3歳になった弟くんが好きなもののひとつ、[3]。
前回の絵本『3びきのくま』でも書いたのですが、数字の中の、特に「3」が大好き。
日常生活でも数字は意外と目にするもの。そのことに改めて気づかされるのは、数字が気になる3歳の弟くんに教えられるからです。
何か数字を見つけると「これ3だー!」と指を差し、0、1、2、それから6,7などから始めて、指ですーっとなぞって楽しみます。3や5はちょっと難しいようですが、徐々に書いたりもするようになりました。3歳になりたてのこの時期独特の興味の持ち方です(ひらがなに興味があるお年頃なら、書く前になぞる、のがおすすめですよ!)。
そんな弟くんに見せた絵本は、数字のいろいろなシリーズで有名な安野光雅さんの1冊。
『かぞえてみよう』です。
絵本に出てくるのは、0から12です。
え、1じゃなくて、0から? と思うかもしれませんが、かつて、兄が見たときは、この「0」、に感動して、
「なんにもない!」
「0だ!!!」
と叫んでいたのを思い出します。あれからもう4年くらいたっているとは、子どもの成長がうれしい半面、育児中の時間の早さったらないですね。
『かぞえてみよう』
が描く数字は、とても素敵な街の中。
[1]は木が1本で、おうちがひとつ。
[2]は木が2本で、おうちがふたつ。
徐々に線路がひかれて、電車が通って、数えるものが一つひとつ、増えていく。
動物や子どもたちが走り回って、またまた数が増えて、と街がにぎわっていきます。川にロープを渡した子供たちの遊びも、素朴でいいな?と思ってしまいます。
[12]のページは、雪が降り、クリスマスのシーン。
実は、このページに、はじめはずっと疑問を持っていた父と母。
あるものの数が、違うような……。
でも、これにはちょっとしたマジックが!
少し後にその理由が分かったときには、こころがほんわか温かくなりました。
お兄ちゃんに聞いてみたところ、とっくに(はじめから?!)気がついていたっけ。子どもの方がしっかり、見ているものです。
この絵本は、私が選んだものではなく、物理学を専門とするご家庭からいただいたものです。
この1冊から数との出会いをプレゼントしてくれ、その後、わが子が[0]の出会いに感動したことに、とても感銘を受けたものでした。
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