マンションのドアを開けて広がったのはオリジナリティー溢れるお部屋。「どこでも見てください」と明るく気さくでほがらかな印象の小池さんが迎えてくれました。インテリアは○○風というところがなく、北欧だったり、日本だったり……独特の小池さんワールドが広がっていました。でもどこか落ち着く空間で、子どもたちもすぐに遊び始めました。この日はちょうど小池さんのお母様がいらっしゃていて、一緒にお話させていただきました。
さっそく工房を見せていただくことに。もともと一室だったところを寝室と半分にして改装。大きさは2畳と、決して広いとは言えないスペースですが、風通しのよいところを利用して窓をつけたり、工夫のある工房でした。
この日いただいたのは『ばななぶれっど』と『林さんのふすまを使ったクッキー』。
どちらも口の中でほろっととろけるような、素材を生かしたやさしい甘さでした。2歳児もおかわり連発。
シンプルな材料だけど味わい深く、おいしかったです。
小池さんのお菓子には地元の野菜が使われています。「地域に根ざして何かがしたい!」と思った時に、自分を表現する手段はお菓子だと思ったのだとか。
お菓子の材料には、粉や菜種油など自分で納得のいく素材を使い、動物性のものは使用していません。アレルギーの方にも喜んでもらいたいからだそうです。その気配りに、小池さんのやさしさを感じました。
お菓子に合わせてだしてくださったのはストレートが一番おすすめという紅茶。お知り合いの野原典彦さん(農に学ぶ。の会員で、あざみ野周辺で里山再生の活動を行っている)が扱っている、水俣市の桜野園『お天道さんの紅(くれない)』 という自然栽培の茶葉を使ったものでした。まさに和の紅茶という味わいでたしかに小池さんのお菓子によく合いました。
もともとは旅好きだった小池さん。30歳を過ぎて突然食べることに興味を持ちはじめ、食べることだけでは物足りなく、夜間学校へ通って調理を学んたとか。
手作りおやつで育ち、「そういえば高校生の頃からお菓子づくりをしていましたね」と振り返っていました。その頃から、いまのトミーヤミーのベースは育っていたようですね。
夢はと聞いてみると、「今を大切に。出会った野菜でお菓子をつくりますよ」とにこにこ顔で答えてくださいました。
トミーヤミーのお菓子は時々、寺家ふるさと村でも移動販売をしているそうです。夏の暑い時期はお休みしていたそうですが、そろそろ復活とか。
移動販売は週末、場所は陽をさけて転々としているそうで、謎めいていますが、トミーヤミーを探しに寺家ふるさと村まで、秋の散策にでかけてはいかがでしょうか。
でも確実にトミーヤミーのお菓子をゲットしたい! という方は、ウィズの森でも出張販売を始めたそうでなのでこちらへ。
おいしいお菓子と小池さんの笑顔に会いにいってみてください。私もまた、早くお会いしたいです。
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