(文・写真/松岡美和)
皆さんは普段、どのくらいの頻度で豆腐を食べますか? 私は豆腐が好きなので、我が家の豆腐の消費量はかなり多い方ではないかと思います。食べ物はなるべく市販の加工品に頼らないで、手作りを心がけています。大好きな豆腐も買わずに自分で作ってみたいと思い、挑戦しました!
材料はこちら。
大豆・にがり・水。大豆は3倍量の水に浸して一晩おいて戻しておきます。今回は乾燥大豆1合(約130g)に水3合(540cc)の割合で戻しました。1カップでも、1タッパーでも、要するに水を3倍にすれば何でも大丈夫なのです。
他に、ミキサー、鍋2つ、ザル、手ぬぐい(さらし)、お皿、木べら、おたまを用意しました。
準備ができたら、作ってみましょう!
まず、鍋に3カップ程度の水を入れ、お湯を沸かしておきます。
呉汁(大豆を粉砕した汁)はとても焦げ付きやすいので、お鍋の底を絶えずかき混ぜなくてはいけません。火加減を調節しないとあれよあれよと言う間に泡がもこもこ沸き上がって、吹きこぼれてしまいます。この厄介ともいえる泡を消すために、消泡剤という食品添加物を使ったお豆腐も多いのです……。
豆腐は大豆とにがり(海水を濃縮して塩をとった後の残りの成分。主に塩化マグネシウム)からできています。市販の豆腐のパッケージを見ると、原材料のところに大豆と凝固剤(にがり)の他に、消泡剤と書いてあるものがあります。食品添加物は便利かもしれませんが、人工的に作られたものです。口に入れるものはなるべく自然のものがいいなぁと思うのです。ちなみに、私がお店で豆腐を買うときのポイントは、
1.国産大豆(遺伝子組み替えでない)を使っていること
2.消泡材をつかっていないこと
上記の2点です。
さ、気を取り直して、(吹きこぼれを掃除して)、次の工程にいきましょう。
ミキサーにかけたばかりの大豆の汁は青臭いにおいがしています。これを8分ほど加熱していると、甘ーい豆乳の香りがしてきます。
2つ目の鍋の上にザルをのせ、その上にさらし(手ぬぐい)を置いておきます。そこに、沸かした呉汁を流し、包むようにさらしをかぶせてお皿でギュッと押します。木べらでもいいです。とにかく、ぎゅーぎゅー押して濾します。
この間にお片づけなどしておきましょう。
手作りの豆腐は甘くて、舌触りもなめらかで本当に美味しいです。
豆腐を作ってみると分かるのですが、少しの豆腐からたくさんのおからが出るのです。スーパーで売られている豆腐、毎日毎日大量に作られている豆腐の背後には、その何倍もの量のおからが存在しているんだなぁ……と考えずにはいられません。動物の飼料や堆肥などに再利用されることもあるかもしれませんが、多くが廃棄されているのでしょう。
おからがたくさん出るので、豆腐を食べる回数が減ってしまいました。でも、いいんです。自分でお豆腐を作ったら、豆腐からおからまで大豆をまるごといただける上に、パッケージなどのゴミも出ない! 何よりも、作り立ての美味しさは格別♪
あぁ、なんて素敵なんでしょう。これはやめられません!
おから料理もいろいろと楽しめます。煮物にサラダにお菓子つくりに……♪
ミキサーがあるなら、大豆とにがりを買うだけ! 皆さんも試してみませんか?
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