兄と弟の絵本棚 vol.4 『なにがはいってるの』
あっという間に2月になりました。
我が家の弟くんも1歳4カ月。
ことばがどんどん飛び出す時期を家族で楽しんでいます。
この時期は伝える・伝わる喜びと成長がいっぱい!
ことばの発達を見守りたくて、家族が登場する絵本を探したものでした。
今月は、お兄ちゃんが小さいときに、探した絵本『なにがはいってるの』をご紹介します。

『なにがはいってるの』

 

作:松竹いね子

絵:鹿目佳代子

発売:福音館書店

発売日: 19855

(現在絶版)

 

1歳になるまでは、気に入った1冊を長く手に取っていた弟くん。

 

母が新しい絵本をすすめても、好き嫌いがはっきりしていて、「自分で選んだものしか見ない!」という感じで過ごしていました。

 

それが、ここ1カ月は好きな絵本が増えてきて、自分で選んでどんどん持ってくるようになりました。

 

そのお気に入りの何冊かのうちで、特にはまっていたのがこの本『なにがはいってるの』です。

 

 

* * *

 

 

おかあさん

ぼく

おとうさん

 

家族が次々に、おみやげを手にして帰ってきます。

 

おかえりなさい おかあさん

ね みせて

 

よくわかることばでお話が進み、小さいぼくでも、どのことばもしっかりわかります。

 

そして、おばあちゃんが来てみんながそろい、ぼくのおたんじょう会の

はじまりです。

 

 

* * *

 

小さい子の絵本には、動物が出て一緒になにかするものが多いのですが……。まずは自分の周りにいる家族のみんな。

家族が出てくる絵本を一緒に読みたくて探した本なのです。

 

ある一日、おかあさん(私)がお出かけした時には

お父さんと20回近くもこの絵本をくりかえし読んでいたそうです。

 

その甲斐があってか、

弟くんは、毎日おうちで私を

 

おかあああさん!

 

と元気に呼んでいます。

 

次はお父さんが主役の絵本を探そうかな?!

 

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この記事を書いた人
東海林更央莉ライター卒業生
山形出身で、元日本語教師、3児の母。森ノオトでは2011年より兄弟の成長と重ねた絵本の連載を続け、妹が増えた今は女子らしい視点が加わり多くの母親の心をつかんでいる。家族の趣味は旅行、食べ歩き、自然のなかで過ごすこと。編集長の中学校時代の同級生でもある。
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