「スーパービバホーム長津田店の店長に聞く!ホームセンター攻略術」〜エコDIYまちづくりフォトレポート〜
エコDIYに挑戦しよう! と思ったとき、まずおすすめしたいのが、ホームセンターを徹底的に利用すること。ホームセンターには誰でも使える材料から、プロが重宝する材料まで揃っています。何から挑戦すればよいのか、多くのお客様と接してきたスーパービバホーム長津田店の店長が教えてくれました。

DIYに欠かせない存在、ホームセンター。森ノオトエリアには幸運にもいくつかのホームセンターがあり、気軽に利用することができます。

中でも規模が大きいホームセンターは、長津田みなみ台にある「スーパービバホーム長津田店」。ビバホームの中でも、スーパーが付く店舗は多くの種類の資材を扱っており、プロもご用達のお店です。

 

前景が写真に納まらないくらい大きな店舗。ここに行けば、たいていの物は揃う

 

今回、このスーパービバホーム長津田店の店長・寺井孝生さんと、店次長でDIYアドバイザーでもある中尾亨さんと店内を隅々まで周り、エコな暮らし方に欠かせないグッズの使い方を教えてもらいました。

 

森ノオウチの住所を見て、ご自宅の近くだから、今度見に行きますよ!とおっしゃってくださった店長の寺井さん。ぜひ来てください!

 

スーパービバホームでは、本格的な夏到来前ということもあり、夏の遮熱・断熱対策グッズが多く展示されている時期でした。

夏を快適に過ごす方法として、住宅の性能が高ければ、窓を閉め切り、エアコンを効率的に使って冷気を逃さないようにするのが一番です。しかし、エアコンの風が苦手だったり、夜寝るときはエアコンを切って、夜風を入れたいという方もいるはず。

そこで、今回は「風を取り入れるエコ」と「エアコンを効率的に使うエコ」の2つの切り口で対策を教えていただくことにしました。

風を取り入れるエコでは、より多くの風を室内に取り入れる工夫をする必要があります。風をたくさん入れたければ、窓を開けっ放しにするのが一番ですが、夏に困るのが虫。特に蚊が家の中に入ってくると、落ち着いて寝られませんよね。

たいていの方は網戸にして過ごしていると思います。その網戸の網目の細かさを変えることで、より多くの風を取り入れることができます。

標準的な網戸は「24目」という細かさの網の目です。「30目」というものもありますが、これは小さな虫も含めて絶対に入れたくない! という方が使う網戸。風を取り入れるには「20目」や「18目」という、数字が小さく、粗い目の網戸がおすすめです。どちらも、夏に最も嫌われる蚊は入ってこられないのでご安心ください。

 

網戸を張りかえる時は目の数をよく見ておくのがおすすめ。防虫剤が入っているものもあるが、効き目は長くは続かないそうだ

 

また、網戸のない場所に人気の商品があります。ビバホームオリジナルの簡易網戸です。両面テープで設置し、磁石で出入りすることもできる便利商品。両面テープを貼って剥がせるタイプにすることで、賃貸でも利用できます。

お値段も1,000円程度と大変お手頃

 

中央が磁石になっていて、出入りすることができる

 

DIYで設置できる網戸だけで、これだけの数が揃っている。ほとんどの商品が両面テープで設置ができるので、工具を持っていなくても大丈夫

 

両面テープで手軽に設置できる網戸がこんなにあることに驚き、どんな両面テープを使えばよいかも教えてもらいました。簡易的なDIYには両面テープが欠かせません。

一番汎用的でおすすめは3M「Scotch」の「超強力」シリーズ。平滑目用を使えば屋外でも大抵のものは大丈夫ということです。剥がすときもカッターを使えば取れるそう。ごつごつしていて荒い場所にはブチルテープと呼ばれる接着面が黒いテープを使います。これは、屋外でも使える防水性の高いものなので、カッターでも剥がせないのが難点ですが、実は高圧洗浄機を使えば剥がせると教えてもらいました。

 

両面テープも種類が抱負にそろっている。簡単に剥がしたい賃貸物件にはこちらがおすすめ

 

そして、夏の生暖かい風を少しでも冷涼にするには、打ち水効果、つまり気化熱を利用すること。最近、様々なところで見られるミストシャワーを家庭でも使うことで、打ち水同様の効果が期待できます。これも、ビバホームオリジナル商品があります。

 

水道の圧力を使うため、水の使用量も非常に少ないようだ

 

次に、エアコンを効率的に使うエコです。エコ、というとエアコンを使わないで、我慢して過ごす、という風に考える方も少なくないかと思います。でも、我慢するエコは続きません。それに、お年寄りや子どもたちが熱中症で倒れる事故も毎年絶えません。日本の住宅は海外に比べ断熱性能が低く、私も設計事務所を営む身としてこの状態をなんとかしたいと日々考えているのですが、住宅とは逆に日本のエアコンはトップレベルの省エネ性能です。無理にエアコンをつけない生活をするよりは、エアコンを効率的に使う方法を知っておくことが大事だと思っています。

同様に、エアコンについてエコの害のように考えている人が多く、危惧していると言う寺井さん。「エコを意識するのであれば、温度設定が高いままでも快適に過ごせる工夫をするといいですよ」、とエアコンを使う方法を伝授してくれました。

エアコンを使う時に欠かせないのが、冷気を拡散するサーキュレーターです。最近は縦横自由に動くタイプも含め様々なデザインの商品が出ています。エアコンの風が届く床に置いて、上を向けておくと効率的に部屋全体に冷気を運ぶことができます。

 

DC(直流電流)モータータイプを使うことで、さらに消費電力を抑えることができる

 

エアコン自体の効率を高める方法としては、室外機に直接太陽光が当たらないようにし、すだれや室外機遮熱カバーなどで上部に傘を作ることもおすすめです。吹き出し口はふさがないようにしてください。先ほど紹介したミストシャワーをかけるのも効果的だそうです。

そして、エアコン本体の清掃も大事。ビバホームでは清掃のサービスの他、自分でできる洗浄グッズも用意されていました。カビや臭いの防止だけでなく、風速も変わるため、効率がUPします。

 

エアコン本体の清掃場所も、本物が置いてあるので確認することができる

 

販売されている洗浄液。清掃方法も書かれているので、安心だ

 

エアコンで十分に冷やされた室内の空気を外に逃がさないようにするには、家の気密性を高める必要があります。DIYで少しでも気密性を高めるには、すき間テープが有効。玄関や室内ドアには硬質なスポンジのモール、窓にはモヘアと呼ばれる毛虫のようなもじゃもじゃのタイプを使います。

すき間テープシリーズ。種類が多いので、迷ったら、店員さんに聞く方が良い

 

玄関や室内ドアにおすすめのP型と呼ばれるタイプのモール

 

最近出た、アイデア商品がこちら。玄関の大きなすき間に対応するスポンジです。スポンジなので、防水ではないため、マンションなどで雨のかからない玄関で利用できます。

寺井さんは「これを考えた人はすごい!」と大絶賛

 

ビバホームにはこれら、夏の対策グッズだけでなく、省エネ対策として一年を通して必要なDIYできる内窓や、断熱材、床下の調湿材など幅広い商品が揃っています。

中空ポリカと組み合わせて作る内窓。これも両面テープで設置できる。冬に実演販売することもあるそうだ

 

屋根裏などに使える断熱材

 

床下を調湿することで、快適に過ごすことができる。畳の下に撒くとカビの発生が抑えられるとか

これだけ商品があると、探すのも大変かなと躊躇してしまいそうですが、そんな時は、ぜひお近くの店員さんに相談してみてください。今回も各売り場で担当しているスタッフの方に質問すると、疑問がすぐに解決して効率的に回ることができました。中尾さんは、各売り場の担当者には、自分の担当売り場は自分が店長だと思って全てのことを勉強するよう、伝えているそうです。

梅雨明けまで、あと少し。今の間にホームセンターを活用し、自分の家族に合った夏の暑さ対策を考えてみてください。

Information

スーパービバホーム長津田店

住所: 横浜市緑区長津田みなみ台4-6-1

TEL: 045-988-6311

営業時間:

資材館/8:00〜21:00

生活館/10:00〜21:00(※土日祝9:30〜21:00)

URL: http://www.vivahome.co.jp/nagatsuta_svh/

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この記事を書いた人
山川紋ライター卒業生
教育やWEB関連の仕事を経て、現在は夫と住宅の設計やリノベーションを手がける「ショセット建築設計室」を主宰。横浜市青葉区のビンテージマンション「桜台ビレジ」に住まい、事務所を構える。森ノオトでは教育と建築の専門家として、子ども向けの建築ワークショップなどを展開。愛猫4匹が看板。
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