(この記事は環境省の推進する「WARM BIZ(暖房時の室温を20℃にして快適に過ごすライフスタイル)」キャンペーンの一環として、森ノオトが作成した記事を転載しています)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/warmbiz/info/20170311/index.html
森ノオトで料理部でおなじみ、横浜市青葉区在住の大西香織さんの家では、いつも「ジンジャーハニー」をストックしています。しょうがを薄くスライスしてはちみつに漬けたもので、しょうがの成分を手軽に取り入れることができます。
「ジンジャーハニーをお湯で溶いて飲めば、子どもも大好きなホットジンジャーになります。今回おすすめするのは、とろみをつけて温かさを逃さない、ジンジャーハニーの葛湯です」(大西さん)
■家庭に常備しておきたい「ジンジャーハニー」
【材料】(作りやすい量)
しょうが……100g
はちみつ……200g
保存瓶……1個
【作り方】
(1) 保存瓶は熱湯消毒して、乾かす。
(2) しょうがはよく洗い、水気をキッチンペーパーでふきとる。1mm幅の薄切りにし、保存瓶へ入れる。
(3) しょうがの上にはちみつを注ぐ。きれいなスプーンでかき混ぜる。
(4) 1日1度はかき混ぜ、2~3日たてばできあがり。
しょうがには50種類以上の香油成分と200種類以上の辛み成分が含まれており、主な辛み成分のジンゲロールやショウガオールには血行促進や発汗作用がアップするなどのからだを温める効果があることで知られている、と話すのは、青葉区在住の管理栄養士・小川亜希子さん。「特に、しょうがの皮の近くに多く含まれるジンゲロールは、熱を加えることでショウガオールに変化し、より体を温める効果が高まると言われています」とのこと。
ジンジャーハニーをお湯で割って飲むのが最もお手軽ですが、ひと手間かけて「葛湯」にすることで、より温め効果が高まります。
「葛に含まれるダイゼインやダイジンといったフラボノイド類は血管拡張作用があり、血行促進効果があるんですよ。また、葛粉と合わせることでとろみがつき、冷めにくくなります。葛湯はデンプン粉と異なり、とろみが長く持続しますので、あたためレシピにはおすすめの素材です」と小川さんは言います。
ジンジャーハニー+葛粉を組み合わせた「ジンジャーハニー葛湯」と、冬が旬の里芋を使った「里芋だんごのジンジャーハニーみたらし」のスイーツレシピをご紹介します。
■ジンジャーハニー葛湯
【材料】(2人分)
本葛粉……大さじ2
ジンジャーハニー……大さじ2
水……400ml
【作り方】
(1) 小鍋に葛粉と倍量の水を入れて、2~3分待ってから木べらで混ぜる。
(2) 残りの水とジンジャーハニーを加え、火にかける。
(3) 木べらで絶えずかき混ぜ、透き通ったらできあがり。
■里芋だんごのジンジャーハニーみたらし
【材料】(作りやすい量 およそ12個分)
里芋……250g
本葛粉……大さじ1
◆みたらしあん
ジンジャーハニー……大さじ3
しょうゆ……大さじ2
水……大さじ4
本葛粉……大さじ1
【作り方】
(1) 里芋はたわしで洗い、蒸す。やわらかくなったら、皮をはずし、熱いうちにつぶす。
(2) 葛粉を混ぜあわせて、12個に丸める。
(3) フライパンに油をしき、里芋だんごを焼く。よい色になったら返し、裏も焼く。両面焼けたら皿にあける。
(4) みたらしあんを作る。小鍋に葛粉と倍量の水(分量外)を入れて、2~3分待ってから木べらで練り混ぜる。
(5) 水(分量内)とジンジャーハニーとしょうゆを加え、火にかける。
(6) 絶えずかき混ぜ、透き通ったらもったりしてくるので、火を止める。
*ゆるいようなら、好みのとろみになるまで火にかける。
(7) (3)の里芋だんごに(6)のみたらしをかける。
ちなみに、葛を練る時には鍋底からガスの火がはみ出さないようにするのもポイント。強火にして炎がはみ出した部分の熱は鍋に伝わらず、エネルギーが無駄になります。また、鍋底が濡れているのもエネルギーの無駄。鍋底についた水滴は拭き取ってから火にかけるよう心がけましょう。
「里芋は皮付きのまま蒸すことで、つるんと皮が外れやすくなります。野菜の皮を厚くむいてしまうと、生ゴミの量が増え、焼却のエネルギー増加につながりますが、里芋の場合は蒸してから外すと皮をむきすぎることなく、生ゴミの量も少なくなります。実は里芋の皮は、素揚げして塩をぱらりとふって食べると美味しいスナックにもなるんですよ」(大西さん)
家庭に常備しておきたいストックレシピ「ジンジャーハニー」は、お湯で割って飲めばホットジンジャー、お酒で割っても美味しいですし、葛で練ればしょうが葛湯に、葛湯の水の量を減らして醤油をたらして練りあげればみたらしにと、万能に使えます。ほかにも、煮物の甘みづけや、大根の塩漬けにひとさじたらして風味を増すなど、お手軽にしょうがパワーを取り入れやすくなります。
スイーツならばお子様でも簡単にしょうがのパワーを取り入れやすいですよね。毎日の食事で取り組むウォームビズとして、しょうがを買ったら、ぜひチャレンジしてみてください。
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レシピ提供:NPO法人森ノオト 大西香織さん
女子栄養大学を卒業後、カフェやデリカテッセンの立ち上げや料理研究家のアシスタントを経験し、出産を機に地元にある森ノオトで地産地消のレシピ提案やエコクッキングの料理教室をおこなう。
栄養アドバイス:管理栄養士 小川亜希子さん
管理栄養士の資格を生かし、老人保健施設や特別養護老人ホームの給食施設で働き、産後は地産地消のデリカテッセンでの勤務経験を持つ。現在、2人目の産後間もないため育休中。
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