今回、エコDIYの内窓を設置した菊地邸を訪ねたのには、効果のヒアリングのほかに、実はもう一つ理由があります。
マスキングテープの貼り直し作業をするのです。設置工事の時に、ありものの柄物マスキングテープをとりあえず貼り合わせて、しかも長さが足りなかったために作業途中で放置したままだったのでした。
マスキングテープは、カットしたプラダン(プラスチックダンボール)の断面からほこりが入るのを防ぐ役割と、細かいささくれで手指を引っかけるといったケガを防ぐ役割があります。いわゆる「窓サッシ」の部分にあたるので見た目の美しさにも関わってきます。
「探していた茶色のテープが近所になくてゴールドにした」とのことで、金運アップのおまじないみたいにみえたらどうしよう、と私も一瞬心配したのですが、貼ってみるとそんなにぎらぎらもしません。
この貼り替え作業をしてみると、プラダン内窓にとって、マスキングテープ選びは重要であることが実感できました。
また、「貼るだけで簡単だから、自分で好きなテープを買って、後は自分で貼っておいてね」と言ったところで、そもそも自分ではこうした手作業が苦手だからエコDIY隊に発注という形をとるくらいだから、自分でやる人は少ないですよね。エコDIYという分野は、住まい手が自ら工事に参加することを期待して始めた活動でしたが、必ず参加しなればならない、というのも窮屈です。ちょっとした小さな工事でも、アフターメンテナンスは大事だなということも学びました。
この日の午前9時頃の外気温は、7〜8℃。内窓を開けた状態でガラスの表面温度を測ると10℃前後でした。内窓を閉めるとプラダン窓の表面温度は12℃前後と、やはり2℃ほど違ってきます。ちなみに南側リビングの窓面は13℃前後です。
内窓をつける前は、電気ストーブとエアコンをつけて部屋を1時間ほど暖めてから寝ていたという菊地さん。この冬は、なんと、電気ストーブで10分くらい部屋を暖めるだけで、エアコンを一度も使用しなかったそうです。
「布団から出ている部分、顔なんかが寒すぎて起きちゃうことも前は時々あったんだけど、それもほぼなくなって。結露はするよと言われていたけど、それがないんですよ。3回くらい、とても寒い日にちょっと拭いただけで、すごく楽になりました! 」と内窓効果を語ってくれました。
最初は、開け閉めに手間がかかるので面倒だと感じたけれど、今では慣れて、朝換気のために窓を両方あけて、しばらくしたらガラス窓だけ閉め、15時過ぎに内窓を締めるというのが、日課になっているとのこと。
現在、仕事から少し離れて在宅時間が増えたとのことで、残念ながら電気代の比較では昨年よりもむしろ少し上がっていることが判明しましたが、内窓のある暮らしを楽しんでいることがわかり、嬉しくなりました。
帰り道、他のお部屋にも突撃ゲリラ工事をしたい! という湧き上がる気持ちをなんとかおさえて、マンションを後にしたのでした。
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