今年3月11日に起こった東日本大震災は、いろんな意味で多くの人たちの心を動かしました。青葉台近辺では、お母さんたちは放射能汚染やエネルギー問題を考える集会を開催し自分たちのできることを考えています。お父さんたちは自分のカラダを使い被災地のための具体的な支援に動き出しました。
パッションあおばプロジェクト。東日本大震災の復興支援を継続的に行うことを目的に、Waveよこはまのメンバーを中心とした青葉台の有志たちが立ち上げたプロジェクトです。被災地ボランティアに参加したいけれども、どこに行けばいいのかわからない。寄付をしたいのだけど、そのお金がどのように使われるのかわからないので迷っている。……自分たちが感じた思いを行動に移し、しかも「無理なく」「継続的に」「顔の見える関係で」。このキーワードを大切に企画しているそうです。
ボランティアをしたいけれども、被災地までの交通費がかかる。NGOの復興支援は飲食持参、寝袋で睡眠、風呂に入れない、1週間以上の時間拘束などハードルが高い……。パッションあおばプロジェクトでは、復興支援ボランティアへの参加ハードルをできるだけ低く抑え、少しでも多くの人に継続的に参加してもらう仕組みを考えました。
まずは、パッションあおばのリストバンドを1本1000円以上(金額は寄付の意志にて)で販売。売り上げが被災地への義援金やボランティアの活動資金となります。ちなみに赤色のロゴマークが刻印されたバンドはボランティア参加者、青色は支援者という色分けなのだそう。
被災地支援のフリーマーケットも不定期で行います。今年はたまプラーザ桜祭りと、たまプラーザの夏祭りに出店。家庭で不要なものをリユースできて、被災地に不要なものを送らず、売り上げたお金だけは全額被災地へ。
そして、青葉区発のボランティア定期便を継続的に行っていく、というのがパッションあおばプロジェクトの最大の目的です。7月22日-23日には初回のバスツアーを敢行。34人が参加しました。22日夜にあざみ野発、23日早朝に石巻市に到着し、半日、田んぼに散乱したがれきや自動車を撤去し、道の駅で遅い昼ごはんと入浴を済ませて一路横浜へ。夜9時にはあざみ野解散というスケジュール。つまり実質的には土曜日一日だけなので、スケジュールに縛られることなく気軽に参加できます。しかも参加費は交通費込みで6000円。
復興支援事業をプロデュースした宮川渉さんは、「震災以降、仲間たちと、あるいは個人で、何度も被災地支援のボランティアに参加してきたけれど、ボランティアにはお金がかかることがわかった。金がなくて行けない、お金はあるけれども時間がない。ボランティアの気持ちがあってもアクセルを踏めない人たちに、お金的にも時間的にも参加しやすいツアーを組みたかった。時間がないならお金で支援できる仕組みが、パッションあおばプロジェクトなんです」と話します。
写真は、左からWaveよこはま代表で、ミニブタ・マサルがいるガソリンスタンドを経営する金子拓也さん、プロジェクトリーダーの宮川渉さん、青葉台駅前郵便局長の村野浩一さん、そして青葉台団地在住の中島優さん。今や中心メンバーの一人になった中島さんは、「パッションあおばプロジェクトは、参加者の共通点が青葉区つながりであるという点がおもしろい。ボランティアから戻ってきてもご近所さん。地域の仲間が増える感じ」と手応えを感じている様子です。
パッションあおばプロジェクトの次回のボランティアツアーは9月か10月を目処に企画中とのこと。事業主体はNPO法人Wavcよこはま。ご興味のある方はぜひこちらにアクセスを。
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