10月のある日、少し緊張してインターホンを押した私と娘。そんな私たちを「はーい、いらっしゃい!」と、明るく美しく迎えて下さった高岡智恵さん。その明るい笑顔で、私たちの緊張もすぐに吹き飛んだのは言うまでもありません。通された部屋には淡い色から鮮やかな色までグラデーションを感じるセンスのよい作品の数々。そしてテーブルの上には秋らしい色合いの花材とリボン、作家さんによるガラスのビーズ……。我が娘は一瞬で「幼い頃から美しいものやキラキラしたもの、そして何よりお花が大好きだった」という高岡さんの虜になってしまいました。
レッスンには私たち親子の他に2名の方が参加していました。生徒一人ひとりに寄り添って、その人に合ったアレンジを楽しんでほしいという高岡さん。レッスンは少人数で費用は月謝制とチケット制から選べるように設定されています。そしてさらにステップアップして将来教室を開きたいという方向けの‘ディプロマ取得コース’もあるとか。
その人に合わせた楽しみ方を提供したいという高岡さんの思いもあり、この日はそれぞれみんな違う作品を作っていました。違う作品を作っていると教える側はさぞかし大変だろうと思いきや、高岡さんは経験や年齢に合わせたサポートで優しく手際よく教えてくれます。
プリザーブドフラワーのアレンジが初めての娘にはワイヤーのかけ方からオアシスのカットの仕方、花材の配置、リボン選びのポイントまで丁寧に教えてくれました。工芸好きな娘は高岡さんの話をよく聞いて、自分だけのオンリーワン作りに一生懸命。
「プリザーブドフラワーの魅力は、作りながら模索したり、想像しながら作っていけること」と高岡さんが言う通り、娘は「この色の花の隣にこの木の実を入れるのはやめようかな」とか「リボン、オレンジにしようか紫にしようか迷う……」などと言いながら、自分の作品にリボンを当てたり外したりして考えていました。そんな娘を高岡さんは見守りながら、アドバイスを求められた時には的確な答えをくれます。
自分の満足した作品が出来上がると、今度は初対面の向かい側に座っている方に「このお花、綺麗ですね」「この砂の色が爽やか」などとすっかり打ち解けて話している娘。これもpetite fleur彩のアットホームな雰囲気のなせる業かもしれません。和んだ空気の中、みなさん笑顔でレッスンを終えることができました。
高岡さんにお話しをうかがっている中で、敷居が高いと思われがちなプリザーブドフラワーを、より多くの方にもっと気軽に手軽な価格で経験してもらいたい、花のある生活空間を楽しんでもらいたい、という思いが強く伝わってきました。
今年の春からは藤が丘の住宅型有料老人ホームでのフラワーアレンジメントの出張レッスンや、鴨志田町のデイサービスセンターでのボランティアなど、花を通して地域に貢献する活動も重ねている高岡さん。参加してくださる方が毎回楽しみに待っていてくれたり、回を重ねるごとに上達している姿から励まされることもあるそうです。
そんな高岡さんが主宰するpetite fleur彩が11月23日(水・祝日)の‘あおばを食べる収穫祭’に出店します。お子様も楽しめるかわいいクリスマスオーナメントワークショップを用意していますので、ぜひ遊びに来てください。
Petite fleur彩 高岡智江(たかおかちえ)
サボンドゥフルール協会認定講師
日本グルーデコ協会認定講師
TEL:090-1730-0458
E-mail:p.f.sai171931@gmail.com
生活マガジン
「森ノオト」
月額500円の寄付で、
あなたのローカルライフが豊かになる
森のなかま募集中!