「お母さんと一緒に行きたいとこがあるんだよね〜」
ある日、次男くんからお誘いが。
春休みになり、ちょっぴりのんびりムード。
え、公園? それともどこか遠くへお出かけ? と思って次のことばを待った母は、驚きました!!
「うちゅうに行ってみたいの!!」
わぉ〜、きたきた!
さすがは男の子。小さくても男の子のロマンがあるのでしょうか。
「でも、うちゅうって遠いでしょ〜? 空気もなくてまっくらだよね……。ちょっとこわいから、お母さんと行きたいな〜」
と、次男くんは言ってきました。
そのことばを聞いて、ああ、空気がないってこと、知ってるんだ。と母はちょっと驚きました。もうすでに、何度かお父さんと一緒に読んでいた絵本から、いろいろなことを学んでいました。
『はじめてのうちゅうえほん』は、いつもみているそら、からお話がはじまります。
そのそらのさきはうちゅう!
いちばんちかくのほし、つきへ、もしもしんかんせんで行ってみるとすると、53にちもかかる……そんなわかりやすい例えと、スケールの大きい数字から、ぐっと絵本に引き込まれていきます。
この絵本の特徴として、数字がたくさん出てきます。これも、男の子のこころをガンガン刺激するのでしょうね。
太陽にいたっては、いま見ている光は8分前の太陽!
水星の温度は、昼は400度、夜はマイナス400度!
火星の山オリンポスは、日本の富士山を6つ重ねるよりも高い!
天王星では、時速600キロメートルの強い風が吹いている!
ああ〜テストに出たなぁ。懐かしい。な〜んて夢のないことを母は思ったりしましたが、4歳の男の子には、一つひとつの数字が新鮮な驚きです。百単位の数字が出てくるたびに、
「えー!?」
と歓声をあげて驚きます。宇宙との出会いが、教科書ではなくこんな可愛らしい絵本なら、きっと楽しいでしょうね。
「月での体重は、6分の1になるから、月に行ったら、だいたい3キロくらいになるかな? 3キロっていうと、生まれたばかりの赤ちゃんくらいの重さになるねぇ」と話すと、4歳さんは、目を丸くします。
彼が驚き楽しむ姿をみて、こどものこころのドキドキが伝わってくるようでした。
私が面白いと思ったのは、どこからがうちゅうなの? というページ。
100キロメートル上空からが宇宙なのです!
地上から100キロメートルというのがどんなに先なのかは想像しかねるのですが、私たちが乗る飛行機は高度にして約10キロメートルというのだから、それよりもずーっと先。ああ、うちゅうって遠いですね。
ちなみに、次男くんは『ちきゅう図鑑』にもはまっていて、火山、山などの研究もしているようです。
春休み、山や海、たくさんのスケールの大きい自然と出会いに行きたいなぁ〜とわくわくしてきます。
それにしても、4歳くらいから地球や宇宙に興味が出てきて、自分がいる世界を知りたくなるのは面白いなぁと感じます。自分の世界が確立されてくると、自分のいる周りを知ろうとしたり、自分が住むところ、日本、そして世界から地球、地球があるのは宇宙……と、自然と興味がわくのでしょうか。
我が家に宇宙や地球の絵本や図鑑がそろっているのも、兄がやっぱり首っ引きで見ていたからなんですよね。
ちなみに、春休みに川崎で宇宙体験、といったらやっぱりここのプラネタリウム? 生田緑地の「宙と緑の博物館」、おすすめです。
そして、1歳1カ月の妹ちゃん、最近見ている絵本はこちら『くだもの』。やっぱり大好きなくだものが次々に出てくるこの絵本、1歳さんは大好きです!
我が家の絵本も、だいぶ年齢層が幅広くなってきました。3人いると、絵本は毎日本当に大活躍。春からもみんなの絵本生活が楽しみです。
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