めた、今夏のグリーンカーテン。朝顔を育てるのも小学生以来! ほかの鉢植えもほとんど経験ナシ…な私は、グリーンカーテンの威力を知る「先輩」を探していました。
風の便りで「青葉区内の消防出張所でグリーンカーテンに取り組んでいるトコロがある」との情報を得て、早速取材に行ってきました!
◎壁一面のグリーンカーテン
お邪魔したのは、元石川消防出張所。グリーンカーテンは今年で3年目になるそうです。
建物の南側、幅10m・高さ7mほどの壁一面にグレーのネットが張られています。ネットの下にあるのが外壁に造りつけてある大きな花壇。以前は他の植木があったそうですが、グリーンカーテンにちょうどいいということで、朝顔とゴーヤの定位置となりました。
5月の上旬にゴーヤと朝顔の種を蒔いて、土をかき混ぜて、そのまま芽が出るのを待つ……というとてもシンプルな方法で育てているそうです。ひと月でしっかりとした芽に成長していました。
この建物、2階には所員の皆さんのデスクがあり、日当たりが良いだけに夏場はかなり暑くなるそうで、グリーンカーテンの威力を皆さん実感されていました。
「あるとないとでは、ぜんぜん違う!」とのこと。2階のベランダに出てよーくみてみると…細い針金のようなものがところどころに残っています。これは昨年のゴーヤの名残だそうで、しっかりと2階まで届いていたことがわかります。
ゴーヤの実は、宿直のメニューに使われることもあるそうで、職員の皆さんの夏場の栄養補給にも一役かっているようです。
◎アイデア満載! エコな工夫
元石川出張所の方に、グリーンカーテンにまつわる工夫も教えていただきました。
まず壁一面の大きなネット。さすがに市販でこのサイズはなかなか見つからない……と思ったら、これは某企業の廃品をいただいたものだそうです。
「本業は消防ですから、グリーンカーテンそのものにあまり手をかけるわけにはいかないんですよ」と隊長さんもおっしゃっていて、お金も時間もかけなくて良いように工夫されているんですね。
水遣りにも素敵なアイデアがありました。
ゴーヤと朝顔の根元に、竹の管が這っています。まるで流しそうめんの装置のよう! この竹筒、屋上に降った雨水を導く「樋」になっているんです! 屋上からの雨樋の先に竹筒をつなげて、花壇に伸ばし、ところどころに穴をあけてあります。言わば、雨水を利用した自動散水機! これで水遣りの手間もぐっと減るとのことです。
◎グリーンカーテンの成長
6月3日の放送を終えて後、先日再び訪ねてみたところ、ゴーヤも朝顔も上へ上へとぐんぐん伸びていました。すでに私の手の届かない高さになり、もうすぐ2階に届きそうです。
改めて観察すると、ゴーヤと朝顔の違いも楽しめますね。
葉っぱを見ると、朝顔はおなじみの縦に長い舌のような形ですが、ゴーヤは手のひらみたいな形をしています。
そしてもうひとつ、大きな違いは巻き付き方!
朝顔は茎そのものがくるくるとネットに巻き付いて、葉っぱがストッパーのような役割を果たします。
ゴーヤも同じかと思っていましたが、ぜんぜん違います! よく見ると、ゴーヤの茎はクネクネしないで真っ直ぐ上へと伸びています。ではどうやって巻き付いているのか? ――茎から、巻き付くための針金のようなツルが出ています。人の手でねじっているかのようにきっちりとネットに巻き付いて、自ら茎をくくりつけているんですね。ゴーヤの茎は曲がらなくていいので、成長するとぐんぐん太くなるそうです。大きく重い実がなることを思えば納得の仕組みです。
元石川消防出張所のグリーンカーテンは、早渕川を挟んだ道路(県道13号横浜生田線)からも見ることができます。夏本番に向けてぐんぐん成長する様子を、ぜひご覧ください。
今回、見学して思ったことは、「あまり難しく捉えなくても育ってくれそうだ」ということです。水を枯らさないよう心がければ、あとは心配ないのかもしれません。
実は、取材で初めてお邪魔したとき、「記念に」と朝顔を2株分けていただきました。ホームセンターで買った朝顔と併せて出窓のプランターに植えましたが、いただいた朝顔は私が買った朝顔よりも2~3倍葉が大きいのです。
朝顔は巻きつく場所を誘導できるので、大小の葉をうまく織り交ぜていこうと調整しています。今はまだ、日差しをさえぎるには物足りない我が家のグリーンカーテン。超ミニサイズながら、威力が発揮されるのを期待して、育てていきます!