日本の絵本も、海外の絵本もどちらも大好きな私ですが、海外の絵本の中には、特に気に入っているものが多いかも!?
クリスマスに紹介したこちらの絵本もその一つでした。
『ヨセフのだいじなコート』
海外の絵本は、色と光のバランスが独特で、シックなものが多くて、日本人が使わないような色も大胆に使っていて、見ていて楽しくなります。
見ているだけで、気持ちはその国へ出かけている気分。
私がこどものころも、お土産にもらった海外の絵本がお気に入りで、繰り返し見ていました。
『ターニャのぼうけん』は、転がっていってしまったボールを追って、ぼうけんがはじまるかわいいお話。
退屈な日曜日のある日。
ターニャのうちに、お客様がやってきて、おみやげにボールを持ってきてくれます。
さっそくおうちでボール遊びをはじめたターニャですが、お母さんに、「おそとであそんだら?」といわれてしまい、おそとへでかけます。
(室内でボール遊びがはじまると、兄弟をお外へ……。これはもちろん私も同じです。本格的な春が待ち遠し?い)
やがて、遊んでいるうちにボールがどこかへ飛んで行ってしまって、ターニャは古い邸宅へと入り込みます。
お屋敷のような、古いおうち。
お屋敷のそばにある大木も、かおが描いてあるようにみえて、なんとなく気味が悪く、場の雰囲気に一役買っています。
ボールを探してターニャがたどり着いた先には、一筋縄ではいかない、いかめしい顔つきの犬のおじさんが待っています。
そばに控える九官鳥も、ターニャにしんらつなことば。
「ボールを返してくれる?」
というターニャに、ボールを取り返させまいと、おじさんはちょっといじわるなことを言ってくるのですが。
ターニャはそれをモノともせず、おじさんに柔道をしかけたり、絵本を読んであげたり、なかなか立派です。
絵本をみている弟くんは、ターニャが相手をするおじさんが、柔道で投げ飛ばされたり、絵本に満足している姿を見たりして、けらけらと笑い、ターニャとおじさんのやりとりがおもしろいみたい。
それから、弟くんは、おじさんの部屋にあるもの一つひとつ、
「これはなに?これはなに?」
と指をさし、名前を知りたがります。
男の子ならでは?なのか、ちょっと名前がつけにくいような家のドアや窓の部品!? などへも、指をさしてきて、私が困ることもあります。
ターニャのぼうけんは、ボールを取り返し、無事に終わります。
小さいうちは特に、近所の知らないところに行くのはちょっとしたぼうけんですね。
知らない人と話したり、知らない子と遊んだり。
退屈だけど、こどものなんでもない日曜日の空気感を見事に表しているこの一冊は、見事だなぁ。と感心もします。
こどもたちは、もうすぐ春休み。
春休みが終わると、我が家のお兄ちゃんは、ぴかぴかの一年生になります。
小学校に入ったら、また新しい1ページがはじまります!
春が心待ちな母です。
生活マガジン
「森ノオト」
月額500円の寄付で、
あなたのローカルライフが豊かになる
森のなかま募集中!