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工事前の天井裏。場所によっては電線の束がごろんところがっていた。骨組みだけの清々しいほど何もない空間
7月26日日曜日は、この夏一番といってもいいほどの猛暑。暑さを避けるためにと午前中に集まったのに、作業に取り掛かる頃には森ノオウチの2階はじっとり蒸し暑く、天井裏の温度は40度超え。まずは参加者の方に天然のサウナ状態を体感してもらってから、安全のため、冷房をつけながら工事を行いました。
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保温性だけでなく吸湿性にも優れ、調湿してくれるので、夏は涼しく、冬暖かいのが羊毛断熱材サーモウール。使用前の断熱材は、こんなふうに圧縮され、ロールケーキのように丸められた状態で届く。幅450mm、厚さ105mm、必要な長さだけ手でカットして使う
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空間にあわせて約3メートルに切ったサーモウールを作業坑から入れ込む
サーモウールはふわふわで見た目はいかにもあったかそうですが、実際に触ってみると、さらさらと気持ち良くべたつかないので、作業中も思ったよりも楽。かなり圧縮されてまとまっているので、繊維が舞う量も想像以下で、非常に扱いやすい素材でした。吸音性や消臭機能にも優れているそうです。
飛び散った繊維のかすは作業後の掃除だけではさすがに取りきれず、数日にわたり、ふわふわの毛が室内に残っていたのも事実ですが、化学系の接着剤もなく、小さな赤ちゃんのいる空間でも使用できるのが良い点だなと改めて思いました。これがグラスウールだったら、もっと神経質になって掃除しまくる日々が続いたのではないかと思います。
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手で届かないところは木の棒で押し込み、時には梁の上を這って詰め込んでいく。映画「ミッション・インポッシブル」みたいでかっこいい!
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工事後。羊毛断熱材がすきまなく敷き詰められた
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最後、天袋を閉じてミッション完遂すると自然と拍手が沸き起こった
作業の工程は、断熱材を切って詰めるだけ。くぎで打って止めるとか、接着剤を使うこともないので、なんともシンプルです。頭にうっすらダウン素材の帽子をかぶせてあげた感じでしょうか。休憩を挟みながら、実際の作業は1時間ほどでスムーズに終了しました。森ノオウチの天井裏の面積は34平米くらい。用意したサーモウール4袋と余分の数メートルのうち、1袋は余ったので使用量は3袋少々でした。
それにしても、1階と2階、さらに天井裏にと、大人たちが交互に登ったり降りたりせわしなく、いくつかある作業坑の上から下から、やり取りする声が聞こえるさまは、なかなかシュールなものがありました。
また要請があれば、天井断熱DIY隊として駆けつけたい、というような、変な団結感も沸いたりして、みんなで汗をかき、終わったらさっと別れる、こんな感じのご近所付き合い方って素敵だなと思います。実際に、作業後は、マンションの場合でも同じように作業できるかどうか? など、具体的な質問も飛び交い、気になっている人は潜在的にたくさんいるのでは、と思われました。そうした声を集めて、エコDIYまちづくりの現場を登録制で集めたりできたらいいのかもしれません。来年以降の課題です。
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工事終了から9日後に、目視でチェック。湿気もなく良好な状態が保たれている
天井断熱の効果は体感、数字ともに出てきています。まず体感としては、オウチに入った時のジメッとした感じが少し減ったこと。室温はそんなに変わらないので、暑いことは暑いのだけれど、天井の温度は下がり、40度を超えることがほぼなくなりました。おかげで冷房が効くようになり涼しい! 2階で快適に仕事ができるなんてすごい! と感動しています。以前は冷房をかけても暑い部屋だったのです。
これで、壁や、窓の断熱をしたら……と期待も膨らみます。気分的には、一気にいろいろ工事してしまいたいところですが、なるべくたくさんの方に体験、参加してもらうのが森ノオト流。今年の11月にエコ内窓づくりのワークショップをおこない、来年には壁に断熱材を入れたり、シャッター部分に遮熱塗料を塗ってみるなど、さまざまな取り組みを重ねて、快適な住まいづくりのための生きた知恵を集めていきたいと思います。
最後におまけの番外編。
前日準備では、1部屋に1つずつ、合わせて2つの作業坑を開けるのが目的でした。作業が終わる頃、西側の部屋の天井板がやわい石膏ボードで、しかも一部は細いワイヤーで釣られているだけの危うい状態だから、ちょっと体重をかけたら落下の危険がある、と玉置さんと職人さんとで、明日の作業の仕方を考えていた矢先。
玉置さんの足がバリッと! 石膏ボードを貫通して、作業坑をもう一つつくる羽目になってしまったのです。
ちょっとバランス崩して軽く踏んだだけなんですが……と、玉置さんもびっくり冷や汗です。急遽ホームセンターへ、もとの模様に近い木目入りのボードを買いに走り、無事職人さんの手によって3つ目の作業坑が出来上がりました。
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「だから危ないっていったのに〜」もうすぐ終わりという時に、仕事が増えて職人さんも苦笑
おかげでワークショップ当日は気をはっていたので、無事故で終了し、本当に良かったです。プロでもこんなことがあるわけで、事故の危険性も念頭に置いてDIYしなければ、と実感させてもらった珍事件でした! 改めて職人さんの現場対応力、仕事力、臨機応変力といったものを感じることもでき、ワークショップ主催者でありながら、見学者としてもかなり充実の大満足な2日間でした。
職人さん、参加者のみなさん、そして講師の玉置さん、暑い中本当にお疲れさまでした!
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作業坑を開ける大工さん。海老反りになって上向きにノコギリを使う人を見られたのは貴重な経験。「写真撮られるなんて初めてで照れ臭い、手が震えちまう」と言われつつ、バシバシ撮ってごめんなさい!
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