それは、突然のことでした。
コマデリの看板商品「塩ブタ」で使っている糀を、瀬谷区の川口糀店さんへ仕入れに行った今年4月のことです。ちょうどタイミングよく、野菜ソムリエでライターの山本あゆみさんも来店しました。
山本さんは、小池と同じ横浜市農業振興課主催の地産地消について学ぶ「はまふぅどコンシェルジュ」受講生。JA横浜の料理教室で何度も講師を務めているほど、食に造詣が深い方です。
そして川口さん、山本さん、小池の3人で雑談していると……
「今度、地元の農家さんを、周辺の飲食店の人たちに知ってもらう交流会をしよう!」と川口さんが提案してきました。
コマデリは、地域や人をコマのように回し、つなげたいと考え活動しているので、川口さんの提案に乗らない理由はありません。
その先はトントン拍子。すぐに開催日を決め、交流会当日までの企画・運営は小池と山本さんで進めることになりました。イベント名は“ロコ・アグリケーション”。ローカルを表すロコ、農業(agriculture)を表すアグリ、交流を表すコミュニケーションを掛け合わせた造語です。
今回参加してくれたのは5名の農家さん。
・横浜市青葉区「アグロスつちの里」大橋二郎さん
・横浜市緑区「みらくる農園」木田恵美子さん
・横浜市緑区「佐藤農園野彩家」佐藤愛美さん
・横浜市都筑区「都筑ファーム」加藤恵子さん
・横浜市瀬谷区「まつど農園」松戸敏明さん
各農家さんには、野菜の提供をお願いしたところ、みなさん快く受け入れてくれました。ありがたいことです。
また、東京キリンビバレッジ株式会社様にも協賛をいただきました。
そして迎えた“ロコ・アグリケーション”当日。
通常通りコマデリの営業を終え、コマデリハウスに戻ると、山本さんと、応援に来てくれた野菜ソムリエの田部井美香さんが準備を進めていました。
今回の料理はすべて山本さんに一任。山本さんは、前日農家さんから届いた野菜をみてメニューを考えてくれていました。実は以前、山本さんの料理でコラボができたらいいねぇ、と話したことがあり、今回こうして実現できたことは、とても嬉しいです。
野菜に関しては、農家さんに特にリクエストはしていないのに、それぞれが特徴のある野菜を用意してくれたので、メニューにその特徴を反映していただきました。
出席者はレストランやカフェの経営者をはじめ、食品資材業者、料理研究家、メディア、市役所職員の方々で、総勢20名にもなり、コマデリハウスは超満員!
5名の生産者を前に、彼らが作った野菜だけで、野菜ソムリエが料理をしてくれるなんて、めったに見られるシチュエーションではありません。
コマデリでは、地元の食材を使うだけでなく、出来る限り、作り手が分かる仕入れを心がけています。今回は、それだけではなく、本人たちの栽培についてのこだわりを聞きながら、その野菜をいただけたことは、飲食業の方にとっても良い機会だったと思います。
その証拠に、ホスト側が気配りするまでもなく、料理を楽しみながら、参加した20人からは終始会話が飛び交い、それぞれが交流を深めていた様子に、この会の手ごたえを感じました。
後日の報告として、
「大橋さんが会の翌日、さっそくお店に野菜を届けてくれて、今後取引することになりました」(飲食店主)
「加藤さんに取材をお願いすることになりました」(メディア)
「川口さんの野菜(川口さんは畑もしています)をお店で使うことになりました」(飲食店主)
「木田さんの紹介で小売店の卸が決まりました」(松戸さん)
など、新たな交流が確実に仕事につながっていました。
そして、コマデリでもこの会をきっかけに、11月に佐藤農園さんの畑で“コマロコ収穫祭(仮称)”の開催が決まりました。
詳細は10月にこの『今月のコマデリ』で報告しますので、どうぞおたのしみに!
それでは! また、いつか、そのうち、
Have a happy Loco agrication!!
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