今がチャンス! ドクダミのチンキを作ってみました!
十の効能を持つと言われることから「十薬」とも呼ばれるドクダミ。どこにでも生えている身近な薬草を眺めているだけではもったいない。……ということで、ドクダミのチンキを作ってみました。お茶以外の活用法。とっても簡単にできるので、試してみてください!

梅雨入り目前、ドクダミの季節がやってきました。庭先や公園、いたるところに白い花を咲かせているのが目につきます。夏の訪れを教えてくれるような真っ白の花が爽やかで好きなのですが、ドクダミって結構「厄介者」扱いされているんですね。確かにドクダミをさわった時のあの独特のニオイ、そして、繁殖力の強さ。お庭が覆われて困っているなんて話も聞きますしね。

でも、私はあのニオイもそれほど嫌いではないのです。なんだか、いろんなことに効きそうなニオイだと思いませんか?

真っ白いお花と、ハート型の緑の葉が一面に広がる

 

そもそも、ドクダミという名前は「毒を矯(た)める・止める」というドクダメから変化したとも言われており、解毒作用があることがうかがえます。また、生薬名を「十薬」といい、高血圧、便秘、肌荒れ、外傷、冷え性などにさまざまな効能があるとされ、昔から民間治療薬として用いられてきました。乾燥させた葉を用いたドクダミ茶が有名です。

乾燥させるとニオイも和らいでくるようなのですが、実はあのニオイには強力な抗菌、殺菌作用があるため、ニキビや汗疹などの皮膚疾患には生葉を用いるのがよいそうです。

そして、ドクダミは花が咲くこの時季に最も薬効が強くなるとのこと。まさに今! ではないですか。さっそくドクダミを摘みに行き、生葉でドクダミのチンキを作ることにしました。

チンキとはハーブをアルコールに漬けて、ハーブに含まれる有効成分を抽出した液体のことを言います。使い方は、飲み物に数滴入れて飲用したり、うがい薬として使ったり、また、希釈したものを化粧水にすることもできます。アルコール漬けなので長期保存も可能です。保管状態によりますが、冷暗所で約1、2年程度を目安にしてください。こうしたチンキは、目的に合わせたハーブで作っておくと何かと便利ですよ。

 

作り方はとても簡単!

 

(1) ドクダミをよく洗い、軽く干して水分をとります。

葉を取り分けて洗い、新聞に広げて水分を飛ばす。茎ごと吊るし干しにしてもよい。ドライにならないように、干しっぱなしには注意

 

(2) ガラスビンは煮沸消毒しておきます。

(3) ビンの中にドクダミの葉を入れ、かぶるくらいのアルコールを加えます。

(4) 作成から2週間は毎日ビンを振り、なじませます。

(5) 1カ月寝かせたらできあがり。

(6) コーヒーフィルターなどで漉して、冷暗所で保管します。

* アルコールはエキス抽出だけでなく防腐も兼ねています。35度以上の焼酎や、40度のウォッカがお勧めです。

 

今回は生葉だけでなく花部でも作ってみました。毎日ビンをフリフリ。まだ作成から3日目ですが、うっすら色がついてきました。完成する1カ月後が待ち遠しいです。できあがったら、娘の汗疹対策に、精製水で希釈してドクダミローションにするつもりです。私の化粧水も作りたいな。

我が家の緑の薬箱にドクダミが加わりました。今年の夏はどんな風に乗り切っていけるか、楽しみです!

 

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この記事を書いた人
野口幸子ライター卒業生
インテリアの仕事を経て、暮らしの道具へのこだわりから、石けんづくりに興味を持ち、自宅で石けん教室「tonerico-ha」を開催。インテリア、雑貨、ラッピングが得意で、森ノオトではイベント出店時のディスプレイを手がけることも。笑顔がキュートで、親子でモデルを担当することも。
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