今回、初めておじゃました「みんなのキッチン」。横浜市営地下鉄センター南駅から歩いて4分と、とても利用しやすい便利な場所にありました。普段はここで、ワンデイカフェや食の講座、交流会など、食と地域をつなぐ様々な楽しいイベントが開催されています。
みんなのキッチン主催のスープコンテストは今年で2回目。今年度は54点のスープの応募がありました。書類審査で選ばれた10点のスープの中から、インターネット投票で4点にしぼられ、最終選考のコンテスト出場へと進みます。
最終選考に残ったのは、私の他に3人の女性の方々。地域のケアプラザなどで高齢者のお料理教室をサポートしている方や、平日はOLとして働きながら週末を利用してパン教室を主催している方、「みんなが元気になるような食卓を」とご自宅でお料理教室を開いている方など、世代も様々で、みなさん食の経験が豊富な素敵なお母さんたちでした。
簡単なリハーサルを終えて、さあ、コンテスト本番!
最終選考の審査員は、霧笛楼の総料理長・今平茂さん、横浜野菜推進員会代表の椿直樹さん、酵母食研究家の相田百合子さん、野菜ソムリエの吉井謡子さんというそうそうたる食のプロの4名と、協賛企業の方が88名、読者審査員の方が7名。
各出場者が前に出て自分のスープを紹介した後に、実際に審査員の方々にその場でスープを召し上がっていただきます。
最終選考まで残ったとはいえ、実際にスープを食べていただくのはこのコンテスト当日が初めて。いつもは家族しか食べていない、ごく平凡なわが家のスープを、食のプロの方々に食べていただくなんて、なかなかある機会じゃありません。しかもこんな目の前で審査してもらうなんて……。ちょっと、いや、かなり緊張の瞬間です。
それにしても、他の出場者の方々スープの美味しそうなことと言ったら! 緊張もさることながら、スープの美味しそうな香りが会場いっぱいに広がり、私も一緒に食べたいよー、と思わずにはいられない……。もう、指をくわえて我慢がまんです。
出場者全員のスープの試食が終わると、緊張の審査タイム。今回は、横浜野菜のおいしさを引き出していること、オリジナル性が高いこと、将来性を感じることの3点を考慮して、高齢者にも喜ばれるという観点から「みんなのスープ大賞」と、横浜野菜を活かすという観点から「横浜野菜大賞」が決まります。
その後、昨年スープ大賞をとった原田奈緒さんの手づくりパンも振る舞われ、審査員や出場者、観覧席の方々も交えた交流タイムもありました。私の祖父母と一緒に見学に来てくれていた息子も、待ってましたと言わんばかりに、美味しいスープをごくごくと飲んでいました。
交流タイムの後は、木曜アンサンブル都筑SENCEさんによる弦楽器の生演奏もありました。美味しいスープとパンに素敵な生演奏まで、うーん、なんとも贅沢なひととき。さっきまでスープとパンをたらふく食べていた息子は、気づけば心地良い音色のなかでぐーぐー寝ているではありませんか……。
そして、いよいよ審査結果の発表です。
書類選考から審査に携わられた相田百合子さんから今回のスープコンテストの総合的な印象をうかがった後、司会の方より、審査結果の発表です。
「みんなのスープ大賞は……
雑穀と白野菜のあったかポタージュ、秋山貴子さんです!」
ひゃーーーーー!!!まさかまさかの大賞をいただき、その後、前で何をしゃべったのかは緊張であまり覚えていません(笑)。
そして「横浜大賞」は、「バターナッツのエスニックスープ」をつくられた石毛郁子さんが受賞されました。
最後には、審査員長の今平茂さんからも、4つのスープ一つひとつに丁寧な応援コメントをいただきました。
ひょんなことから応募したスープコンテスト。でも、今回こうして様々な審査員の方々に召し上がってもらって、たくさんの温かいコメントをいただいて、本当に貴重なよい経験となりました。自分のつくったスープを通して、家族が日々健やかに過ごせるようにという、ごくごくシンプルな思いを感じてもらえたことはすごく嬉しかったし、またこれからも変わらず、母としてごはんをつくろう! という自信にもなりました。
コンテストが終わった後、私もようやく念願の、他の出場者の方のスープをいただきました。もしかしたらスープって、一番つくった人の個性が表れる料理かも!? と思ってしまうくらい、どれもその人らしさがにじみ出た優しい素敵なスープ! 本当にどれも甲乙つけがたい、というか、どのスープもそれぞれに美味しくて、家庭の味なんだなぁとほっこり幸せな気分でした。
5月にみんなのキッチンで1日スープカフェも開催します。地元農家さんの野菜販売や、母さんたちの手づくり菓子・雑貨の販売ももくろみ中。また詳細が決まったらお知らせします!
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