普通の絵日記ではなく、環境について描いてもらうのが、「環境絵日記」です。
夏休みの間、環境について考えたり感じたりしたことを絵と作文で表現し、応募、優秀作品は表彰されます。近年は応募作品のほとんどがWEBで公開されるようにもなりました。今年の応募総数は、なんと18900点!!すでに、皆さんのご家庭でもお子さんが応募されてご存知の方がいらっしゃるかもしれませんね。(text:高橋陽子)
「環境絵日記」は、横浜市のリサイクル事業者による組合「横浜市資源リサイクル事業協同組合(通称「リサイクルデザイン」)が主催している取り組みです。原則的には横浜市内の小学校を通じて小学生に応募を呼びかけているもので、今年で12回目の開催となりました。
私もここ数年チェックしているのですが、「環境絵日記」は子どもならではの視点と、作品から見えてくる家族の様子がステキなんです。今回、授賞したお子さんとそのご家族にお話を伺うこともできました。そのお話も含めて、私がステキ! と思った作品をいくつかご紹介します。
まずは、スポーツ刈りがエコでイイ! と自分の頭を描いた作品。
茅ヶ崎小学校1年生の男の子が描いたもので、横浜市教育長賞受賞作品です。
どうして「スポーツ刈りがエコだと思ったの?」と聞いてみたら、「お父さんが教えてくれた」とのこと。エコってなに? という質問にお父さんが「おまえのスポーツ刈りもエコのひとつだよ」と答えてくれたことが作品になったそうです。お父さんの答え、とってもステキだと思います! このエピソードを聞くと、温かい家族の雰囲気も感じられますね。
環境絵日記大賞を受賞したのは、元街小学校5年生の女の子です。
節電が大きな課題だった今年の夏、家族でウォーキングをして感じた気持ちを描いた作品です。家族でウォーキングをするようになった経緯を伺ってみたところ、お父さんが個人的に行っていたウォーキングに、この女の子が「みんなでやろう」と提案して始まったそうです。テレビを見ていたゴールデンタイムが家族のコミュニケーションタイムになったこと、家族そろって楽しく取り組んだ姿が良く伝わってきます!
もうひとつ、よく考えられていてステキだったのは、谷本小学校5年生の女の子の作品。
「未来の谷本小学校」と題して、様々なエコ技術を盛り込んだ学校を想像し、描いた作品で、横浜市温暖化対策統括本部長賞を受賞しました。
体育館の床や校舎の廊下に振動を利用した発電装置をつける、校舎の隣にある森にマイナスイオンを発生する滝をつくる……といったアイデアが満載です! 思いつくヒントになったのは、テレビなどの情報だったそうです。確かに今年は「いかにして電気をつくるか」という特集が沢山ありました。子どもたちは大人以上に真剣に、まっすぐ受け止めているのかもしれませんね。
10月30日に大さん橋で行われた授賞式の会場には、読みきれないほどの作品が展示されていました。受賞作品だけでなく、ほとんどの作品をWEBで読むことができますので、ぜひ皆さんにもチェックしていただきたいと思います。区ごとや小学校ごとに検索することもできます。
子どもたちが感じた・学んだエコへの思い。それを感じると、大人として負けないような私になろう! と身が引き締まります。
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番組「ロダンタイムズ」放送時間:毎日15時~17時 たまプラーザテラスのサテライトスタジオから生放送
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