布ときちんと向き合ったら、暮らしにどんな奥行きが出るのでしょう。
シミがついたらさようなら。サイズが合わなくなったらさようなら。洋服とのそんな付き合い方は、少し寂しいです。ちょっとした知恵と手間をかけて、もう一度光を当ててみませんか。暮らしに役立つ裁縫の手仕事をお伝えする講座です。
2016年に始まった森ノオトのアップサイクルプロジェクトでは、着なくなった洋服や使わないはぎれなどを持ち寄り、新たなアイテムにつくり変えるチャレンジをしています。たんすに眠ったままの、かつてのお気に入りのスカートやブラウス、思い出のつまった子どものスタイ……。それらを、手仕事であずま袋やお弁当包みへと再生してきました。
昨年は、森ノオトのリポーターを対象にワークショップを開いてきましたが、今年は広く参加者を募って新たな講座を開催します。
講師にお招きするのは、「sonor」(ソナー)というブランドで革小物を制作している園田明子さん。都筑区在住で、2人の子どもを育てるお母さんです。
sonorのブランドでメインに扱う素材は、豚革です。園田さんへのインタビュー記事でも紹介している通り、環境に配慮した植物性タンニンでなめした国産の革を使っています。足を包み込むようにフィットするルームシューズや、しなやかな質感のトートバッグなど、素材の持ち味を生かしたアイテムは、シンプルでありながら、心地よく暮らしに寄り添ってくれます。
婦人之友社の雑誌『かぞくのじかん』では、お母さん向けの裁縫企画を連載し、「子どものための手作り」を提案しています。リメイクや穴の開いた洋服の補修のアイデアも紹介し、色使いや布選びのセンスのよさはもちろん、「つくってみたい」「やってみたい」と思わせてくれる、暮らしに役立つ裁縫を伝えています。
「なんでも安く手軽に買える時代なので、つくる、ということにふれる機会が少なくなっているのかな、と感じています。ちょっとしたものでも手づくりすることで、子どもに伝えられることがあると思っています」(園田さん)
着られなくなった、もう使えない、と思っていた布ものが、生まれ変わる様子を、この裁縫講座でぜひ体験してみてください。衣類との付き合い方が、きっと変わることでしょう。
第1回:4月25日(火)「お片づけバッグ」
広げた布の上に、子どもが自分でものを載せてしまえるバッグです。まあるい布にボタンと持ち手をつけ、対になっているボタンをかけたらバッグ状に。園田さんはお子さんのためにこのバッグを考案し、プレゼントを包んで贈ったのだとか。
講座では、片面の材料は用意したものを使い、片面は持参の洋服類でつくります。着なくなった洋服などをお持ちください。
第2回:7月4日(火)「お直しのきほん」
穴が空いたり、シミがついた衣類を手作りのワッペンで補修します。また、子どもの長ズボンを半ズボンにお直しする仕方を学びます。丈が合わなくなったり、ひざ下が汚れてしまっても、丈の長さが変わると新しい洋服のよう。大人の洋服にも応用できる、裾の始末を美しく仕上げるコツを伝授します。
第3回:9月26日(火)「リメイクのわざ」
着なくなった洋服を、子どもも使いやすい小物入れバッグにリメイクします。接着芯の便利な使い方が学べるので、日ごろの裁縫に広がりが出ます。大人のワンピースから、子どものスカートにつくり変える方法もお伝えします。
この春、布の始末のよい暮らし、始めてみませんか。
(協力:『かぞくのじかん』編集部)
sonorさんに学ぶ裁縫のきほん
〜布の始末のよい暮らし〜
開催日とテーマ:
第1回 4月25日(火)「お片づけバッグ」
第2回 7月4日(火)「お直しのきほん」
第3回 9月26日(火)「リメイクのわざ」
時間:10:00-12:30
料金:各回 2,000円(単発受講可)
持ち物:裁ちばさみ、糸切りばさみ
*このほか、テーマに沿った洋服をお持ちください。
会場:アートフォーラムあざみ野 3階生活工房
(横浜市青葉区あざみ野南1-17-3)
東急田園都市線、横浜市営地下鉄あざみ野駅より徒歩5分
*できるだけ公共交通機関をご利用ください。
*駐車場は予約制(有料、電話045-914-5910)です。
申し込み方法:
氏名、生年月日、住所、電話番号、E-mailアドレス、希望の回、参加動機を記入の上、
event@morinooto.jpまでご応募ください。
保育は要予約、先着順。有料。4日前の17時まで受付。保育を予約する予定の方は、申し込み時にご一報ください。
<子どもの部屋:電話045-910-5724>
主催:特定非営利活動法人 森ノオト
〒227-0033 横浜市青葉区鴨志田町818-3
電話045-532-6941/FAX045-985-9945
共催:アートフォーラムあざみ野(男女共同参画センター横浜北)
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