ひなあられ、よくよく調べてみると、どうやら関東と関西では味も形も異なるのだそう。関東育ちの私は、ひなあられといえば、甘く、色がついたポン菓子を想像するのですが、関西ではお餅を原料にした、1センチ角くらいの醤油味や塩味のあられ菓子が主流とのこと。言われてみると、確かに2種類あるある!
お店で見かけても、ひなあられの違いなんて全然気にも留めていなかったけれど、なるほど、そういう違いがあるのですね。
今回ご紹介するのは、関東版・ひなあられです。そして用意するのは……
「残りご飯」!
ご飯、それはわが家では毎日炊かない日はない「ザ・主食」。夜炊いて、次の日のおむすびをむすんだらあっという間になくなって、だいたいは食べきってしまうのですが、でも、やっぱりたまーにちょっと残ったりするときもあるんですよね。そのうえ、冷凍ご飯のストックもあるし……。
そんなときは、ぜひ、ザルに広げて干してみてください。
風通しがいいところに2?3日も置いておけば、カラッカラに干しあがります。
この干したご飯は、干し飯(ホシイイ)や糒(ホシイ)と呼ばれていて、それこそ大昔からの非常食、携帯食だったそうです。きちんと干して保存環境も良ければ20年もつそうですが、ビンなどに入れて常温保存でも1年くらいは食べられるようです。
今回は、この「干し飯」で、ひなあられをつくります。
まずは干し飯をつくってみましょう!
<材料>
残りご飯 適量
<つくりかた>
(1) ざるに広げる。途中1~2回くらい、ひっくり返す。
(2) 2〜3日置くと……このとおり。
そう、干し飯って、あの「ご飯がカピカピになったもの」です。ご飯粒をたっぷりつけた手で走り回る息子の仕業か、わが家では家のあちこちでよく見かけます……
干し飯ができあがったら、早速ひなあられづくり。
<材料>
干し飯 適量
菜種油など 適量
シロップ(赤)
てんさい糖:水=2:1
紅麹 少々
シロップ(緑)
てんさい糖:水=2:1
抹茶パウダー 少々
シロップ(黄)
てんさい糖:水=2:1
ターメリック 少々
シロップ(プレーン)
てんさい糖:水=2:1
<つくりかた>
(1)干し飯を手で軽くほぐす。
(2)180℃の油に、干し飯をひとつかみくらい入れる。まもなく白くふわっとしてくるので、網ですくい、ペーパーの上に広げて油をきる。
(3) 干し飯の油っぽさが残っていたら、ペーパーの上に広げて、100℃のオーブンで30分くらい焼く。
(4)各色のシロップをつくる。シロップの材料をそれぞれお鍋にいれて火にかけ、泡立ってきたら、4等分にした?を入れて手早くからめる。
(5) オーブンシートなどの上に広げて乾かしたら、できあがり!
今回は、黒米入りご飯の残りを使ったので、もともとほんのりピンク色の干し飯でした。そのうえにシロップをからめたので、かなり渋い仕上がりに。白米でつくると、もっと明るい色合いにできあがると思います。
残りご飯も美味しいおやつに大変身。この手づくりひなあられ、ぽりぽり、ぽりぽり、本当にとまりません。
干し飯にすれば日持ちもするので、ちょっとずつ作りためていっても大丈夫です。ひなまつりに手づくりひなあられ、ぜひお試しくださいね。
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