兄と弟の絵本棚 Vol.36 『ざぼんじいさんのかきのき』
秋の味覚を楽しめる時期になりました。食卓には、ぶどう、柿、梨、と美味しいフルーツが並びます。我が家のこどもたちは柿が大好物のようです。今月の絵本は、柿の木のお話し、『ざぼんじいさんのかきのき』です。

いま、我が家は小さな妹ちゃんが絵本ブーム! 1歳半をすぎた頃から、本棚からたくさんたくさん持ってくるようになりました。

 

ときには、兄弟で読んでいるときもあって、小さな妹と食べる真似をしてくすくすと笑いあえる一冊が『くだもの』。

 

この絵本は、まず本棚にそろえることをおすすめしますよ!

 

『くだもの』をパラパラみて、今年も一通り食べたなあ、どれもみんなの好物だな、と振り返ります。

 

さて、秋の果物では、我が家は柿とりんごが大人気。

 

柿はやっぱり自分にとっては馴染みの味わいがある、山形の柿が美味しい! と思ってしまいますが、我が家の近所にも、柿の木をけっこう見かけます。

 

『ざぼんじいさんのかきのき』を読むと、柿の葉っぱや木が気になって、柿の木で遊びたくなりますよ。

 

ざぼんじいさんの庭には、立派な柿の木があり、おいしいおいしい柿がなります。でも、おじいさんはその柿をひとりじめ。誰にもやらずひとりで食べていました。

 

隣に引っ越してきたまあばあさんにも、食べ終えた柿のへたをおすそわけ!

 

翌日、へたでこまを作って遊ぶまあばあさんの家のにぎやかさをみて、ざぼんじいさんはまたらもらいにくるに違いない! と、柿をとってしまいこみます。

 

へたを分けてあげられないざぼんじいさんは、今度は葉っぱを渡し、そして葉っぱをとり、木を切り、柿の木はじいさんの手でとうとう跡かたもなくなってしまうのですが……!!

ばあさんは、もらった柿の木の枝で焼き芋を。焚き火で作る楽しさがいっぱいのシーン、森ノオトのエコストーブを思い出しちゃう!

この絵本を読むと、まずは、柿の木って、へたに葉っぱにとこんなに遊べるんだ! と感心してしまいます。そして、おじいさんは絵にかいたようないじわるなことをしていましたが、それを見て子どもはどう思うのでしょうね?

 

秋になると、読みたくなる一冊です。

木の絵本も、意外とたくさんあります。我が家の本棚にはこちら。

このお話の柿、いったいどんなにおいしいのかな、読むと食べたくなるのはどの絵本でも同じですね。

 

このお話の中では、柿の木がなくなって残念ですが、最後は柿の種を植えますのでちょっとだけご安心ください。

 

我が家でも、食べ終えたミカンやびわ、アボカドなどの種から木が育ってきました。

 

拾ってきたどんぐりも、ニョキニョキ芽がでてくるんですよね。

 

秋はお芋掘りや遠足も楽しみ。実りの季節です!

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この記事を書いた人
東海林更央莉ライター卒業生
山形出身で、元日本語教師、3児の母。森ノオトでは2011年より兄弟の成長と重ねた絵本の連載を続け、妹が増えた今は女子らしい視点が加わり多くの母親の心をつかんでいる。家族の趣味は旅行、食べ歩き、自然のなかで過ごすこと。編集長の中学校時代の同級生でもある。
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