Nico Studio 柴田淳子さんに聞く「カラダと心の調整法」
藤が丘駅から梅が丘方面の坂をのぼった見晴らしのよいマンションの一室にあるNico Studio(ニコスタジオ)。真夏のひまわりのように明るくカラッとした笑顔のオーナー・柴田淳子さんの人柄そのもののような空間です。小学校のPTA会長と起業が同時期に重なりながら、さわやかな風のように駆け抜けてきた柴田さんを訪ねました。

スポーツ指導の専門家として、大手フィットネスクラブでヨガやパーソナルトレーニングに従事してきた柴田淳子さん。実は、2人目のお子さんがキタハラの長女と同じ保育園で、柴田さんとキタハラも同じ年、しかも同じ東北出身で、フリーランスとして独立して働いていることから、苦労も楽しさも分かち合える、そんな間柄でした。

ニコスタジオ代表の柴田淳子さん。普段は淳ちゃんと呼ばせてもらっています。ピンと伸びた背筋と長い手足に、惚れ惚れ

ちょうど1年前、柴田さんが藤が丘に少人数制のプライベートジム「Nico Studio(ニコスタジオ)」をオープンすると聞き、とても驚いたわたくし。だって、その時、柴田さんはスポーツインストラクターの仕事を持ちながら3人の男の子を育て、さらにはご長男の通う小学校のPTA会長として、地域を奔走していたから。藤が丘で不審者の目撃情報があれば、下校する子どもたちの安全を守るためにメールやfacebookで発信したり、学校の周年行事の企画について思いを巡らせる柴田さんの姿に、頼もしさを感じていました。

「ヨガ一つとっても、刺激の入れ方でカラダに対する作用は変わってきます。カラダの状態に合わせて色々な刺激を入れられるのも、少人数制のよさ」と柴田さん。ニコスタジオのレッスンは最大8名なので、一人ひとりにきめ細やかに対応できる

昨年11月にオープンしたNico Studioは、明るく開放的な空間で、ヨガやピラティスを中心に、本格的なパーソナルトレーニングまで対応してくれる少人数制のスタジオです。

 

柴田さんはこれまで大手のフィットネススタジオでレッスンを抱えるインストラクター・フィットネストレーナーとして活躍。大手のシステムはとても優れているけれども、多い時だと30人以上を一度に受け持つこともあって、「一人ひとりのカラダの状態に合わせてポーズを調整できる、セミプライベートレッスンの方が、お客様に満足してもらえるはず」と考えていたといいます。

 

ちょうど、近所の美容室の定休日に、小さなお子さんを連れて参加できるママ向けのヨガ教室を定期開催するようになり、「少人数制でリラックスできるヨガのクラスは、地域のママたちのニーズかもしれない」と感じていたそう。独立を考え始めたころ、ちょうど今の物件に巡り会い、スタジオを立ち上げることを決意します。

パーソナルトレーナーがついてマンツーマンでおこなうパーソナルトレーニングはニコスタジオの目玉。「週1できっちりやれば、結果が出ますよ」。むむ、気になる!

フィットネス業界でのネットワークから、協力してくれるインストラクターが集まり、1年経った今では毎日4クラスほどを運営。マタニティの方も参加できる「やさしいヨガ」や、子連れ参加可能な「やさしいパワーヨガ」「骨盤調整ヨガ」など、ママさん向けのクラスが充実しているのは、3人の男の子を育てる柴田さんならではのプログラムと言えますね。レッスンは最大で8人なので、大人数が苦手な人でも安心です。

 

最近では、お客さんとスタッフ、お客さん同士の交流も増えてきて、ニコスタジオがコミュニティの場として機能し始めたといいます。

 

「この10月は、ニコスタジオ初の野外イベント“1DAYヨガリトリート”を伊勢原市の大山で開催します(10/12に終了)。お客様がチラシの絵を描いてくださって、みんなでワイワイ盛り上がって。そんな風に、ニコスタジオに集まるスタッフやお客様が“これ、やりたい!”というやる気を引き出して、つなげていきたいですね」

 

と語る柴田さん。「私は裏方に回って、みんなを押し上げる側に徹したい」という言葉に、ああ、わたしも同じだよ! 自分の周りにいるみんなが一歩踏み出すことをサポートしたい、共通した思いを持つ同志よ! と、思わず握手してしまいました。

マンションの一室ながら広々と開放的なスタジオ。フリーレッスンで月最大10,000円という価格設定もママにはうれしい

柴田さんの伝えるボディケアは、つい頭でグチャグチャ考えがちな人に、とても有効なのでは、と思います。仕事や育児などで煮詰まった時にも「わたしには、運動がある」と、走りに出てしまう柴田さん。「あと、寝起きにストレッチをしたり、カラダに不調を感じたらそこを伸ばして、呼吸を通すようにしています」。走ることで思考を整理し、カラダを動かしカラダに働きかけてしっかり調整できるのも、カラダと心のことを知るプロとして長年鍛錬してきた人だからこそ。運動の専門家が身近にいるのは、なんとも心強いことです。

 

「藤が丘で暮らして10年、子どもを育てやすいまちだと思っています。PTA会長の仕事は大変だったけど、それがあるからこそ、地域でやっていける自信を持てたし、地域の人が子どもたちを見守ってくれていることもわかった。これからも、わたしらしいスタイルで、地域の人にスポーツの楽しさを伝えていけたら」(柴田さん)

 

スポーツの世界で地域を耕している柴田さん、カッコイイぞ! 子育てや仕事との両立で悩むママさん、頭でグチャグチャ悩み始めたら、Nico Studioに行って汗をかいてみてはいかが?

藤が丘で人気のパン屋さんの隣のマンション。可愛い看板が目印

Information

Nico Studio(ニコスタジオ)

http://nico-studio.yokohama

住所:青葉区藤が丘2-13-3 谷本ビル307

TEL:045-482-6277

営業:10:00-17:00

休:祝

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この記事を書いた人
北原まどか理事長/ローカルメディアデザイン事業部マネージャー/ライター
幼少期より取材や人をつなげるのが好きという根っからの編集者。ローカルニュース記者、環境ライターを経て2009年11月に森ノオトを創刊、3.11を機に持続可能なエネルギー社会をつくることに目覚め、エコで社会を変えるために2013年、NPO法人森ノオトを設立、理事長に。山形出身、2女の母。
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