
「なんだこれは~!」展示室の入口でびっくり。室内にはぐるりと三輪車サーキット!? そこをぐるぐる走り回るチビッコ三輪車ライダー。床に描かれた青い線は、期間中開催された“三輪車で障害物リレー”のタイヤ跡なのだそうです。
そして天井からつり下がり壁に貼られているのは、子どもたちがワークショップでつくった日光写真なんです。この日も会場で日光写真がつくれるということで、娘たちと挑戦してみました。

特殊な液が塗られた台紙に、このようにモールやボルトなど自由に配置し、20分程光を当てた後、酢酸に浸け、水で洗うと……

こんなふうに光が当たらなかった部分が白く抜け、周りはきれいなブルーになりました。
完成した作品はすべて展示されます。1枚でも個性あふれる楽しい作品なのですが、それらが天井や壁いっぱいに飾られ、その下をぐるぐる三輪車が走り回る様子はなんだか不思議な光景。部屋全体が大きなアート作品のようです。また、会期中子どもたちの作品が増えていくので、日々変化があるのも面白いと思いました。
また、この日は一夜限りのアートイベント“あざみ野ナイト 木もれ陽プロジェクト/星の降る夜”も開催されました。アーティスト木村崇人さんの作品によって、館内にお星様いっぱいの空間が生まれました。まさに星形の木もれ陽のよう。

天井の星形の光源は1つなのに、木の枝の編み目を通すことによってこんなにたくさんの星形の光になるんです。

木の枝だけでなく重ねた手のひらの隙間からも星の光がこぼれます。不思議ですね。長女は、指の間から小さな星形の光をつくるのに夢中。次女は「おほしさまいっぱ~い」と嬉しそうに床にゴロゴロ転がっていました。
外ではプチ縁日も。

ヨーヨー釣りや輪投げなどのゲームが全て無料のうえ、全てのゲームに参加すると、可愛いイラスト入りのエコバックと缶バッヂのお土産までいただけて大満足でした。
「アート」というとなんだか敷居が高く感じられますが、子どもたちはそんなことお構い無し。柔らかな発想でものづくりを楽しんでいましたし、展示スペースで自由に遊ぶ姿も、作品と相まってひとつの即興芸術のようでした。そもそも子どもの存在そのものがクリエイティブで芸術的なのかも……そんなことを感じながら気軽に楽しめたアートイベントでした。
この他にもアートフォーラムあざみ野では「親子のフリーゾーン」など、お子さんと一緒に楽しめるイベントが開催されています。1度お出かけになってみてはいかがでしょうか。

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